250年前の朝鮮人が羨み恨んだ豊かな日本…金仁謙「日東壮遊歌」より

2013.05.06 Monday 19:49
くっくり


 
 「日東壮遊歌」を実際に読まれた方の書評など拝見しますと、最初は反日的記述が目立つものの、だんだんと物の見方が変わってきて、日本の繁栄ぶりを褒めたり、あるいは羨ましく感じたりと、そういう記述が増えてきているそうです。

 1月20日 大阪
  人家が塀や軒をつらね
  その賑わいの程は 
  我が国の鍾路(註:ソウルの繁華街)の万倍も上である

image[1305-02osaka.jpg]

【1796年刊行『摂津名所図会』より高麗橋。朝鮮からの使いが通る橋として架橋されたもの】

 1月22日 大阪
  我が国の都城の内は 
  東から西にいたるまで一里といわれているが
  実際には一里に及ばない
  富貴な宰相らでも
  百間をもつ邸を建てることは御法度
  屋根をすべて瓦葺きにしていることに 感心しているのに
  大したものよ倭人らは 千間もある邸を建て
  中でも富豪の輩は 銅をもって屋根を葺き
  黄金をもって家を飾りたてている
  その奢侈は異常なほどだ
  (中略)
  天下広しといえこのような眺め
  またいずこの地で見られようか
  北京を見たという訳官が 一行に加わっているが
  かの中原(註:中国の中心地)の壮麗さも
  この地には及ばないという
  この良き世界も 海の向こうより渡ってきた
  穢れた愚かな血を持つ 獣のような人間が
  周の平王のときにこの地に入り 今日まで二千年の間 
  世の興亡と関わりなく ひとつの姓を伝えきて 
  人民も次第に増え このように富み栄えているが 
  知らぬは天ばかり 嘆くべし恨むべし

 「中国の周の時代に日本に渡ってきた(!?)穢れた愚かな血を持つ獣のような人間」と、日本人に対し大変な蔑視感情を抱きつつも、その日本人が「2000年間ひとつの姓(天皇)を存続させている」ことがよほど悔しかったようです。

 1月28日 京都
  沃野千里をなしているが 惜しんであまりあることは
  この豊かな金城湯池が 倭人の所有するところとなり
  帝だ皇だと称し 子々孫々に伝えられていることである
  この犬にも等しい輩を みな悉く掃討し

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