「主権回復の日」政府式典の意義を考えてみた

2013.04.27 Saturday 03:23
くっくり



 が、同時に、7年間の占領時代に、いわば占領軍の手によって、事実上、占領軍の手によって、憲法、教育基本法もそうですが、占領時代に作り上げられた仕組みがあるわけで、その中で真の独立を取り戻す上においては、私たち自身でしっかりと自分たちの基本的な枠組みを作り直していく必要があるだろうという考えであります。

 憲法の前文にこうあります。「平和を愛する諸国民の公正と正義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した」。自分たちの、国民の安全、命を、他国の人たちの善意に委ねていいか。このこと自体を疑問に思わないほうがおかしいというのが私の考え方です。やはりこうした仕組みを基本的に変えていくことによって、我々は、真の独立の精神を取り戻すことにつながっていくと、こう信じております。

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 安倍さんの指摘どおり、サンフランシスコ講和条約の発効をもって日本は国際法上は独立を果たしたものの、それは決して真の独立とは呼べないものでした。

 安倍さんは、日本が真の独立を達成するためには、占領軍(ほぼアメリカ)の手により定められてしまった仕組みの見直し、すなわち「戦後レジームからの脱却」が必要不可欠と考えています。

 それを目指す大きな流れの中で、「主権回復の日」というものを捉えているのだと思います。

 よって、「日本が主権を回復した日だから式典を催す」だけではなく、「日本の真の独立を取り戻す決意を込めて式典を催す」という気持ちも安倍さんの中に強くあるのだろうと。

 もちろんそこには沖縄への想いも込められています。

 安倍さんは、式典開催が閣議決定された3月12日の衆院予算委員会(会議録こちら)で、遠山清彦議員の質問に対し、こう述べています。

 もちろん、この式典に当たっては、奄美、小笠原、沖縄が戦後の一定期間、我が国の施政権の外に置かれたという苦難の歴史を忘れてはならないということは当然のことでございます。

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