震災から2年…陛下のビデオメッセージ放映までの経緯(付:政府式典に反対する団体・WBC台湾戦の震災義援金感謝プラカード)
2013.03.11 Monday 01:06
くっくり
ビデオ収録をされた御所のお部屋は、13年前の平成10年、インドのニューデリーで開催された国際児童図書評議会(IBBY)第26回大会で皇后陛下が基調講演を送られたビデオ収録をされた際にも使われたお部屋でもありました。
そして、午後4時35分、陛下のビデオメッセージは、日本の大部分の放送局(在京テレビ局ではテレビ東京を除いた全局)で放映されました。
天皇陛下自らが肉声による御言葉を全国民に向けて語られるというのは、昭和20年(1945年)8月15日の昭和天皇の玉音放送以来、実に66年ぶりのことでした。
当時、昭和天皇が読み上げられたのは終戦の詔書で、国民に対して多大な影響を及ぼしたことは言うまでもありません。
そういった過去があった上で、今上陛下は、自らの意思で全国民に向けてメッセージを語られたのでした。
先に引用させていただいた御言葉の全文から、誰もが感じるのは、陛下のこの大震災への強い想いでしょう。
被災地の悲惨な状況に大変心を痛められたこと、復興の希望を心から願われていること、救援活動をされている人々へのねぎらい(何よりもまず自衛隊をねぎらわれたことは反響を呼びました)、そして、国民一人ひとりが苦難の日々を分かち合っていくことの大切さ。
特に最後の、「国民一人びとりが,被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ,被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」という御言葉は、国民全体に、この震災を「我が事」として捉えさせるのに十分でした。
内容はもちろんのこと、肉声で語られたことも大きな意味を持っていました。
陛下の御言葉に心を揺り動かされた国民は、当時、計り知れないほど多くいたと思います。
image[130311-03hisaiti.jpg]
[画像は、共同通信社が日までに被災地をヘリコプターから空撮した動画「空撮でさかのぼる被災地」より]
が、あれから2年が経ち、今の私たちはどうでしょう。
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