「アンカー」アルジェリア人質事件から見えた日本の課題&報道されない安倍総理の安全保障ダイヤモンド

2013.01.24 Thursday 05:06
くっくり


村西利恵
「その論文の抜粋です。読み上げます。『南シナ海はますます、「北京の湖」になっているように見受けられる。まもなく、人民解放軍の海軍が新しく建造した空母が航海する光景は一般的になるだろう。これは、中国の周辺諸国を恐れさせるに十分な事態だ。だからこそ、日本は尖閣諸島周辺での中国政府による、日々の威圧的な軍事行動に屈してはならない』」

青山繁晴
「はい。これ、ま、総理になる直前に、実際は書いた原稿とはいえですね、えー、現在は日本の内閣総理大臣、が、南シナ海が、Lake Beijing、北京の持ち物みたいになっちゃいますよと、アジア諸国の海なのにって、ここまではっきり言うっていうのは」

山本浩之
「ほんとですねー」

青山繁晴
「これがなぜ大ニュースにならないんでしょうか(一同同意)。そしてしかも、アジア諸国の理解を得るために、日本がどうして、尖閣諸島で、その、中国に対して厳しい姿勢を取らざるを得ないかというと、この、南シナ海の現状を見ていると、ここで日本が屈したら、南シナ海の東南アジア諸国も、中国に屈せざるを得なくなる、日本だけのことを考えてんじゃない、アジア全体のことを考えてるってことを、はっきり主張してるわけですね。これに対して、たとえばこんなの言い過ぎだと、いう人もいらっしゃるでしょうが、当然それは報道されて論議になるはずが、いわば無視する形になってるっていうのが奇妙な話です。さらに、この論文には、Democratic Security Diamondっていう、非常に印象的なタイトルがついてて、つまり、安全保障のダイヤモンド、ね。僕も最初見た時は、何だろうと思いましたよ。それは、どういうことか、安倍さん自身がちゃんと説明してて、それはこうです」

image[130123-20diamond.jpg]

村西利恵
「『私は、オーストラリア・インド・日本・ハワイ州で、ダイヤモンドを形作り、それによって、インド洋から西太平洋にかけて広がる、共有海域を守るという戦略を思い描いている』」

青山繁晴
「これ決定的な話でしょう?」

山本浩之
「うん…」

青山繁晴
「これまさしく論議呼ぶべきですね(一同同意)。あの、たとえばね、これ、朝鮮半島はダイヤモンドに入ってないわけですね。そして中国から見たら、こういう新しいダイヤモンドで、つまり日米同盟の強化に加えて、オーストラリア、インドも加わった、このSecurity DiamondっていうのはさっきのLake Beijingと並んで、海外ではすごくその、分かりやすい言葉として話題になってるわけですよ。で、従って、あの、こういうことを論議しなきゃいけない、そういうことを、報道でもオープンにされて、論議されて、そして先ほどの邦人救出とか、外交と安全保障が一体になって、国民的論議を呼ぶんであって、こういうのを、まさか中国に遠慮してとは思いたくないけれども、総理大臣の論文なのに、無視するっていうのは、僕のいた共同通信も含めて、非常に奇怪な話だと思います。で、その上でですね、安倍さんの側も、ここまで中国に対しても厳しいこと言うんであれば、たとえば、選挙対策うんぬん、ということと関係なく、今回の事件についても、本当は憲法そのものに問題があるっていうことも、きちんと国民に、もっと分かりやすく、提示すべきだし、それから仮に参院選後、政権が続くとしたら、それは国民の選択ですからまだ分かりませんけれども、続くとしたらその時に、衆議院選挙、で、公約しただけじゃなくて、憲法改正というものを、国民の合意と、論議をきちんと作りながら、フェアな議論を作りながらやっていくって責務を、安倍さん自身もこの論文を、世界に向けてすでに発表した以上は、もう背負ってるっていうことを、指摘しておきたいんです。そしてこれから、海外で働く、日本人の方々は、必ず増えます。というのは人件費安い、工場を求めて、世界に広がっていきますから(一同同意)、やがて、次は南米なんですよ、だから次のオリンピックはリオでやるんですね、本当は。世界はかみ合ってるんです。その次がアフリカになるんですよ。それを考えると、子々孫々の、仕事のためにも、いま私たちの日本国を、正しい方向に作り替えるべきだと、思います」

[7] << [9] >>
-
trackbacks (4)


<< 非嫡出子に対する(非嫡出子未記載の)住民票交付問題について
島根県主催「竹島の日」式典への参加を安倍総理はじめ閣僚に求めます >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]