真珠湾攻撃の日に特別攻撃隊について改めて考えてみる
2012.12.08 Saturday 02:04
くっくり
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当たり前ですが、私は戦争の悲劇は二度と繰り返してはならないと強く思っています。
特攻隊をことさら美化するつもりもありません。
ただ、日本では、未だに彼らを「犠牲者」という一面からしか語らないメディアが大半であることに、悔しさを感じてしまいます。
祖国や愛する人たちを守るため自分たちはどうすべきなのかを能動的に考え、命を賭して行動してくださった方々を、「犠牲者」と表現するのは失礼なことではないでしょうか。
もちろん皆さん普通の人間ですから、内心は行きたくないと思われていた方も多かったでしょう。
それでも「私」を超越し、「公」のために行動された方が多数であったことは間違いありません。
かけがえのない人々や美しい故郷を守るため、彼らは潔く飛び立っていかれたのです。
そんな特攻隊員の気持ちを理解してくれている人たちは外国にもいます。
image[1212-06pange.jpg]
フランス人の日本文化研究者、モーリス・パンゲは『自死の日本史』でこう述べています。
「殺戮のために選ばれた犠牲者たちさ、と読者諸賢は言うだろうか。だがそれは違う。彼らが自分たちの運命を受け入れる、その受け入れ方を見ないのは、彼らを不当に貶(おとし)めることになるだろう。彼らは強制され、誘惑され、洗脳されたのでもなかった。彼らの自由は少しも損なわれてはいない。彼らは国が死に瀕しているのを見、そして心を決めたのだ。〈中略〉彼らにふさわしい賞賛と共感を彼らに与えようではないか。彼らは確かに日本のために死んだ。だが彼らを理解するのに日本人である必要はない。死を背負った人間であるだけでよい」
image[1212-07Malraux.jpg]
[画像はWikipedia>アンドレ・マルロー より]
同じくフランスの作家で政治家のアンドレ・マルローはこう述べています。
「彼らには権勢欲とか名誉欲などはかけらもなかった。祖国を憂える貴い熱情があるだけだった。代償を求めない純粋な行為、そこにこそ真の偉大さがあり、逆上と紙一重のファナチズムとは根本的に異質である。〈中略〉フランス人のなかには、特別特攻隊の出撃機数と戦果を比較して、こんなにすくない撃沈数なのになぜ若いいのちをと、疑問を抱く者もいる。そういう人たちに、私はいつもいってやる。《母や姉や妻の生命が危険にさらされるとき、自分が殺られると承知で暴漢に立ち向かうのが息子の、弟の、夫の道である。愛する者が殺められるのをだまって見すごせるものだろうか?》と。私は、祖国と家族を想う一念から恐怖も生への執着もすべてを乗り越えて、 いさぎよく敵艦に体当たりをした特別特攻隊員の精神と行為のなかに男の崇高な美学を見るのである」(会報「特攻」第8号より)
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