総選挙の争点は「脱原発」ではなく今日の閉塞状況の根源である「戦後レジーム」からの脱却
2012.12.03 Monday 02:06
くっくり
「慰安婦強制連行はなかったと安倍は主張しているぞ。こんな人が首相になってもいいのか」というネガティブキャンペーンは、もはや功を奏しなくなってきているのです。
「戦後レジーム」をこれからも維持していきたいメディアにとって、「安倍総理」再登板は不都合きわまりないのです。
時代が安倍総理を待ち望んでいることを認めたくないし、国民にもそれを気づかせたくないのです。
9月の自民党総裁選の時点から、その傾向はすでにはっきり表れていました。
ベストセラー「約束の日」の著者・小川榮太郎さんは、「正論」2013年1月号でこう述べています。
(原文は文語体ですが、現代文に改めさせていただきました)
【では、ワイドショーではなく、政治報道の中核を担うべき、夜間のニュース番組は、少しはまともなのか。
残念ながら、報道の公正さでも、質の点でも、到底そうは言えない。
これも例を総裁選に取ろう。
まず指摘しておきたいのは、遊説先々で起こり始めていた「安倍旋風」を、ブーム好きのテレビ報道が全く伝えなかった点である。
各局ともに、総裁選の演説場面では各候補数秒ずつの報道時間は割り当てられていたが、聴衆の反応は全く伝えていない。
小泉旋風や橋下旋風は、テレビが聴衆の反応を伝えることでブーム化したが、テレビは安倍氏ではどうしてもブームを作りたくないらしい。
遊説先の聴衆の反応は、どこでも安倍氏が圧勝だった。
麻生太郎元首相を応援弁士に頼んでの演説会は幸いネットのユーチューブなどで見られる。
組織的動員ほとんどなしに集まった約五千人の聴衆は、感動の余り、安倍氏が会場を去った後も、立ち去ろうとしなかった。
更に、その後、後片付けをしていた報道陣に対して、聴衆からの痛烈な罵声が合唱のように拡がり、会場が騒然となったのである。
報道がメディア=中間の媒介物としての役割を謙虚に果たしていれば、暴動寸前のこんな危険な事態にはならなかったろう。
聴衆は、メディアの政治的主張を非難していたのではない。
一番聴かれた野次は「ちゃんと報道しろ!」だったのである。
だが、こうした「安倍旋風」の一切は、全く報じられなかった。】
自民党を選挙で勝たせたくないメディアから見て、その一番の攻めどころは、自民党が「脱原発ではない」ことなんだろうと私は思います。
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