ノーベル賞受賞の山中教授はなかなかの政治家だと思う(いい意味で)
2012.10.09 Tuesday 01:03
くっくり

山中教授は、国や友人、家族らの支援あってこその受賞だったことを強調し、「感想を一言で表現すると感謝という言葉しかない」と述べた。
これは「日の丸の教え」ではなく「日の丸のご支援」が正しいそうです。
実はNHKも、21時前の関西ローカルニュースでは字幕が「教え」になってたんですよ。
それを伝えた直後にアナウンサーが、「字幕が『教え』となっていましたが、正しくは『支援』です」と訂正してました(^_^;
「国が受賞した」と述べた山中教授ですが、民主党政権の事業仕分けの時は(他の多くの研究者がそうだったように)、国を厳しく批判していました。
例えば、こんな具合に…。
「ありえないことだ。そもそも日本は科学研究費の割合が低く、海外より10年、20年遅れた劣悪な環境で研究をしている。その中で予算を削減するのは想像を絶する事態で、今後の日本がどうなるのか深く憂慮している」
「iPS細胞の研究は10年間支援してもらい、幸運にも花開いた研究の一つ。10年前のどの研究が大きな成果につながるか誰も予想できない」
「研究費を減らし、若い研究者や学生から希望を奪わないようにしてほしい」
「小さな支援を多くの研究者にすることでiPS細胞のような技術が生まれ、日本の発展につながる。10年後の日本がどうなるのか心を痛めている。日本が科学の後進国にならないように」
※事業仕分けにまつわる当時の報道はこちらを。
山中教授は記者会見の中で、「日本という国が受賞した」という言葉の他に、「国の支援のおかげ」「国からの支援で研究が発展した」「国の支援を○年間もらった」というふうに、何度も、受賞できたのは国の支援のおかげであると強調していました。
これって、「今後も国は研究分野に十分な予算を出して、若い研究者たちを支えて下さい。間違っても『仕分け』なんかしないで下さいよ!」という、強烈なメッセージだと思います。
あと、会見場で田中眞紀子文科相の電話を受けたのも、「民主党のパフォーマンスにわざわざ協力してあげなくても…」と感じた人もいらっしゃるかもしれませんが、前日7日に文科相が京都大学 iPS細胞研究所を視察した経緯など見ますと(産経2012.10.8 22:02)、山中教授なりの計算があったんだろうなと。
[7] << [9] >>
comments (20)
trackbacks (1)
<< 「たかじんのそこまで言って委員会」安倍新総裁出演!皇室典範・靖国・尖閣・慰安婦
「アンカー」既得権益との戦いに刀折れ矢尽きた…次世代には苦闘をさせるな! >>
[0] [top]