内向きの内閣改造…拉致問題はまたも置いてけぼり

2012.10.02 Tuesday 04:12
くっくり


 特に拉致担当大臣のように、テーマも交渉相手も限定的なポストならなおさらです。

 拉致担当大臣がころころ変わることの弊害を、野田さんは考えてもみなかったのでしょうか?

 しかも、北朝鮮との協議が4年ぶりに再開され、何かしら進展が望めるかもしれないという微妙な時期での大臣交代です。

 さらに言えば、「拉致問題に熱心な人(松原仁さん)」から「そうでもなさそうな人(田中慶秋さん)」への交代。しかも法相という重要ポストとの兼任です。

 この人事は、北朝鮮に誤ったメッセージを送ってしまったのではないですか?

 拉致被害者のご家族も、もちろんそのあたりを大変心配されています。
 テレビの報道でインタビューを拝見しました。

 横田早紀江さんは、「(大臣を)次々と変えていくと、みんな1からやり直しってことになるますから、そういう点では、他の国から見たら、何なんだろうって思ってるんじゃないかなって…」と、困惑の表情でした。

 飯塚繁雄さんも、「まさに民主党政権になってから(拉致問題担当大臣は)7人目ですよ。こうやって人事がころころ変わるというのは、全く、解決しようという野田総理そのもののやる気を疑うしかないんですね」と、静かな口調ながら厳しく批判されていました。

 大臣が変わるたび、ご家族は、新しい大臣に「よろしくお願いします」と頭を下げるところから始めないといけないのです。

 それでも拉致問題に昔から熱心に取り組んできた松原さんの場合、大臣就任までに、ご家族とは信頼関係がすでに築かれていました。

 それに比べて、今度の田中慶秋さんってどういう人なんですか?

 拉致問題に熱心だという話は一切聞いたことがありませんし、それに外国人参政権に賛成だったり民団から献金も受けていたようだし(選挙前.com参照)、こんな人に務まるのでしょうか?

 さらに言えば、近い将来、必ず解散総選挙がやって来るんですよ。どんなに遠くても来年の夏には総選挙です。

 選挙の結果、民主党を中心とした政権が続くとは思えません。つまり田中慶秋拉致担当大臣もまた短命に終わる可能性が限りなく高いのです。

 これではご家族もやりきれません。

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[Serene Bach 2.04R]