小泉参拝各紙社説とテレビしつこくメモ(たぶん最後)

2006.08.17 Thursday 01:39
くっくり




毎日社説8/16:8・15首相参拝 こんな騒ぎはもうたくさん
 小泉純一郎首相が、終戦記念日の15日に靖国神社を参拝した。「8月15日にいかなる批判があろうとも必ず参拝する」という01年自民党総裁選の公約を実行したという。
 だが、これまで公約実行を控えてきたのに、退陣前になって公約を振りかざして参拝したのは、首脳会談を拒否して首相のメンツをつぶした中国や韓国への面当てではないのか。靖国問題を語る首相発言のぶれの大きさを見れば、信念の貫徹というより、意地を張っただけにも見える。
 終戦記念日には、過去の戦争で命を失った死者を追悼し、未来の平和を祈る静寂がふさわしいのに、騒々しい対立の日となった。
 終戦記念日に靖国参拝をした首相としては、21年前の中曽根康弘元首相がいる。この時は「公式参拝」の形式をとった。中国、韓国などから強い抗議が起き、外交関係が悪化したため、1度で中止したといういきさつがある。
 この日に参拝すればやっかいな外交問題が再燃することを、小泉首相は承知していたはずだ。だからこそ、これまで首相は就任以来年1度の参拝を続けながら別の日を選んできた。「国内外の状況を真摯(しんし)に受け止めた」(01年の首相談話)からである。
 それなのに、今年は「いつ行っても批判、反発がある」と、外交的な自制を放り出してしまった。
 小泉首相は、一貫して「私的参拝」と位置づけ、戦没者への哀悼の気持ちをささげるという私的な感情によるものと強調してきた。しかし、すでに外交問題となっている以上、首相の私的感情ではすまない。
 首相は日本国民を代表する立場にある。在職中の公私の区別は簡単に割り切れない。国内では、参拝と憲法の政教分離原則をめぐる見解の対立がある。神社に合祀(ごうし)されているA級戦犯の存在は、かつて日本軍が侵略した近隣国ではその国の国民感情を刺激する。
 首相は、一つの問題だけを理由に首脳会談に応じない中国、韓国が悪いと主張している。では、たった一つの問題も解決できない首脳会談は開く意味があるか。詭弁(きべん)には詭弁で切り返されるだろう。

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