北が拉致を認めて10年…横田さんご夫妻の苦悩に胸が痛みます
2012.09.15 Saturday 01:44
くっくり
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【2010年3月、川崎市役所で開催された「めぐみちゃんと家族のメッセージ〜横田滋写真展」で写真を見て回る横田さんご夫妻】
しかし、滋さんが融和派に「転向」したのだとしたら、その原因や責任はどこにあるのでしょう?
日本政府はもちろん、政治家、支援団体、メディア、そして関心を徐々に失ってきた国民、その全てにあるのではないでしょうか。
私たちには滋さんを責める資格などないのです。
私は悲しいです。
横田さんご夫妻はじめご家族の方々が、なぜこのように政治的なことに巻き込まれなければならないのでしょう?
彼らは運動家ではありません。私たちと同じ普通の国民のはずです。
が、現実は、彼らを普通の国民でいられなくしてしまいました。
なぜか?
お子さんが北朝鮮による拉致という国家犯罪の被害に遭ったからです。
もしこれが国内の誘拐事件であれば、日本の警察に任せておけば概ね上手く行くでしょう。
が、この場合はそうではありません。
外国の、しかもその政府が主導して行った組織的な誘拐事件。
さらに相手は無法な独裁国家。
日本が普通の国であれば、軍隊を出すなり何なりして、実力行使で取り返すこともできます。
が、日本は普通の国ではありません。
戦後の日本の体制では、拉致被害者を救出できない仕組みができあがってしまっているのです。
ゆえに、ご家族にとって日本政府は頼りにならない。
自分たちが主導的に動いて行かなければ何も動かない。
講演をしたりデモをしたり署名を集めるなどして、国民運動を高める。
日本政府への要請はもちろん、他国の政府や機関にも支援を要請する。
こういった政治活動に嫌でも関わらざるを得なくなってしまいます。
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【2011年6月12日、川崎市内で行われた拉致被害者の早期救出を求める署名活動。横田さんご夫妻も参加】
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