【終戦の日2012】外国人から見た日本と日本人(35)

2012.08.14 Tuesday 02:54
くっくり


 実は日本に来るまで、靖国神社は「戦後、A級戦犯を祀る目的で作られた軍国主義賛美の施設だ」と教えられてきました。

 ところが、実際に来てみると、明治維新で亡くなられた方をはじめとする国のための戦没者を祀っていることを知り、驚きました。私たち中国民主化運動に携わる者にとって、明治維新とは中国革命のモデルであり、維新の志士たちは尊敬の対象です。中国人からみれば、日露戦争はロシアの侵略から中国を守る戦いでした。ですから、私たちが尊敬する人々、そして中国を救ってくれた恩人が祀られているところ、それが靖国神社だとわかったのです。

 そこで、日本に来る中国民主化運動の同志たちを、私はたびたび靖国神社に連れてきます。そして、靖国神社は私たち民主化運動の恩人たちが祀られているところだと説明すると、みなびっくりして、丁重にお参りします。

〈中略〉本来なら無神論者の中国共産党政権は日本人の靖国参拝には関心がないはずです。その証拠に30年前の日中国交回復の時、中共は靖国神社のことに一言も触れませんでした。江沢民は3年前にイタリアを訪問した時に無名戦士のお墓に献花しました。数年前に米国を訪問した際にアーリントン国立墓苑で献花しています。このアーリントン墓地には、朝鮮戦争で中国人民解放軍と戦った兵士も祀っています。旧敵国兵士に敬意を表するのであるならば、江沢民は来日の際に靖国神社にも献花するべきなのです。

 そうしないのは、近年日本の中国に対する弱腰外交を見て、責めればODAや円借款等の多額の援助が取れるから、中国共産党は、靖国問題や教科書問題は日本との外交の切り札として使っているのです。

■ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ=セイロン(現スリランカ)人。1906年(明治39年)生まれ。スリランカ建国に尽くした。蔵相をはじめとして、首相、大統領と要職を務めた。政治家時代も、政界引退後もたびたび訪日し、日本とスリランカの交流に尽力した。1989年、昭和天皇の大喪の礼に、本人の希望により夫人とともにプレマダーサ大統領に代わって参列した。1996年没。
1951年のサンフランシスコ講和会議にセイロン代表として出席。『憎しみは憎しみによってやまず、愛によってのみやむ』という仏陀の言葉を引用して日本に対する賠償請求を放棄する演説を行い、各国にそれに続くよう呼びかけた。インド、ラオス、カンボジアなどがこの呼びかけに答え、自発的に対日賠償請求権を放棄した。

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