「国民の修身」を親子で読みました(付:廣瀬中佐とマカロニほうれん荘)
2012.07.28 Saturday 01:57
くっくり
また、葬儀に参列した杉野の妻、柳子は、号泣とともにこう話したそうです。
「今日の御仏は、私の夫、孫七の姿が見えぬとて、3度までもお捜しくだされたばかりに、こういうことになりました。その優しき御心にはなんと申してもお礼の申しようがございません」
(廣瀬の葬儀に関する参考資料:産経新聞2012年7月26日付夕刊【先人巡礼】安本寿久 廣瀬武夫(11))
明治45年には、文部省唱歌「廣瀬中佐」もつくられました。
1.轟く砲音(つつおと)、飛来る弾丸(だんがん)。
荒波洗ふ デッキの上に、
闇を貫く 中佐の叫び。
「杉野は何処(いずこ)、杉野は居ずや」。
2.船内隈なく 尋ぬる三度(みたび)、
呼べど答へず、さがせど見へず、
船は次第に 波間に沈み、
敵弾いよいよあたりに繁し。
3.今はとボートに 移れる中佐、
飛来る弾丸(たま)に 忽ち失せて、
旅順港外 恨みぞ深き、
軍神廣瀬と その名残れど。
修身には「忠義」の他にも、「約束を守れ」という題で、廣瀬がある子供へのお土産(ロシアの郵便切手)を持って帰る約束を守った話も掲載されています。
image[120727-03makaroni.jpg]
最後に、完全に余談になりますが、私は廣瀬少佐(戦死後中佐に昇進)と杉野上等兵曹(戦死後兵曹長に昇進) の話を、ギャグ漫画の「マカロニほうれん荘」で知りました。
主要キャラの一人、膝方歳三(通称トシちゃん)が、ギャグで「杉野ー!杉野はどこだー!杉野兵曹ー!」と人を探すくだりがあったんです。
もっとも私も当初はさっぱり意味が分からなかったんですが。
このシーンは、少年チャンピオンコミックス第6巻「水の中の太陽!!」という話の中に出てきます。手元にある人は確認してみて下さい。
現在40代から50代の方で、私のように「マカロニほうれん荘」を読んで知ったという方は、意外と多いのではないかと思います。
戦後の学校では教えてくれないことですからね。
もうひとつついでに言えば、「マカロニほうれん荘」には、旧日本軍がパロディ的によく登場しました。
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