「国民の修身」を親子で読みました(付:廣瀬中佐とマカロニほうれん荘)
2012.07.28 Saturday 01:57
くっくり
修身には、天皇陛下やご皇族ももちろん登場します。
例えば三年生用では、皇后陛下(香淳皇后)が関東大震災の際、ご自身でたくさんの着物をお縫いになって困っている人たちに賜った…というお話が紹介されています。
新年・紀元節・天長節・明治節といった祝日の意味も説明されています。
偉人についても、軍人を含め大勢紹介されています。
二宮金次郎や本居宣長や毛利元就や廣瀬武夫などは今でもそれなりに有名ですが、谷村計介、木村重成と言われても私にはさっぱり分かりません(T^T)
(谷村計介は明治初期の陸軍軍人、木村重成は豊臣秀頼の重臣)
「正直」の項では、例えば、三代将軍家光の側近だった松平信綱の話が取り上げられています。
大切な屏風を破ってしまった信綱。
通りかかった将軍が「これは誰が破ったのか」。
信綱は「私が破りました」と少しも隠さず申し上げてお詫びをした。
すると、将軍はかえってその正直さをほめた…というものです。
私の世代は正直者の話といえば、もう「ワシントンと桜の木」が定番だったように思います(ワシントンとは言わずと知れたアメリカ初代大統領)。
「笑い飯」の漫才にもこの「ワシントンと桜の木」のネタがありますが、もし戦前だったら、ワシントンじゃなく松平信綱になってたかもしれませんね。
って、お笑いに興味のない方、ごめんなさい(^_^;
監修の渡部昇一さんは、9ページに渡る序文の中で、自らの体験をもとに、「よい話は記憶の底にすり込まれる」と述べておられます。
そして、「子供の時に読んだ話は、その時に感心してもすぐ忘れる。しかし十年も二十年も経ってから、人生のある局面においては、昔読んで、感心して、忘れていたような行動を選択するものではないか」と分析されています。
さらに、渡部さんは、何十年も前にある小学校の校長先生から言われた、このような言葉を紹介されています。
「非行少年が出た場合、その親が教育勅語や修身を教えられた世代の場合は指導に成果が上がりました。しかし親が教育勅語も知らず、修身も教えられていない世代になると手の施しようがありません」
渡部さんは、「確かに戦前は親殺しや、先生を撲(なぐ)ったりする少年の話は聞いたことがなかった。教育勅語と結びついた義務教育は、確かにモンスターペアレントや、したがってモンスター・チルドレンの発生を予防する力があったのである」と、述べておられます。
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