「国民の修身」を親子で読みました(付:廣瀬中佐とマカロニほうれん荘)

2012.07.28 Saturday 01:57
くっくり


 「尋常小學修身書 兒童用 卷一」(文部省著作・大正七年発行・一年生用)
 「尋常小學修身書 兒童用 卷二」(文部省著作・昭和二年発行・二年生用)
 「尋常小學修身書 兒童用 卷三」(文部省著作・昭和三年発行・三年生用)
 が基になっています。

 他に、「教育勅語」とその大意も収録されています。

 「ヨクマナビ ヨク アソベ」(よく学びよく遊べ)
 「ジコク ヲ マモレ」(時刻を守れ)
 「ナマケル ナ」(怠けるな)
 「トモダチ ハ タスケアヘ」(友だちは助け合え)
 「ケンクワ ヲ スル ナ」(けんかをするな)
 「ギヤウギ ヲ ヨク セ ヨ」(行儀をよくせよ)
 「モノ ヲ ソマツ ニ アツカフ ナ」(物を粗末に扱うな)
 「オヤ ヲ タイセツ ニ セ ヨ」(親を大切にせよ)

 といった、最初に学ぶべき大事なことから始まり、祖国を大切にすること、正直に生きること、思いやりをもつこと、礼儀を守ること、心身を強くすること、けじめをつけること、人を敬うこと、我慢強くなること、謙虚になること、等々、まさに人間としての基礎を教える内容です。

 また絵も当時のものがそのまま再現されていますから、戦前の教育を受けた世代の方々は本当に懐かしく感じられると思います。


 「尋常小學修身書 兒童用 卷二」から、ひとつだけお話を引用しますね。

image[120727-02on.jpg]

【十八 オン ヲ ワスレル ナ
 オツル ガ 母 ト イツシヨニ トナリムラ ノ マツリ ヲ 見ニ 行ツタ コト ガ アリマシタ。ソノ トキ 母 ニ ハグレテ、大ソウ コマツテ ヰマシタラ、コノ トシヨリ ガ シンセツニ オツル ヲ ツレテ 母 ヲ タヅネテ クレマシタ。オツル ハ ソノ オン ヲ イツマデ モ ワスレマセン。今 モ ガクカウ カラ カヘル ミチ デ アイサツ ヲ シテ ヰマス。(p.88-89)

 現代語訳:
 十八 恩を忘れるな
 お鶴が母と一緒に隣村の祭を見に行ったことがありました。その時母にはぐれて、大層困っていましたら、この年寄が親切にお鶴を連れて母を尋ねてくれました。お鶴はその恩をいつまでも忘れません。今も学校から帰る道であいさつをしています。】

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