「アンカー」天安門事件元リーダー王丹とチベット・ウイグル・尖閣を語る

2012.07.19 Thursday 00:32
くっくり



青山繁晴
「(英語)…ま、あの、とても失礼な質問がここから始まってしまうんですけれども、まず僕は、中国が民主化する、あるいは独裁を卒業するというのは、今の中華人民共和国には無理だと考えてるんです。というのは、あの大きすぎる領土と、あの多すぎる人口を、民主政治で束ねるのは無理じゃないでしょうか?」

王丹
「中国は国が大きくて人口が多いからこそ、一つの政権で統治することが難しいと私は思います。行政機関は小さければ小さいほど管理しやすく、大きければ大きいほど、それが難しいものです」

青山繁晴
「例えばチベットや、東トルキスタン、いわゆるウイグルのような、異民族と、緩やかな連邦制にするっていうお考えですか?」

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王丹
「チベットやウイグルなどの問題は確かに民族問題ですが、これを解決する方法が民主化問題なのです。今の中国には民主化問題と民族問題の二つがあり、時にはお互いに影響したり、矛盾が出たりします。私個人の見解としては、順序があると思うのです。同時に解決しようとすれば、混乱が生じてしまう。だからチベット・ウイグルなど少数民族の人たちと一緒に、中国の民主化をまず実現し、その次に民族問題を解決する。今の中国共産党は、チベットやウイグルとの話し合いをしようとしないので、民族問題は解決できないのです」

青山繁晴
「そうするとですね、王さんは必ず中国に、近未来帰れるとおっしゃったし、その、民主化された政府ができて、そしてチベットの方や、ウイグルの方が望んだら、独立も認めますか?そこ、あの、厳しい質問だと思いますが、あの、私たちの連携のために、あの、そこ、実ははっきり聞きたいんです」

王丹
「今の民族問題には、大きな障害として、お互いに理解し合えていないということがあります。民族問題は性急に解決しようとせず、10年20年と時間をかけて、深くコミュニケーションして、お互いの理念を理解し合うことが必要です。民族問題が民主化よりも大きな問題になると、せっかく達成した民主化の成果を、混乱で壊してしまうおそれもある。そうなると、自治権を主張をする少数民族と辺境の人たちに、決して有利なことではありません」

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