2012.06.25 Monday 00:44
くっくり
次期衆院選前の新党結成を目指す石原慎太郎東京都知事は23日、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会に連携を改めて呼びかけた。その一方で、自らの新党構想に狂いが生じている。原因は、衆院選の年内実施の可能性が出てきたことと、都による尖閣諸島(沖縄県石垣市)購入計画にある。購入実現の見通しが立つ前に新党を結成するわけにはいかないというのだ。(今堀守通、松本学)
石原氏は、22日の定例記者会見で、複雑な心境をこう吐露した。
「都が言い出したこと(尖閣諸島購入)をこれだけの皆さんが(寄付の形で)反応してくれているのだから、中途半端で放り出すわけにはいかない」
「石原新党」の母体となるたちあがれ日本の平沼赳夫代表らは結成の決断を促しているが「石原氏は煮え切らない態度でいる」(たちあがれ幹部)という。
石原氏は4月、亀井静香前国民新党代表が主導してきた新党構想を「白紙」宣言し、その直後に尖閣諸島購入計画を発表した。
「白紙」宣言は、「手を組むのは死んでもいやだ」という小沢一郎民主党元代表との連携を亀井氏が進めようとしたのが最大の理由だが、次期衆院選が来年夏の参院選との同日選になると読んだこともある。
石原氏は自らが政治塾を設立して候補者を育成し、知事として来年4月の尖閣諸島購入を実現させた上で、新党を旗揚げする−とのシナリオを描いた。
しかし「9月総選挙」説が浮上してくると、尖閣諸島購入計画について「早く埒(らち)をつけないといけない」として、購入のメドがつく時点を知事としての区切りにしたい考えに修正した。
たちあがれ幹部は、石原氏が22日の橋下氏との会談で、同氏に国政転出を促したとみている。「尖閣諸島購入計画が終わらない石原氏には、自らに代わって橋下氏に『第三極』の柱として国政を主導してほしいとの思いがある」(同幹部)という。
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