沖縄慰霊の日…戦没者と遺族にお心を寄せ続けられる陛下
2012.06.23 Saturday 03:08
くっくり
(日本経済新聞2008年1月31日付)
陛下が挙げられた4つの日はもちろん宮中祭祀ではありません。
が、陛下は祭祀と全く同じようなお気持ちで戦没者への祈りを捧げられ、遺族の身の上にお心を寄せ続けられているのです。
両陛下の戦没者への思いはこの4つの日を重視されるにとどまりません。
両陛下は即位後、積極的に戦没者の慰霊の旅をなされてきました。
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平成6年2月12日には、硫黄島を訪問されました。
司令部のおかれた天山にある慰霊碑を拝礼され、水を汲み碑の上に注がれ白菊をお供えになられました。
またその場で遺族らにお言葉を賜りました。
その後、島を一周され、島のあちこちに眠る英霊に対し心からのご慰霊を尽されました。
両陛下はその際のお気持ちを、次のようなお歌にお詠みになっています。
天皇陛下御製 硫黄島 2首
精魂を込め戦ひし人未(いま)だ地下に眠りて島は悲しき
戦火(いくさび)に焼かれし島に五十年(いそとせ)も主なき蓖麻(ひま)は生ひ茂りゐぬ
皇后陛下御歌 慰霊碑に詣(まう)づ
慰霊地は今安らかに水をたたふ如何(いか)ばかり君ら水を欲りけむ
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平成17年6月28日にはサイパン島を訪問され、「中部太平洋戦没者の碑」にご拝礼になった後、バンザイクリフの先端に立たれ、黙祷を捧げられました。
バンザイクリフは高さ250mの断崖絶壁で、ここから多くの日本人が身を投げた悲劇の地です。
その際のお歌がこちらです。
天皇陛下御製 サイパン島訪問 2首
サイパンに戦ひし人その様を浜辺に伏して我らに語りき
あまたなる命の失せし崖の下海深くして青く澄みたり
皇后陛下御歌 サイパン島
いまはとて島果ての崖踏みけりしをみなの足裏(あうら)思へばかなし
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