沖縄慰霊の日…戦没者と遺族にお心を寄せ続けられる陛下
2012.06.23 Saturday 03:08
くっくり
陛下はこれら4つの日を特別の日とお考えになり、戦没者の慰霊のためにお慎みになります。
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昭和天皇は沖縄ご訪問を強く望まれていましたが、叶うことなく崩御されました。
その強いご遺志を継いで、平成5年、今上陛下は歴代天皇初の沖縄ご訪問を果たされました。
その際に詠まれたお歌がこちらです。
天皇陛下御製 沖縄平和記念堂前
激しかりし戦場(いくさば)の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ
陛下は御即位前から沖縄に深い関心をお持ちで、その思いの深さは、御自ら琉歌をお詠みになるところに如実に表れています。
琉歌とは8・8・8・6で詠まれる琉球王朝時代からの歌で、沖縄の言葉が用いられます。沖縄人でも詠める人はわずかと言われています。
陛下はその琉歌を長年独学なさり、これまでに多くの鎮魂の琉歌をお詠みになっています。
昭和50年に初めて沖縄をご訪問された際に、沖縄戦終結の地である摩文仁(まぶに)の丘にお登りになり、魂魄の塔に御供花なさった時のお気持ちをお詠みになったのが、次の琉歌です。
花よおしゆげやん人知らぬ魂戦ないらぬ世よ肝(チム)に願て
(花を捧げましょう 人知れず亡くなっていった多くの人々の魂に対して 戦争のない世を心から願って)
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(画像は平成6年6月3日、米国ご訪問に際し会見された両陛下)
平成5年に天皇として初めて沖縄をご訪問された翌平成6年、天皇陛下は皇后陛下とともにアメリカをご訪問されています。
両陛下がサンフランシスコに到着されたのは、ちょうど現地時間で6月22日、日本では沖縄戦終結の日でした。
随行した渡辺允侍従長(当時)は、その日のことを次のように回想しています。
陛下は「ちょうど重なってしまうが、沖縄で慰霊式典が行われる時間はこちらでは何時ごろだろう」とお尋ねになった。
調べたところ、公式晩さん会の始まるころでした。
「それでは少し遅らせてもらえないだろうか」とおっしゃって、両陛下はその時間にはホテルの部屋で黙とうをされていたようです。
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