外国人から見た日本と日本人(34)

2012.06.19 Tuesday 00:46
くっくり


「正論」2011年2月号「台湾密航“拠点”だった尖閣の真実」(平野久美子氏によるインタビュー)より

 (尖閣問題について)これはもうはっきりしています。先に兵隊を上陸させたほうが勝ちです。すぐにでも自衛隊を魚釣島に上陸させないと、中国に乗っ取られてしまいます。向こうの軍隊が上陸したらもうおしまいです。ボクは戦後、中国大陸でゲリラ戦をさんざんやってきたから中国の出方がよくわかっています。日本政府は、国会の手続きをしないと自衛隊は出動できないと言うだろうけど、それははき違えた民主主義だ。寸土と言えども、失うことを許さないのが国家であり民族だ。領土の保全には民族をあげて戦うのが筋なんですよ。

〈中略〉だらしない政府にはみんなで抗議の声をあげなくては駄目です。でもボクはね、日本に対しては楽観的です。日本は独自の文化を持っているから強いです。復元力がちゃんと働いている。家庭崩壊と騒いでも子供のために弁当を作る母親が大多数でしょう。台湾の母親はサンドイッチを買って平気で子供にもたせている。小さい頃の生活体験やしつけはほんとうに大事なのです。

 食事の時に迷い箸をするな、相手の立場に立ってものを考えろ、他人に対しては慎み深くなれ、文句を言う前に自分の行動を反省しろ…。みんなあたりまえのことですが、(両親から)耳にタコができるほど聞かされて育ちました。そうしたことがこの歳になるとどれだけ大切なのかひしひしとわかるようになる。だから自伝を書いているんです。台湾の若い世代に人間として大切なことを伝えるためにね。

■石平=中国人。1962年(昭和37年)、中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒業。1988年(昭和63年)に来日、神戸大学大学院文化学研究博士課程修了。文化大革命および天安門事件における中国共産党の党利党略ぶりへの憤怒と絶望感から祖国との決別に至り、2007年(平成19年)11月に日本に帰化。2008年(平成20年)4月から拓殖大学客員教授。

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