2012.06.19 Tuesday 00:46
くっくり
姉歯さんは、インドネシア人はオランダ時代のやり方をすべて放棄しなければならないし、もっと能率的に仕事をしなければならないと度々話しました。インドネシア人は三百五十年間も植民地にされたせいで、怠慢のくせがついているからオランダ時代のやり方は全て放棄しなければならないというのです。
やがていうだけでなく、私達に行動することを求めるようになりました。たとえば、私達が仕事を終えて家に帰っても、用事があると呼び出します。それまでいったん家に帰れば仕事をする習慣は無かったので、私たちにとってそれはとても疲れることでした。また、仕事をする上で遅刻は絶対しないことと、日の出と共に働かなければならないことをいって、ほかのインドネシア人と違い、私たちが遅刻でもすると厳しく叱るようになりました。
姉歯さんの周りには日本人がいたにもかかわらず、そうやってほとんど私たち五人と相談し、私たちに仕事を命じましたので、私たちは次第にやる気を起こすようになりました。昼休みといってものんびり食事をすることはなくなり、二時にみんなが帰っても四時までは仕事をするようになりました。
私たちと姉歯さんは英語で話し合っていたのですが、それからしばらくしたころ、姉歯さんは私たちにこういいました。
「日本がインドネシアにやって来た目的は、インドネシアの独立を支援することで、日本人がここにいるのはあとわずかだろう。まずこれをしっかり頭に入れてほしい。
次に、将来、インドネシアが独立したなら、インドネシア人の中から首相が選ばれるだろうが、私は皆さんの中から首相が出ることを期待している。
しかし、これまで何度もいっているが、私が一番早く役所に来て、一番遅くまで仕事をしている。皆さんはどうか。間もなく去ろうとしている私が、これからもずっといるあなたたちより働いているのではないか。
インドネシア人は独立、独立と叫んでいるようだが、熱心に仕事をする以外に独立を実現させる道はない。独立してもきちんと行政が出来るように今から準備すべきで、そうでなければ、独立国としてやっていけないだろう。ほかの人はどうあれ、まず皆さんが率先しなければならない」。
日本軍が来てから、インドネシアの独立がどうなるのかははっきりしていませんでした。インドネシアに来る前、日本はインドネシアが独立すべきだといっていたのですが、いつのまにか私たちの周りでは独立については口にしてはならないというような雰囲気が生まれていました。日本軍の宣伝班はいろいろなスローガンを掲げますが、独立については何もいいません。ですから、姉歯さんのような高い地位にいる日本人からインドネシアの独立という言葉を聞いてびっくりしました。
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