日本の価値観に合わない現行憲法…家族条項を消したのは日本自身
2012.05.06 Sunday 01:00
くっくり
「『家族は…』のところは、わざわざ憲法に書くまでのこともなかろう、ということで黙殺してしまった」「昨今、憲法改正論議の一つの題目に家族の尊重ということがあげられているのに関連して、いささかのこそばゆさをもって思い出される条文である」
その後、7月から開かれた衆院憲法改正小委員会で、社会党の鈴木義男氏や森戸辰男氏らが「国民の家庭生活は保護される」との文言の追加を求めたが、認められなかった。
10月6日の貴族院本会議でも、法律学者の牧野英一氏らが「家族生活は、これを尊重する」との文言を加える修正案を出したが、賛成165票、反対135票で、改正に必要な3分の2に達せず、否決された。
この結果、現行憲法に「家族尊重」の文言は入らなかった。
他でもない日本人自身が、「家族尊重」を憲法から外してしまったという話なのです。
(この話を今回私は初めて知りましたが、実は産経新聞では同じ話が10年前にも掲載されていました。→2002/05/13 産経新聞東京朝刊【一筆多論】家族軽視の源は憲法に 論説委員 石川水穂)
もっと言えば、現在「家族解体」を目論む最右翼と言える社民党、その前身である社会党の議員が、「国民の家庭生活は保護される」との文言の追加を国会で求めたのに認められなかったというのは、すごく複雑な気分です。
「家族は人類社会の基盤」だというのは、確かに当時は「わざわざ憲法に書くまでのこともない」ことだったのでしょうが、個人主義が浸透した今の日本では、それを当たり前に思っていない人たちが増えています。
憲法問題を語る時、安全保障面での議論がより目立つからでしょう、「家族」については一般的にはあまり注目されていないように感じます。
でも、私はここもとても大切なポイントだと思います。
櫻井さんも指摘された「権利と自由はたくさん書かれているのに、責任と義務はあまり書かれていない」こと、そして家族条項がないこと。
これら現行憲法の欠陥は、日本人の文化や価値観に大きな弊害をもたらしています。
男女共同参画、夫婦別姓など、日本人自ら「家族解体」に突き進もうとしている最近の風潮を見てもそれは明らかでしょう。
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