日本の価値観に合わない現行憲法…家族条項を消したのは日本自身

2012.05.06 Sunday 01:00
くっくり


 第3章の中の第24条がよく指摘されますよね。

 家族解体まで目論むとは、GHQは本当にとんでもないことをしてくれたものだと思っていたら、どうもこの「家族」の部分を憲法から削ったのは、GHQではなく日本自身のようなんです。

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 産経新聞5月3日付朝刊【検証・憲法施行65年「米国製」謎多い制定過程】によれば(後半部分に注目)……

■「赤い条項」と家族条項

 2月13日、日本側に示されたマッカーサー草案は2月19日の閣議で、松本国務相から報告された後、佐藤達夫・法制局第一部長らを交えて日本側による修正作業が始まった。

 マ草案の中には、松本氏が「共産主義の条文じゃないか」と指摘した部分があった。

 28条の「土地及一切の天然資源の究極的所有権は人民の集団的代表者としての国家に帰属す…」(外務省仮訳)という規定だ。

 3月4日から5日にかけて行われた日本側とGHQの折衝で、日本側が「あまりに概念的で一般の人には分からないから削りたい」と申し出たところ、GHQは簡単に同意したと、佐藤氏は自著「日本国憲法誕生記」(中公文庫)に書いている。

 他方、日本側の修正で改悪されたケースもある。

 マ草案の家族に関する規定は、こんな文言だった。

 23条 家族は人類社会の基底にして其(そ)の伝統は善かれ悪しかれ国民に滲透(しんとう)す。婚姻は男女両性の法律上及社会上の争ふ可からさる平等の上に存し…

 これが日本側の修正を得て3月6日に発表された憲法改正草案要綱では、こう変わっていた。

 22条 婚姻は両性双方の合意に基きてのみ成立し且(かつ)夫婦が同等の権利を有することを基本とし…

 なぜか、冒頭の「家族は人類社会の基底にして…」のくだりが消えていた。

 その理由を佐藤氏は「日本国憲法誕生記」でこう書いている。

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