「告日本國」ポール・リシャールが日本に託した“七つの大業”

2012.04.09 Monday 19:21
くっくり


(5)天皇と日本国民の歴史には、世界を一君万民の原理のもとに「一つの帝国」とする役目がある。
(6)「万国に優れて統一のある民」として、来(きた)るべき一切の統一に貢献する使命を持つ。
(7)「戦士」として、「人類の平和」を促す義務が生じる。

 自由、平和、経済、文化といった現在の日本の美点は、戦後進駐軍によって与えられたものではない……。
 長い歴史のなかで皇室をはじめとする安定した秩序を保ち、明治維新後は西欧文化を柔軟に取り入れることのできた日本ならではの長所は帝国時代からすでに備わっていた……。

 そのことを、リシャールは余すところなく指摘していると、黄文雄さんは述べています。


 私自身、戦前の日本人はまさにリシャールが述べていることを理想とし、邁進しようとしていたんだろうと思います。

 が、敗戦によって、それは無残にも打ち砕かれてしまいました。

 1960年、86歳となったリシャールはロサンゼルスで、「神の子の自覚を持った世界唯一の日本が、その自覚を示した明治の憲法を改めて、神を無視し、人間を動物視したものにしたことは残念の極みである」という主旨の演説を行い、戦後日本の変貌を嘆いたそうです。

 確かに、今の日本は「七つの大業」を成せるような雄々しさはありませんし、その自覚すらありません(但しリシャールの詩は帝国主義時代に書かれたものですから、そこは割り引いて考えねばなりませんが)。

 特に、政治家や官僚の中国共産党に対する及び腰な姿勢を見るにつけ、(1)のアジアに「自由を与える」義務、(2)の「人類の幸福の敵を滅ぼす」使命、こういったものを今の日本は完全に放棄しているのではないか、と責められても仕方ないでしょう。


 日本人は敗戦を経て、そんなにも大きく変質してしまったのか?
 いえ、決してそんなことはないと思います。

 フランスの医師であり社会心理学者でもある ギュスターヴ・ル・ボン(1841年〜1931年)という人が、こんな言葉を残しています。

 「性格の長所や短所はそれぞれの国民が継承する固有の遺産であり、それは幾世紀にもわたって海水で洗われる岩のように、わずかな表面のとがった部分が削り取られるに過ぎない」

 日本人が長年かけて継承してきた、日本人ならではの長所(と短所)。

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