【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)

2012.01.07 Saturday 01:16
くっくり



 アメリカでは、日本人への新しい尊敬心が生まれた。この大災難に、品位と回復力を秘めつつ耐え、対処しようとしている日本人に対して。

 私も信じている。彼らがいつの日か、灰の中から立ち上がるであろうことを。ちょうど、敗戦の荒廃からそうしたように。彼らは廃材や瓦礫を片付けるだろう。そして再び建てるだろう。家を、村を、町を。

 彼らは原子力の使用についても再考するに違いない。彼らの経験は、世界にその危険性を教えてくれた。再び手に入れることが決してできないのは、肉親や友人たちの死である。傷は残る。でも、愛は去った者と私たちを結び、愛は決して死なないと、私は告げたい。

 もう、春。満開の美の最中に散る桜に、日本人に人生のはかなさを思い起こさせると、こちらのジャーナリストたちは言っている。そのことは、日本の伝統的な生活の中では、自然と人間がいかに近いかを考えさせる。この世界を、自然と調和へと引き戻してくれること——日本がこの危機を、そのような“導き”に用いてくれることを望む。

■サブリナ・ペラティ・マツダ=イタリア出身。1974年(昭和49年)生まれ。イタリア語講師・通訳・翻訳。東京の自宅で地震にあった。日本滞在期間16年。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—特別版 親愛なる日本の友へ」より

 地震が起きたあとの様々な動きを知ったとき、日本とイタリアの違いを見たと思いました。イタリアも地震国で、2009年にマグニチュード6.3のラクイラ大地震が起こり、約300人が亡くなり6万人が家を失いました。その年の1月から4月まで東日本大震災と同じように、群発地震が続いたんですよ。

 「すべての道はローマに通ず」ですけど、地震後ここからローマに続く道が閉ざされました。日本は津波もあり、瓦礫(がれき)で道路もふさがりましたね。でもすぐに通れる道ができました。ラクイラでは地震で崩れたあと、さらに道も家も壊れたんですよ。石の建物だったからというだけではないと思うのです。

 日本の被災地の方々は、政府の動きを待たずに自分たちでチームを組んで協力し、様々なことを自らやり始めましたからね。イタリアでは、こういうときは政府の助けを待つ、なんでも政府がやるべきだと思っていますから、道の復興も遅れるわけですよ(笑)。

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