【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)

2012.01.07 Saturday 01:16
くっくり



 被災地は暑い夏から秋に変わり、また冬の厳しい季節がくる。先日は中学校の運動会に参加したほか、村の祭りで一緒に神楽を踊ったという。子供たちには、「毎日を大切に生きてほしい」とエールを送っている。

 私が勤務する「インタラック」は各地の教育委員会にALTを送るなど教育関連の会社だ。

 社員のカナダ人、マイケル・カナート(32)は、日本在住10年で日本語も堪能。震災発生直後は、いてもたってもいられなかったという。福島県からの被災者を受け入れたさいたまスーパーアリーナの避難所に足を運び、無我夢中で日本人ボランティアと一緒に手伝いをした。

 食事の配布やゴミの片づけをはじめ、靴を必要とする人にサイズを確認して渡す作業を行った。靴の配布を通じて言葉を交わした人たちから「マイクさん」と声をかけられるなど、交流も深まった。現在も休暇を使って被災地に赴き、清掃作業の手伝いなどを続けている。

 2人以外にも、避難所生活で学校に行けない子供たちを元気づけようと英語を教えたALTや、原発事故で誇張された情報が世界中に飛び交う中で、独自にホームページを立ち上げて、正確な日本の現状の情報発信に努めたALTもいる。

 彼らに共通するのは単に英語教育に従事すること以上に、日本の子供たちが好きで、また子供たちのために「生きる力を育む手伝いをしたい」という真摯(しんし)な思いが強いことだ。

 今回の大震災では世界中から日本のために援助の手が差し伸べられた。今度は一人一人の世界への情報発信が大切な時になっていく。ALTたちからバトンを受け取った日本の子供たちが、今度は世界の人々にバトンを手渡していく。そんな未来がやってくることを願ってやまない。



【プロフィル】米テキサス州出身。「インタラック」(本社・東京)で約2400人いる外国人講師部門の責任者。同社はALTの研修、カリキュラム開発など最大手。

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