【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)

2012.01.07 Saturday 01:16
くっくり



 …前回受けたインタビューから、七週間が経ちました。改めて振り返ってみて、震災後の日本人の行動や社会変化に関してですが、僕は異なるタイプの人々を見てきました。巨大地震後も、相次ぐ余震の影響を受け、一方では取り乱す人。心配が強く、感情的なタイプです。他方では、まったく関心を示さないタイプの人がいます。無関心で自己中心な人も。どんな場合にもいたる所で見られると言うべきでしょう。このタイプの人は、被災された方々への思いを持ち合わせているのか、またはなんらかの方法で寄付をしているのだろうかと、僕は疑問に思います。

 僕と妻はそれぞれ、何度か寄付をしています。毎回大きい額は無理でも、結果的に被災者支援の役に立つようにと。我々にできる支援の柱として、寄付は有効だと思っています。

〈中略〉震災関連の派手な抗議行動は、日本ではまだ起きていないようですが、もしレバノンやドイツだったら、直ちに大騒ぎなんじゃないかな。政府は、騒ぎを鎮めるために手を焼くだろうし、こんなに落ち着いていられないと思います。数日前に、福島第一原子力発電所のメルトダウンが初めて報告されましたが、国民側の感情は変化ないみたいだし、国会でも大きく取り上げられないですよね!

 友人が、福島の沿岸部に親戚が住んでいると言うので、僕も心配していました。被災八日目に連絡がつき、様子がわかって「命に別条はなく、家が流されただけだ」と言う友人の反応に、驚かされました。それは「しょうがない」と言っているように聞こえました。福島第一原発から放射性物質が拡散している件でも、近頃は「しょうがない」ようで、これには危機すら感じます。誰にでも将来起こりうる、被曝の影響について、一部の人は無関心かのようです。

 強さ、順応、辛抱の三種の局面で、日本の人々を称賛します。その思いを念頭に、最後に僕から、今の日本に対する思いを伝えさせてもらいます。災害に負けず、いっそう強く生きていけば、日本中で失ったものも復活し、迫力ある姿に返り咲くと信じています。どんな困難へも立ち向かう日本人に囲まれて、“外人”の私も皆さんと同じ気持ちでいますから。

世界の一人でも多くの人に届けたい! 地震に苦しむ日本を助けてくれた世界に贈る「ありがとう」ビデオ(ロケットニュース24(β)2011/12/9)

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