【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)

2012.01.07 Saturday 01:16
くっくり



 なぜ被災現場でスムーズにことが運ぶのか、考えてみました。イタリア人だったらあちこちで喧嘩(けんか)が始まっているところです(笑)。日本では被災地の仲間同士の怒鳴り声が聞こえない、争いにならないんですね。ほんとに酷(ひど)い目にあっているのに、ニコニコしている子供たち大人たち、自分のできることをして助け合ってね。どこでもきちんと自然に列ができ、それも邪魔にならないように端に寄ったり。小さな子供たちもマナーがいいですね。

 取材にきたマスコミに対して、遠くまできてくれてお疲れさま、見舞ってくれてありがとうと感謝の気持ちをみんなが口にしているのを見たときは、涙が出ました。何があっても、いつもどこかに感謝の気持ちがあるんです。それにとっても我慢強いし。イタリア人なら、とっくにキレてるかも(笑)。こういう日本人の気持ち、大切にしたいです。

 原発の現場で働いている方々、自ら苦難に立ち向かう精神、ご家族の複雑な気持ちも含め、人のために仕事をすることは素晴らしいと思いました。カトリックで自分の命を大切にという教えを受けているイタリア人の友人から、とても考えられないとメールをもらいました。日本が長い私には、両方の気持ちがわかります。チェルノブイリを経験しているヨーロッパ各地の友達からも、日本の原発事故を心配してメールや電話が三日三晩続きました。今や原発は地球全体の問題、世界が「FUKUSHIMA」で働く人たちに注目です。

 被災地だけでなく、みんな節電に協力的なのもいいなあ。一人ひとりが日々努力しているのがわかります。不便ななかでも、創意工夫していくんだなあと。それを悲惨な感じでなく明るくね。被災地のゴミや瓦礫だってきれいに分別しているし、政府が配給すべきものも、自分のお金で買っているんですから。こういうところイタリア人にはないな(笑)。

 地震や津波という大災害に、さらに加えて原発事故まで起こり、今も一生懸命復興にとりくんでいる日本です。日本人はこれで良いとされているものを、さらに良くしようという気持ちが強い、これが大災害のときにも発揮されていると思いました。

 このような日本人の精神力の高さ、創意工夫の知恵、団結力、感謝の気持ち、勤勉で真面目で温かいこと、心から尊敬します。大震災で浮き彫りになったこれらの「日本人の底力」、これがある限り日本は必ず復興すると思います。もちろんイタリア人もいいところがたくさんあるって、付け加えさせてくださいね(笑)。


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