「諸君!」「正論」より富田メモで識者見解

2006.08.01 Tuesday 21:09
くっくり


 <靖国問題の誤解を解く 歴史を知らない人々の靖国問題>
 昭和天皇がA級戦犯の靖国合祀に不快感を示しておられたという記事が出た(七月二十日付、日経朝刊)。富田朝彦元宮内庁長官のメモのかたちで松岡洋右元外相、白鳥敏夫元駐伊大使が名指しであげられている。いま合祀か分祀かで話題の中心となっているのは処刑された七人のA級戦犯が中心だが、松岡、白鳥は二人ともA級戦犯として勾留中に病死しているから、この問題とは直接関係ない。

 だから東条はじめA級戦犯を分祀しろと結論づけるのは早計だ。東条元首相が天皇をかばいぬいて、戦犯リストに入らぬよう努力したことと辻褄があわなくなる。その様子はフィルムで残っているからまちがいない。病死した二人のA級戦犯を天皇が名指しで批判していたという事実が、A級戦犯の分祀につなげられるとすれば早トチリというものだ。

■『正論』9月号 日本会議専任研究員・江崎道朗
 <「富田元宮内庁長官メモ」の政治利用は許されない 靖国をめぐる「妄言・暴言」集>
 この「分祀」問題で、七月二十日朝、我が国に激震が走った。日本経済新聞が朝刊の一面トップで「A級戦犯 靖国合祀 昭和天皇が不快感」とする記事を掲載したからである。記事によれば、昭和六十三年、昭和天皇が「A級戦犯」合祀に不快感を抱かれ、「だから私あれ以来参拝していない それが私の心だ」と語っていた、とする「メモ」を、当時の宮内庁長官の富田朝彦氏が遺していたという。

 まず問題にしなければならないことは、宮内庁長官という重職にあった方がなぜこのような重大な内容について非公式の「メモ」を作り、それを手帳に貼り付けたまま放置していたのか、ということである。ご発言を政治利用されないよう、皇室をお守りするのも宮内庁の役割であるはずなのに、逆に側近として立場上知りえた「非公式のご発言」を記録し、勝手に公開することが許されるならば、誰が皇室をお守りするのか。

 「A級戦犯」分祀という自らの政治主張を正当化するために、非公式のご発言を政治利用する一部マスコミと、それに結果として協力した富田長官の関係者に対して強い憤りを感じずにはいられない。政府は、宮内庁関係者の守秘義務に関する対策を是非とも検討すべきである。
 同時に、「メモ」の内容については慎重に検討すべきであって、「『昭和天皇が参拝しなくなったのはA級戦犯合祀が原因ではないか』との見方が裏付けられた」(同紙七月二十日付朝刊)などと速断すべきではない。

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