ブータン国王ご夫妻来日&中共に領土を奪われたブータン

2011.11.19 Saturday 02:42
くっくり



強引に道路を建設し、国境線を書き換える暴虐行為【南シナ海どころではない! ブータンでは知らぬ間に国土が2割も奪われていた】(SAPIO 2011年7月20日号掲載)
 中国の領土的野心に対しては、最大限に用心する必要がある。何しろほんの5年前、人知れず中国に領土を奪われてしまった国が実在するからだ。南シナ海、東シナ海に目を奪われがちだが、内陸部では既に中国の領土拡大が進んでいる。

 前国王が掲げた“国民総幸福量(GNH)”を国是に、ゆるやかな変化と発展を続けるブータン王国。「お金やモノという尺度ではない、独自の幸せを追求する」というチベット仏教に根ざした価値観を基軸に、自由で平和で安全で笑顔が溢れる「幸せ度」が高い国といえる。

 が、現在、忌々しき事態に国は少なからず東奔西走している。植民地化された経験こそないが、鎖国状態を経てきた内陸国ブータンの国境は、2大国=インドと中国(チベット自治区)に接しており、地政学上、微妙な位置にある。チベット動乱の1959年以降、ブータンはチベット自治区と接する北側の国境線(大部分はヒマラヤ山脈)を閉鎖してきたが、いつしか侵食されていたのだ。

 「ブータン・中国の国境問題に、国会議員らが憂慮している。これは国家安全に対する脅威である」

 ブータン国営テレビの報道によって、国境紛争が明るみになったのは2005年のことだった。地元有力紙によると、ブータンの国境管理防衛局長官は「中国とブータンで両国の地図を見せ合ったところ、国境線のあまりの認識の違いに愕然とした」という。

 「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を1998年12月に締結した両国は、国境線もその際に画定している。ところが、2004年から中国はブータン側に“冬虫夏草ロード”とでも称したくなる道路建設工事を始めていたのだ。

 別名「メンジョン(薬草の国)」と呼ばれるブータンの北部は、漢方の三大薬材の1つ、冬虫夏草の産地だ。滋養強壮や精力増強、抗癌作用などの薬効が認められる冬虫夏草は、世界に300以上の品種があるが、その中でコウモリガの幼虫に寄生する「コルディセプス・シナンシス」が最高級とされ、チベットの標高3000m以上の高山にしか生育しない。工業国でなく酸性雨が降らない環境からも、ブータン産の品質は“お墨付き”なのだ。

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