富田メモ社説&福田が梯子外した!?

2006.07.22 Saturday 03:22
くっくり


 政界の一部で、9月の自民党総裁選に向け、A級戦犯を分祀(ぶんし)しようという動きがあるが、富田氏のメモはその分祀論の根拠にはなり得ない。
 天皇の靖国参拝は、昭和50年11月を最後に途絶えている。その理由について、当時の三木武夫首相が公人でなく私人としての靖国参拝を強調したことから、天皇の靖国参拝も政治問題化したという見方と、その3年後の昭和53年10月にA級戦犯が合祀されたからだとする考え方の2説があった。
 富田氏のメモは後者の説を補強する一つの資料といえるが、それは学問的な評価にとどめるべきであり、A級戦犯分祀の是非論に利用すべきではない。まして、首相の靖国参拝をめぐる是非論と安易に結びつけるようなことがあってはなるまい。
 昭和28年8月の国会で、「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が全会一致で採択された。これを受け、政府は関係各国の同意を得て、死刑を免れたA級戦犯やアジア各地の裁判で裁かれたBC級戦犯を釈放した。また、刑死・獄死した戦犯の遺族に年金が支給されるようになった。
 戦犯は旧厚生省から靖国神社へ送られる祭神名票に加えられ、これに基づき「昭和殉難者」として同神社に合祀された。この事実は重い。
 小泉純一郎首相は富田氏のメモに左右されず、国民を代表して堂々と靖国神社に参拝してほしい。

【社説まとめ】

・富田メモは本物(全紙)
・昭和天皇の思いを重く受けとめるべき(朝日、日経)
・中国、韓国に言及(朝日、日経)
・メモ発見で三木首相の「公人・私人」説は崩れた(産経以外)
・上記の説の補強にはなるが学問的な評価にとどめるべき(産経)
・靖国が内外で大きな論議を呼ぶ最大の原因はA級戦犯合祀(毎日)
・分祀論の根拠にはなり得ない(産経)
・首相の参拝の是非論と安易に結びつけてはいけない(産経)
・A級戦犯全員の合祀に不快感を示していたとまでは言えない(産経、読売)
・靖国神社が折れない限り分祀は不可能(読売)
・靖国神社に代わる施設を(朝日、読売)
・小泉首相は靖国参拝をやめろ(毎日、日経)
・小泉首相はメモに左右されず参拝を(産経)

 不思議と分祀を推奨する社説はなし。
 加藤紘一や山崎拓や神崎武法や小沢一郎など実力者が「これで分祀論に弾みがつく」という趣旨の発言をしているんだから、各紙てっきりそれに乗っかってくると思ったんですけどね。

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