2011.07.11 Monday 19:42
くっくり
東日本大震災で被災後、日本での就職を目指して活動する中国人留学生がいる。東北大大学院国際文化研究科修士課程2年の瀋恵芬(しんけいふん)さん(25)=仙台市青葉区。避難のためいったん帰国後、母国の家族や友人の反対を振り切って再来日した。福島第1原発事故の不安から外国人観光客が激減するなど「日本離れ」が深刻化しているが、瀋さんは「家族は心配しているけれど、日中間の懸け橋になれるように頑張りたい」と意欲を見せている。
瀋さんは、中国中部の浙江省出身で地元の大学で日本語を専攻。日本の先進的な技術にあこがれ、留学を目指した。家族には猛反対されたが、インターネットで日本の大学に論文を直接送り自力で留学先を確保。09年春に研究生として来日し、10年度から修士課程(国際文化言語論)に入った。
3月11日は、アルバイト先に向かう途中にJR仙台駅で揺れに襲われた。けがはなく、自宅アパートも無事だったが、近くの小学校に避難した。公衆電話から中国の実家に無事を知らせたが、母親は電話口で「よかった」と泣き崩れた。
15日にいったん帰国したが、予想通り、家族や知人の猛烈な引き留めにあった。原発事故の影響を心配している母親からは「それでも日本に行くのなら縁を切る」ときつい言葉を浴びせられた。瀋さんは「原発事故が深刻化すれば行かない」となだめるのがやっと。それでも父親が「本当に行きたいなら、おまえ次第だ」と背中を押してくれ、4月27日に再来日した。
日本での就職にこだわるのは、震災直後、日本人の親切さに触れたからだ。スーパーマーケットの店員が「名前を書き残してくれたら、代金は後でいい」と客に商品を渡す光景を見て、「日本人と一緒にがんばりたい、と思った」と振り返る。
文部科学省によると、東北地方の9大学で4月20日時点、通学圏にいることが確認できた留学生は全体の約35%。しかし東北大が4月18日に同大で通学圏を出た留学生も含め926人に調査したところ、790人が出国していたが、約9割の842人は「大学に戻る」と答えるなど、留学生の間に「日本離れ」はほとんど見られないという。
瀋さんが目指す就職先は、総合商社や通信・電子機械など、世界を舞台に活躍できる企業。「日本の技術を中国で生かし、中国の資源を日本で使う。そんな役割を果たしたい」と目を輝かせた。【福田隆】
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