保守系識者諸氏が見た震災(2)

2011.06.18 Saturday 00:56
くっくり


<『正論』2011年5月号 佐伯啓思「『おそれ』を日本再建の基軸に」>

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【わたしは、この惨状をテレビ映像で見ながら、ある政治家の言葉を思い出す。
 それは敗戦の年1945年(昭和20年)8月25日の東洋経済新報に掲載された石橋湛山の「更生日本の門出—前途は洋々たり」と題した言葉である。
 「昭和20年8月14日は実に日本国民の永遠に記念すべき新日本門出の日である。…今は勿論茫然自失し、手を拱いておるべき折りではなく、又いたずらに悲憤慷慨時を費やす場合でない」と書いた上で、湛山は真の科学精神を持つことで、復興に全力をあげれば、日本の前途は洋々であると語ったのである。日本史が初めて経験した全的な敗北の後であっても、日本に復興は可能であると国民に向けて語る石橋湛山。
 この言葉を平成23年3月11日の大地震に置き換えることを日本国民の一人一人は思い知るべしとわたしは考える。国破れて山河あり。山河敗れても国民あり。この大きな悲劇の中で、わたしたちはそう考えていきたい。】
<『正論』2011年5月号 石川好「『海やまのあひだの国』の宿命」>

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【この福島原発は現代日本人が作り出している歪んだ社会を映し出したように感じられる。
 今から15年ほど前、「倫理」が一つの流行のようになり、企業も大学、学会も「倫理綱領」をつくる時代があった。筆者はその時に、日本機械学会の倫理綱領作成委員だった。
 ある時、事務局が機械学会が倫理問題に巻き込まれた事例の紹介があった。
 九州で学会が開催されたときに、自衛隊から機関銃の部品についての発表の申し込みがあり、倫理綱領がなかったので、学会で検討してご遠慮願ったということだった。
 委員会ではこの事例を検討し、「機械学会の活動は平和目的に限る」とすることを、ほぼ全員が賛成した。
 そこで、筆者は発言を求め、
 「先週は北朝鮮のミサイルが仙台に落下して2000人が死亡し、今週は宇都宮に落ちて1000人が死んだ。そして今日の平壌の放送では、来週は東京を狙うという。

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