保守系識者諸氏が見た震災(2)
2011.06.18 Saturday 00:56
くっくり
このような警告があったにもかかわらず、今日まで、日本人は「ごっこの世界」をつづけてきてしまった。「戦後レジーム」という「ごっこの世界」の温床から脱却しようとする動きもあったが、周知の通り、それは安倍晋三首相の辞任によって頓挫した。
民主党政権という「ごっこの政治」が大っぴらに展開されている最中に、今回の大震災が起きたということは、日本人に対し「真の経験」とは何かと問いかけ、「ごっこの世界」「ごっこの政治」は必然的に崩壊するということを感じさせたのではなかろうか。
月刊「正論」4月号の「救国内閣」で安倍氏を首相に推した言論人が最も多かった(アンケートは大震災前)ということは、「戦後レジームからの脱却」がいかに求められているかを示している。
敗戦時の「壊滅」が、日本人の「真の経験」だったとするならば、今回の大震災は、「戦後レジーム」が脱却されるまでもなく、「真の経験」を前にしてやがて崩れ去るということであろう。
江藤淳は「ようやく真の経験を回復したわれわれは、いまふたたびそこからはじめなければならないのである」といった。今日の「われわれ」日本人も、今回の大きな悲劇を前に、「真の経験」を経験しつつあるに違いない。】
<産経4/4付【正論】新保祐司「日本が変わるべき方向を示した」>
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【今回の地震は、少なくとも、この十数年の市場主義、競争主義による経済展開、「利」にもとづく個人主義的価値、都市化、バブル待望、IT化(技術主義)などを一気に破壊した。これらの文明がいかに脆弱なものの上に成り立っていたかを存分に知らされたのである。さらにいえば「神を失った」戦後日本というものそのものへの強烈な打撃である。地震はむろん物理現象である。しかしそれをあえて「天罰」なり「神罰」とでもいえば、そこに「天」や「神」が思い起こされる。人智を超えたものへの「おそれ」と「おののき」が改めて新たな日本の再建の基軸になるのではないかと思いたいのである。】
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