今、武士道精神がニッポンを救う!「ビーバップ!ハイヒール」より

2011.06.13 Monday 18:54
くっくり


 「殿、ご命令を!」

 しかし、謙信はこう言って家臣を戒めたという。

 「否!!人の落ち目を見て攻めるなど、本意ではない!」

 弱った相手に戦って勝つことは武士として恥ずべきこと。
 常に正々堂々と戦う。謙信が生涯貫いた武士道である。

 一方、先に亡くなった信玄が、生前に語った勝負の極意は、

 「戦は五分の勝ちを以て上となし、七分を中とし、十を下とす」

 十の勝ち、つまり完璧に勝てるような弱い相手と戦っても、自分のおごりと相手の恨みを生むだけ。

 武士道の【勝負の極意】。
 それは「互いに正々堂々と尊敬の念を持って相手と向かい合うこと」。

 現代社会において深刻な「いじめ問題」。
 今や子供の世界だけでなく、会社や地域社会でも蔓延している。
 集団で弱者を追い込むという構図は、現代人がこの極意を失っているからに他ならない。

【【【其の弐 上下関係の極意】】】

 まず、上の者は……。

 江戸幕府第八代将軍、徳川吉宗。

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 彼は、広く民衆から要望や不満を聞くため、目安箱を設置した。
 しかし、投書は住所・氏名を記入しなければならず、なかなか本音を書けなかった。

 そんな目安箱にある投書が。
 それは吉宗の政策を完全に否定するもの。

 「質素倹約の政策は経済を滞らせ、庶民の生活を苦しめている。農民・山下幸内」
 と堂々と記されていた。

 「この山下なる無礼者を処罰いたしますので、どうぞご安心を」と家臣。
 しかし、吉宗はこう返した。

 「なかなか面白いことを言う者がおるではないか。この者を無礼という理由で処罰するならば、皆、物を言わなくなってしまう。それこそが取り返しのつかぬ大きな損失じゃ!」

 吉宗は、我が身を顧みず意見した山下を高く評価、褒美を贈ったという。

 一方、下の者は……。

 「忠臣蔵」でも描かれている「忠義」。

 自分のみを顧みず、命がけで主君に尽くす。
 いわゆる「滅私奉公」が全ての「忠義」だと思われがちだが、実はこんな慣習があった。

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