[2] 沖縄は支那の属国か?いわゆる朝貢体制の本質(付:レーダー照射問題)

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鹿之助
2013/02/11 03:50 AM
青二才氏の書き込みから、中国民主化運動家の王丹氏が”アンカー”でインタビューを受けた回があったのを思い出し、過去ログを再読しました(管理人氏に感謝)。
そこでは王丹氏はチベット、ウイグルの人々と中国の民主化をまず実現し、その次に民族問題を解決すると話しています。
青山氏が、「では民主化後にチベット、ウイグルが独立を望んだらそれを認めるか」と尋ねたら、王丹氏の答えはこうです。
「今の民族問題には、大きな障害として、お互いに理解し合えていないということがあります。民族問題は性急に解決しようとせず、10年20年と時間をかけて、深くコミュニケーションして、お互いの理念を理解し合うことが必要です。民族問題が民主化よりも大きな問題になると、せっかく達成した民主化の成果を、混乱で壊してしまうおそれもある。そうなると、自治権を主張をする少数民族と辺境の人たちに、決して有利なことではありません」
ご覧の通り、現時点ですでに腰が引けています。
08憲章なるものも、民族自決権には言及していません。青二才氏は「自由民主の前提のもとに」という文言を民族自決権と解釈されているようですが、その解釈は甘いのではないでしょうか。
青二才氏の主張通り、共産党一党独裁の現体制下では勿論チベット、ウイグルの独立はありえませんが、だからと言って、民主化後の政府においても、それが漢族の支配下にある以上、少数民族の自決権が認められるとは考えられません。
その時は、国際社会もせっかく成立した民主的な政府を混乱させたくはないでしょうから、チベット、ウイグルの肩を持つことは考えられません。
参考までに自分は漢族の華僑の知り合いが数人いますが、彼等は「自由民主」の社会に生きる人間であるにも係わらず、全員が「チベット、ウイグルは中国の領土である」と主張しています。
なお、青二才氏の書き込みによれば、管理人氏がチベット、ウイグルの現状を是認し、放置もやむをえないと述べているかのように読み取れますが、自分の知る限りにおいて、管理人氏はチベット、ウイグルに関連した署名運動の呼びかけをする等されています。
長文となりましたが、失礼の段お許し下さい。
青二才
2013/02/14 12:04 AM
鹿之助さん

コメントありがとうございます。王丹氏がアンカーに出演した記事は私も大変興味深く拝読させていただきました。

鹿之助さんは、その回の「読者様向け掲示板」も目を通しましたか?まだでしたら、そちらもお読みいただけますと、賛否は別として、私が言わんとするところを理解しやすくなると思います。

確かそこにも書き込んだ覚えがありますが、チベット亡命政府が現在求めているのは独立ではなく、「高度な自治」です。彼らがそれでよしとするのであれば、我々第三者は応援することは出来ても、それ以外の選択肢を押し付けることは出来ません。

ですから、まずは話し合いを通した相互理解から始める、話し合いの相手として認識する王丹氏の発言は、私は堅実で妥当なものだと思いますよ。「腰が引けて」いるようにも受け取れないこともありませんが、現時点でこれ以上の答えを得ようとするのは、性急に過ぎるのでは?
「急いては事をし損ずる」とも言います。

「自由民主」は、民族の自由意思に基づく自主決定権とは切っても切り離せないものだと私は理解しています。個人でいう「権利」ですね。
そうではない「自由民主」は似て非なるもので、「法あって法治無く、憲法あって憲政無し」に類似した、中華思想の変形でしょう。

そうなっては誰も救われませんので私は「たとえ中国が平和的民主化の道を選んだとしても、それがきちんと遂行される保証はありませんので、ある種国際的な監視が必要ではあります。」と書き込みました。
たとえば、最近人権団体がミャンマーのスーチー氏に向けた視線の中には、一部厳しい向きもあります。

民主化後の中国が、チベット等に対して現在同様の弾圧を継続した場合に、国際社会の非難を受けないとの見立ては誤りだと思います。
その論拠「せっかく成立した民主政権の混乱を避ける」は、戦後の日本人的なお人よし発想でしょう。「民主化すれば全てが丸く収まる」のような空想平和的観念から生ずる発想だと言い換えてもよいかも知れません。少なくとも、私はそうではありません。

それに備えて、国際社会でも監視していく何らかの体制が必要ではないかという主旨のコメントを、先に述べました。民主化された中国を監視するのは中国自身ではなく、日本を含めた国際社会です。その際「自由と繁栄の弧」構想を応用することが出来るのではないかと考えています。
つまり、民主化後の中国を時に鋭く非難し、是正させる役目は、国際社会に与えられているとも言い換えられ、そうしないのは国際社会の怠慢だ、とまでの意識を諸外国に広めていければ、弾圧を傍観する懸念は薄れるのではないでしょうか。

そういう意味で今後、中国民主化が具体的に進展した際、メディアが「これで平和に…万歳」のような、冷静さを著しく欠いた報道に終始するのではないかと思うと、今からうんざりしてしまいます。
それが却って真の、時間をかけた転換を妨げてしまうであろうことは、上述の観点から明らかです。


知人に華僑の方が複数おられるのですか。概してご指摘の通りである事は否定しません。
彼らの意識・アイデンティティに中華思想があるからこその主張でしょうね。(これは何も華僑に限らず、現在一応は民主主義国家である韓国も同様です)

その個々の性格にもよりますが、他の部分では好人物であったとしても、中華思想が顔を覗かせる場面では…ということもあるかも知れませんね。
まあ、これは日本人でも同種の精神構造を持った人もいますので、我々としては(大小の)中華思想に汚染されないよう気を付けていきましょう。
日本維新の会の石原代表がおっしゃる「我欲」に、中華思想からの悪影響があるのではないかと、以前から少々気になっています。


私はここの管理人であるくっくりさんを変わらず信頼しています。くっくりさんが本気でチベット等の惨状に心を痛めておられることを疑ったことはありません。
ですが、それを貴方が指摘しないままでは、事情を知らない方の誤解を招いた恐れがありましたので、その点ご指摘感謝します。

チベット等の関連署名等は、一定程度有効であり、これはこれで必要ですが、あくまで対症療法に過ぎない点は否めないでしょうね。私は中華思想という、中国国内に留まらずアジア全体に悪影響をもたらし続けている根本を観ているのです。

ここに何度か書き込ませていただいていますが、意見の相違は異なる人間である以上、あって当然です。この点を華僑を含む中国人が真に理解し、それに沿った話し合いを旨とする精神的転換が成るかどうかもまた、中華思想との闘いにおける重要なポイントだと思います。
と、言うのは簡単なのですが…

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