Comments
- 虎寅
- 2008/11/08 09:28 PM
- くっくりさん、おつかれ様です。
最近はムーブもあまり見なくなってしまいましたが、勝谷さんの出ている月火はできるだけ見るようにしています。この日の勝谷さんはたしかにいつもとちがって煮え切らない感じでしたね。
ところで田母神さんの問題で政治活動うんぬん言われていますが、自分は政治活動とは特定の政党や候補者の普及宣伝など行うことを言うのだと思っていました(選挙運動に及ばない限りはオーケーだと思っていました)。一般人にはどうも違いがわかりにくいです。
- marquis
- 2008/11/08 10:37 PM
- 田母神氏の今回の行動は、やはり問題があります。彼が今回のように、「アジア諸国に脅威を与える」論文を発表しようが、平和主義に基づいた軍縮を主張する論文を発表しようが、特別国家公務員、すなわち行政官僚である自衛官が政治的な意見を公にすることは許されません。司法官僚が立法府の議決した法律のロボットとして、自らの政治的意思表明の自由が認められないのと同じく、行政官僚は立法府のロボットとして、自らの政治的意思表明の自由は認められません。行政官僚は、立法府と、立法府に選び出された内閣に徹底的に従い、従わない場合は徹底的に弾圧されるのが、それが民主主義国家であれ、全体主義国家であれ、ボダン以来の近代国家の常識です。かつて中曽根元総理は国鉄分割民営化を行いました。中曽根氏自身は、その目的を「民活」とか「小さな政府」とか言っていましたが、当時民営化を現場で推し進め、現在JR東海会長をしている葛西敬之氏は、「あれは実際は、労組つぶしだった」と言っています。「労組つぶし」というと聞こえが悪いですが、労働組合を組んで、立法府とその選出した内閣の命令に従わず、順法闘争を繰り返し、「自力更生不可能」といわれた国鉄を、労組つぶしのために分割民営化したことは、近代国家にとっては常識です。国鉄にしろ、今回の田母神事件にしろ、その理想に関係なく、近代国家の統治規範に抵触した以上、排除されて当然です。翻って言うと、朝日や毎日の批判は全く的外れです。
とはいうものの、こういう事もいえます。我が国の重大な危機に際して、それを突破してきた人物というのは、えてしてその当時の規範を意図して逸脱しているのです。幕臣でありながら、幕府に反乱を起こした大塩平八郎、法を犯して正義を貫いた吉田松陰、御三家にありながら、幕府の命令を無視して、外国に備えて軍事訓練を重ねた徳川斉昭とその重臣藤田東湖・相沢正志斎、近代に入ってからは、軍規を無視して満州事変を起こした石原莞爾、秩父宮を天皇になぞらえても正しい歴史観を貫いた平泉澄、左翼全盛の世に、国法を犯して魂を見せた三島由紀夫というふうに、わが国には、国家の規範を時に逸脱しながらも、国家の正義とか民族の魂といったものを守るために行動した英雄たちもいる、ということも忘れてはならないでしょう。
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