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- 青二才
- 2013/02/11 01:26 AM
- 長くなりますので二回に分けて投稿させていただきます。
>(08憲章の一部)自由民主の前提のもとに、平等な協議と相互協力により(台湾)海峡両岸の和解案を追求する。
>中国共産党が言っていることと、どこが違うのでしょうか?
2005年に、日米2プラス2にて策定された「共通の戦略目標」に「台湾海峡問題の平和的解決を促す」との文言が入っていたと、「台湾は日本の生命線!」ブログに記載されていました。私は08憲章の当該文言の趣旨は、この文言に近いと思いますよ。
他方、中国共産党は恥もなく「中国は国際法に則り、平和的解決を望んでいる」等とも主張していますよね。その主張の文面は我が国やアメリカ等の主張と類似していますが、だからといって「日本やアメリカの主張は中国共産党の主張とあまり変わらない」などという解釈はしないでしょう。
「自由民主の前提のもとに」とは、日本の事は日本人が、台湾の事は台湾人が、チベットの事はチベット人が、中国の事は中国人が、自由意思と民主主義に基づいて決定することを意味します。この「自由民主の前提のもとに」は、民族の自主決定権に直結していますので「自治区の独立を認めない」との解釈は当を得ていません。
北京オリンピック前、チベットにて大規模な抗議活動が起き、中国政府は強権的暴力的に鎮圧しました。
その時「中国知識人有志のチベット情勢処理に関する十二の意見」を発表し、中国共産党に弾圧の即時停止と民族政策の転換を求めた王力雄氏は、ワシントンにて、ダライラマ法王より「真理の光」賞を授かっています。
また王力雄氏は受賞スピーチ冒頭で「この栄光あるとき、私は『08憲章』起草者の一人である劉暁波について一層想いを強くします。今このときも、彼は国家政権転覆扇動の容疑で中国政府により投獄されています」と述べたそうです。
このように、中国民主化活動と、チベット等の問題は繋がっています。逆に言えば、中国の民主化なくしてチベットが自由を取り戻す可能性は無いのでは?
(王力雄氏をウィキペディアで調べてみて下さい)
ただ、たとえ中国が平和的民主化の道を選んだとしても、それがきちんと遂行される保証はありませんので、ある種国際的な監視が必要ではあります。
他の意見に耳を貸さない独善的な中国共産党政府でさえも、チベット等の問題が外に出て拡散され、それによって国際的な非難が集中する事態を極度に恐れているのもまた、明白です。国際的な支持を集める民主化勢力であれば尚更でしょう。
少なくとも現状は是認出来ませんし、現在進行中の諸問題を放置して良い理由は、ないのでは?
劉暁波氏の主張する中国の民主化は、古代から現代に至るまで続いてきた「暴を以て暴に代える」という負の連鎖に終止符を打つものです。
この「暴を以て暴に代える」に古今の中国権力者は怯え続け、中国共産党は自身に矛先が向かないよう、官制報道を駆使し中国国内の不満を外に向けて撒き散らしてきました。そうしてそれに踊らされ、または自ら進んで踊る中国人の醜態の一例が反日暴動であり、更にこれによって増幅される憎しみの連鎖と再生産が止みません。
この「暴を以て暴に代える」こそが、無法で暴力的・自己中心的な中華思想からの脱却を阻んでいる大きな原因の一つであると私は考えます。この「暴」を理知的なものに置き換えていく為の真実報道・言論の自由であり、公正な選挙制度による民主主義であり、基本的人権の尊重であり、法の下の平等ではないでしょうか。
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