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- カイワレ
- 2007/09/08 11:23 AM
- エントリーありがとうございます。対北情勢は相変わらず厳しい情勢にありますね。金正日は、日本から見たらミサイル飛ばしたり、核実験やったり、拉致やったり、テロやったり、飛行機を爆破したりと頭の怪しい人にしかみえませんが、よくあんな小国を口八丁、手八丁で命脈を保っているのをみると、容易ならざる厄介な相手です。
それに、日本以外の六カ国協議の参加国はあくまでも、鉄やらウラン等といった資源に関心があるのであり、核問題などは所詮、通過儀礼に過ぎないと思います。そもそも日本と諸外国の性質が違うのであり、それを孤立とガタつく必然性もバスも行き先が違います。
北朝鮮が資源という餌で、米・中・露を色気づかせて有利な情勢を保っており、なかなか切り崩すのは難しいです。
北朝鮮そのものではなく、参加諸国の情勢、例えば、中国の膨張政策とロシアの南下政策がぶつかり、中露関係がこじれ、中央アジアで衝突が始まり、それが北朝鮮に飛び火、ロシアが北朝鮮の資源や不凍港確保に乗り出して北朝鮮の立場が不安定になるといった、六カ国協議に参加している諸国の情勢が変化するという大きな局面を迎えなければ、日本の対北情勢は劇的な展開を迎えることはないでしょう。
北朝鮮で悲惨な洪水被害云々といって映る映像は、どうみても北朝鮮の日常にしかみえませんが、人権侵害の拉致と叫ぶには、洪水被害者?にも多少なりとも配慮しないと交渉で足元をすくわれます。憎々しいですが人並み程度の援助を行うしかないと思います。
六カ国協議で日本の最大の武器は人道的支援、つまり「金」です。米・中・露が北朝鮮の資源を確保・搬出する際に安全な資源供給ルートにする為に、その際、北朝鮮国内で不穏な動き・暴動・テロ等を防ぐ為に使われるでしょう。
その局面が日本のみせどころであり、それを念頭に、今は膠着状態ですが、地道に一歩一歩切り開いていくしかないと思います。
最後に「あいまい外交」ですが、雑然とした考えですが、都合の良い時は親米、やばくなったら親中というコウモリ外交ではないと思います。
日本の国益や戦略を前提に展開するものと思います。集団安全保障を組み、大局的な情勢を押さえ込み、各国の情勢を鑑み、機が熟した・タイミングを図って各国・その国にアプローチしていく、「したたか外交」だと思います。欧州並みの駆け引きもあるかもしれません。
まあ、肝心の前提が国民に明かでない事があいまいであり、訝しくも思うのでは。
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