[2] やばい?とてつもない?日本

Comments


ADAC
2007/07/11 05:43 PM
くっくりさん、ミランカの「博士の知らない日本のウラ」がかなり面白いです。お勧めです。

http://miranca.com/main.html?page=14
おれんじ
2007/07/11 11:39 PM
くっくりさん、皆さんこんばんは。麻生大臣のお話を読んで感動し、ひょっこり思い出した本がありますので是非紹介させてください。長くてごめんなさい。

阿羅 健一著「ジャカルタ夜明け前−インドネシア独立に賭けた人たち」より
モハメッド・ナチールの話
(当時バンドン市教育部長。1950年首相に就任)
*日本軍政時にプリアンガン州の内政部長となり、インドネシアの初代閣僚となる人々を教育した姉歯準平氏について語っています。

姉歯さんは、インドネシア人はオランダ時代のやり方をすべて放棄しなければならないし、もっと能率的に仕事をしなければならないと度々話しました。インドネシア人は三百五十年間も植民地にされたせいで、怠慢のくせがついているからオランダ時代のやり方は全て放棄しなければならないというのです。

やがていうだけでなく、私達に行動することを求めるようになりました。たとえば、私達が仕事を終えて家に帰っても、用事があると呼び出します。それまでいったん家に帰れば仕事をする習慣は無かったので、私たちにとってそれはとても疲れることでした。また、仕事をする上で遅刻は絶対しないことと、日の出と共に働かなければならないことをいって、ほかのインドネシア人と違い、私たちが遅刻でもすると厳しく叱るようになりました。

姉歯さんの周りには日本人がいたにもかかわらず、そうやってほとんど私たち五人と相談し、私たちに仕事を命じましたので、私たちは次第にやる気を起こすようになりました。昼休みといってものんびり食事をすることはなくなり、二時にみんなが帰っても四時までは仕事をするようになりました。

私たちと姉歯さんは英語で話し合っていたのですが、それからしばらくしたころ、姉歯さんは私たちにこういいました。
「日本がインドネシアにやって来た目的は、インドネシアの独立を支援することで、日本人がここにいるのはあとわずかだろう。まずこれをしっかり頭に入れてほしい。
次に、将来、インドネシアが独立したなら、インドネシア人の中から首相が選ばれるだろうが、私は皆さんの中から首相が出ることを期待している。
しかし、これまで何度もいっているが、私が一番早く役所に来て、一番遅くまで仕事をしている。皆さんはどうか。間もなく去ろうとしている私が、これからもずっといるあなたたちより働いているのではないか。
インドネシア人は独立、独立と叫んでいるようだが、熱心に仕事をする以外に独立を実現させる道はない。独立してもきちんと行政が出来るように今から準備すべきで、そうでなければ、独立国としてやっていけないだろう。ほかの人はどうあれ、まず皆さんが率先しなければならない」。

日本軍が来てから、インドネシアの独立がどうなるのかははっきりしていませんでした。インドネシアに来る前、日本はインドネシアが独立すべきだといっていたのですが、いつのまにか私たちの周りでは独立については口にしてはならないというような雰囲気が生まれていました。日本軍の宣伝班はいろいろなスローガンを掲げますが、独立については何もいいません。ですから、姉歯さんのような高い地位にいる日本人からインドネシアの独立という言葉を聞いてびっくりしました。

それと共に、仕事について厳しい指摘をされましたので、私たちは非常に恥ずかしい気持ちになりました。確かに姉歯さんのいう通りです。仕事が終わって私たちと集まりを持つときでも、姉歯さんが一番先に来て私たちが来るのを待っています。私たちは四時まで仕事をするようになったといっても、姉歯さんより早く帰ってしまいます。姉歯さんは身を以って公務員の生き方を示しており、それを私たちは目の当たりにしているのですから、言われる前に気づかなければなりません。国民がどうあれ、まず私たちがもっとしっかりしなくてはならないと思いました。

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