Comments
- くっくり@管理人
- 2013/08/20 05:09 PM
- 皆さん、コメントありがとうございます。
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません。
三四郎さん:
>カワシマ・ワトキンズさんも、いち日系米人としてではなく世界人類の進歩と発展という、より高次のテーマを掲げて堂々と彼ら韓国系米人の無知と無教養をたしなめれば良かったと思います。
>そうすれば、そこに新たな意見が続出して、この問題が矮小化されることも無く、むしろより深みのある議論に発展した事でしょう。
ヨーコ・カワシマ・ワトキンズさんは、いち日系米国人の枠を超え、講演活動などで全米だけでなく世界各国をめぐり活動されています。
米国の方々もそのことはよくご存知だと思いますし、だからこそ現在もこの著書は教材として使用され続けているのだと思います。
今回紹介した著書とは直接関係なかったので省きましたが、そのあたり、訳者の都竹恵子さん(ヨーコさんとは20年以上のお付き合い)の「訳者あとがき」から引用しておきます。
・・・・・・・・・引用ここから・・・・・・・・・
擁子さんは、必ず約束を守る人です。ここに60年かけて彼女が約束を果たした話があります。
朝鮮北部から避難して博多に着き、そこから京都へ行く途中、広島駅で見たすさまじい光景に自分が生き延びたことをすまなく思い、「今は何もできませんが、大きくなったら皆様のために必ず何かをしますから」と祈ったそうです。
それからちょうど60年後、2005年擁子さんはマサチューセッツ州のピース・アビーで始まった草の根市民運動である「平和団体ストーンウォーク」に参加しました。これは原爆の犠牲者や戦没者を悼む石碑を荷車に載せて長崎から広島まで600キロメートルを歩くものでした。荷車が広島平和公園に入ったとき、擁子さんは帽子とサングラスを外して汗を拭き、身なりを整えて手を合わせると、亡くなった方々に「60年前は何もできませんでしたが、今こうして皆さまの声になり核製造、使用大反対と叫んでいます。ご安心ください」とご挨拶しました。そして彼女は約束を果たした悦びにあふれる涙を抑えたのでした。出発前、長崎の開会式では平和を願ってスピーチし、そして最後まで歩き通したのです。
今まで擁子さんがアメリカの学校で行う講演を見学する機会が幾度かありました。彼女が話し始めると、全ての生徒の顔が変わっていき、彼女の世界へと入っていきます。英語であれ日本語であれ、彼女の話し方には「語り部」としての素晴らしい才能があります。その上、戦中戦後を生き抜いてきた強さが、何より多くの人々に感動と勇気を与えます。
この本は出版以来、学校の副読本になり数々の賞を受賞しています。また、毎年マサチューセッツ州の8年生(中学2年生)の学力テストに出題されています。そして彼女の講演依頼は常に数年後までいっぱいなのです。
・・・・・・・・・引用ここまで・・・・・・・・・
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