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- 堅固
- 2011/03/26 04:26 AM
- これまでのこの大震災に関する一連の報道や政治ブログ、あるいは週刊誌などの紙媒体を色々チェックしていて思うのは、それぞれの主張がどういう立場で何を擁護し、何を批判しているかを見ることでこれまで以上にその各々のスタンスがはっきり出てくるなあ、ということですね。典型的なのは反原発を掲げる左翼は”それ見たことか、だから言わんこっちゃない”と、ここぞとばかりに鬼の首を取ったように原発の恐怖心をあおりたて広瀬隆氏や小出裕章氏などの言説を流布させ、反原発派の見解だけをこれでもかと拡散させていますね。例えばAERAだったり、週刊プレイボーイだったり、サンデー毎日だったり、週刊朝日だったり、左翼ブログや小沢氏支持系ブログの多数派、陰謀系ブログなどが勢いづいているようです。もっともAERAはその表紙が危機感をあおりすぎだということで謝罪したようですが。一方保守系ブログなどの中には左翼陣営が反原発で猛攻を仕掛けていることに腹を立てやたらと原発を擁護し、警戒感が少しかけていると見受けられるのも散見されるようです。また池田信夫氏などは今回は津波さえなければあの地震でも絶えられたのだからこれで原発はやめてしまえというのは短絡的でどんな発電方法でもリスクはゼロではないから、安全性をさらに高めていくことで対処するしかない、というスタンスのようです。問題は福島第一原発をどうするかということですが、私の個人的な感想ではもう一号機から4号機までは廃炉せざるを得ないのですから、すべてをコンクリートで封じ込めてしまうしかないと思います。ことの発端は地震発生翌日に菅総理が現地視察を行ったことによって、その間東電側が具体的な対処行動を中断させられたことが非常に大きいですね。命がけで東電の職員が電源復旧などの作業に当たられてただただ頭が下がる思いですが、実は作業員の大半は東電の下請けや孫請け業者の日当9000円程度の日雇い労働者が従事しているということをFLASH最新号に出ていましたね。こんな安いお金で彼らにだけ命がけの作業をやらせた挙句に結局廃炉になるのなら、早急に封じ込めで対処して幕引きすべきです。これ以上風評被害や放射性物質の拡散を防ぐためにも。それとともにエネルギー政策の大幅な見直しが必要でしょう。今計画停電が行われていますが、これはあくまでも、それでもやはり原発がなくてはだめなのだ、という方向に世論をもっていきたいための東電や政府の策略でしょう。日本は工夫次第でエネルギー輸出国にもなり得るのに、それこそ民主党や特に小沢氏支持者がよく口にする既得権益層が原発を守ろうとしているのです。私自身は原発に賛成でも反対でもないが、こういう事態が起こった以上、原発推進は極めて厳しいし、当面は運休中の火力発電などをフル稼働させるなどして対処せざるを得ないでしょうが石油や石炭需要も逼迫して円安に転換すると苦しくなるのは目に見えていますから、太陽光発電をはじめ、地熱、風力、太陽熱、波力、など色々ありますし、例えば風力に関しては、三重大学の清水幸丸氏が日本全国各地の風力エネルギー量を調査した結果、海洋上の沖合い1〜3kmの地点等も含め、500kw前後の風力発電所を設置可能な地点は、日本国内だけで最大41万個所あると発表し、その発電量は総計2億kwを超える、ということです。一方現在、日本で稼動している原発は、その最大規模の物で130万kw程であり、稼動数は54基弱、その総発電量は4884.7万kwである。休止、または待機中の原子力発電所も含め、フル稼働させた場合には6200万kw弱にすぎず、原発を強力に推進している電気事業連合会では、日本における過去最大の電力需要は1億8200万kwであったと発表している。この数字は風力発電単独での発電可能量2億kwを下回っている、という話もあります。またマグネシウム発電やあるいはリチャード・コシミズ氏が広めようとしている阪大の荒田吉明名誉教授の常温固体核融合やベンジャミン・フルフォード氏などが主張するブラウンガスによるフリーエネルギーなども真偽をよく吟味した上で考慮する必要もあるでしょう。このように多様な選択肢があるのに、リスクが高い原発に固執する必要は特にないと思います。
最後に多くの人に見ていただきたい動画のリンク先です。
http://www.ustream.tv/recorded/13373990
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