[2] アメリカ版文化大革命!? 白人至上主義vs反対派の真相…Tweetまとめ17.08.16〜08.31

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やじうま
2017/09/01 07:02 PM
歴史修正主義的な運動というか、その時代の思想に合わない歴史を全否定する点では文化大革命に近いというのは間違いないのですが、国家主導ではなく、それを信じる個人や議員が扇動している点で文革よりマッカーシズムやら赤狩りの方が近い気もしますね。

「あなたの意見には決して賛成しないが、あなたがそれを主張する権利は命がけで守る」ってのは民主主義の根幹にかかわる考え方のはずなんですけど、最近は流行らないんですかねぇ?
kennel
2017/09/01 07:26 PM
先進国の知識人、特にジャーナリズムはリベラリズムに席捲されていて、アメリカはポリティカルコレクトネスと結びついているから、始末が悪い。

アメリカを見てつくづく感じることは、歴史性の欠如です。
歴史に培われた智恵がないから理性に頼る。歴史の抑えがないから理性が極端な理想に暴走する。そして、極端な理想に抑圧された人間のどす黒い本能が爆発する。こういう構図に見えます。
司馬遼太郎は米国を、「文明の普遍性はあるが、文化の非合理性のない国」という趣旨の表現をしていました。
米国では、宗教さえ理性的構築がなされていると思うのですが、これは長くなるので省略します。

日本では、ジャーナリズムとアカデミズムを除いた多くの国民には、なんだかんだ言っても保守派(一般国民レベルでは現状維持派)が多数を占めていて、リベラル派が現実無視の理想主義(つまり慣習より理性を重視した思想)を述べても、あくまでカウンターの域を出ない。決して社会全体の主流派にはなれない。これが歴史の重みと言うものです。
ケント・ギルバート氏のおっしゃる通り、「西郷は朝鮮出兵を主張した。龍馬は殺人者だった」と非難して「像を倒せ」と主張する一派は、そんなに人数を集められないと思います。(今のところは)

さて、世紀単位の長期は知らず、短期的には日本人の保守性はあまり衰退しないと楽観しています。日本人が理想とする人物像に歴史的裏打ちあるからです。(ただし、道徳教育でこれを意識化させることが必要です)子供たちの間で、「しつこい」という非難の言葉はまだ生きているようです。「しつこいのは良いことだ、日本人には粘り強さが不可欠だ」などと応酬する子はいないでしょう。この美徳に「和」と「水に流す」と言う知識が加われば鬼に金棒です。

私がとりわけ素晴らしいと尊敬するのはイチロー選手です。日常の節制も一流だそうで、なにやら理想の武士のストイシズムを思わせます。打席に入る前のルーティンの準備運動は職人気質の表れ。記録を作ってもベース上で表情に出さないのも武士的ストイシズム。

ただし、現実主義の最大の欠点は、丸山真男のいう「現実追認主義」で、すでに起こってしまったことは、有害であっても承認してしまうこと。丸山はこれが日支事変から日米開戦の原因としています。
しかし、有害な現実に対する揺り戻しは、いつかは必ず来ます。リベラルの不愉快極まりない御意見も、一応の存在意義はあるわけです。山本七平(当時はベンダサン名義)は、「欧米人は議論の中で弁証法を実践するが、日本人は歴史の中で弁証法を実践する」と言っていました。

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