[2] 真実を語ることはヘイトではない!「アメリカ人が語る アメリカが隠しておきたい日本の歴史」

Comments


しのぶ
2017/01/06 08:20 AM
ご紹介ありがとうございます。
新聞の広告にも載っていた本なので気になっていました。
さっそく取り寄せます。
すぷー
2017/01/06 12:45 PM
この本は読んだことがなく、この記事からだけなので、必ずしも正確な批判かわかりませんが…

この人の「日本が再び台頭してくるのを恐れている」という説明はちょっと不十分だと思います。
具体的にはアメリカの領土やその国益を脅かす力を持つ国を許さないのですね、あのアメリカという国は。
なので日本だろうがドイツだろうがイギリスだろうがフランスだろうが、アメリカにとって「脅威」と認識したら潰しにかかるでしょう。
現在はそれが中国の海洋進出と北朝鮮の核兵器に焦点が当たってます。
「どの国もアメリカを脅かすことが出来ない─だからアメリカは安泰だ」というわけですね。
アメリカの戦略や軍事関係のニュース、軍事行動を見ていると、この方向性があることが分かります。

前々から感じていることなのですが、この手のことを言う人って、「日米だけを見て」、アメリカが日本に行う政策の方法を「日本だけに行っている特別なもの」と捉え、その理由を「日常的な文化面」から解説しようとする傾向があるように思います。
でも、これはアメリカの政策であり、そのアメリカの政策は世界に目が向けられているのではないでしょうか。
そして、その政策を達成するために行っている戦略は、理論的に構築されているものではないのでしょうか。
それならば、「日本が怖いから」などという単純な感情論ではないことは容易に想像できるのではないでしょうか。

残虐行為の分析においても、この人はその傾向があるのでしょうか。
アメリカは日本だけではなく、ドイツに対しても残虐行為を行ったと非難しています(それに対し、ドイツはナチスがやったと言ってますね)。
というか、アメリカをはじめとする連合国が残虐行為を非難したのはドイツに対しての方が先で、それは日本の開戦前のことです。
おまけに言えば、日本の残虐行為を非難するよう連合国に進言したのは中華民国です。
さらに言えば、ドイツの戦争犯罪を裁くために制定されたニュルンベルク条例も、蒋介石が参加したカイロ会談で日本にも適用されることが決まっています。
そしてさらに開戦前のハルノートにまつわる蒋介石の動きなども考えると、中国は日本に罪の意識を持たせた黒幕ともいえる存在のように思えるのですよね、私には。
今の中国の態度を見ても、日本を「怖がっている」のは、アメリカよりも中国の方に思えます。

「悪の日本が正義のアメリカを騙し討ちした」という考えも確かに一般的に広まっているものではあるのですが、一方で「トラ・トラ・トラ!」という映画に、攻撃前に出すはずだった日本の最後通牒の提出が遅れたことが描かれているように、この最後通牒の遅れが知られていないわけではありません。
あと、アメリカの残虐行為は隠されてないですよ。
あえて言うなら「相殺されている」でしょうか。
アメリカ人が「自分たちが世界で最も優れた理想の国であると信じて」いるというのは、その傾向は感じますけどねw
自分の国が悪いことをしたと言われれば「していないはずだ」という心理的な防御反応が働いて反論したくなるのが人間でしょう、自分の国を嫌ってなければ。
日本に目を向けてみても、南京虐殺や慰安婦問題への反論も同じように、この防御反応から始まったのではないでしょうか。
そこから真実を調べようと考えたと思います。
戦勝国の人たち場合は元々立場が強いだけに、真実を調べるとまではいかない場合が多いのではないかという気がします。

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