「アンカー」現地取材でわかった普天間移設問題の現状
■8/4放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
沖縄に現地取材に行かれた青山さん。沖縄のトップはじめ庶民の方々と話してわかった、普天間問題の現状とは?
コーナー前に、参院予算委員会や代表選に向けての民主党の動きについてニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
※私の使っているMacOS9で再びYouTube視聴ができなくなりました。
(ここ1週間ほどユーザーベージからは視聴ができてたんですが…)
裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■参院予算委で荒井国家戦略担当相がキャミソール購入について説明 菅首相はまたもブレ(FNN8/4)
■民主党代表選挙をにらみ、菅首相の対抗馬擁立に向けた新たな議員グループの会合相次ぐ(FNN8/4)
(まず、今日から参議院に舞台を移した国会をどうご覧になりますか)
たとえばね、国家戦略担当大臣の荒井さんの答弁でね、国に役立つコミックを読んでたんだみたいな説明も、皆さん口あんぐりして聞いたんじゃないかと思いますけど…。
(あきれましたねー)
ところが、あの荒井さんの答弁の中で思わず実態がばれた点があるんですよ。というのは、キャミソールを含め、秘書の私物が誤って混入したと言われたでしょ。それどうして誤って混入したかというと、実態がない事務所経費を追及されて、もう何が何でも領収書こうやって集めたんですね。実態がないからかき集めたんですね。その中に800円のキャミソールがあったわけです。だからあれは国会だと追及甘いから済んでるけど、取り調べだったら、あなたじゃあどうして混入したんですか?とやられる場面なんですよね。そこをきちんと追及しない方も追及しない方だと思いますけどね。
(代表選に向けて活発になっている動きについては?)
これも奇怪なっていうか、珍妙な動きに今のところなっててですね。というのは、9月の代表選でもし菅さん替えるなら、また総理が替わるってことでしょ。これいくら何でもひどいよねって話がやっぱり先に立つから、現職の閣僚の方々はまだ手を挙げられる人いないわけですよ。ということは、主要閣僚やってるような本来ならポスト菅にふさわしいような人でも、今はじっと菅さんの支持を得なきゃならない。ところが一方で小沢さんは全く無役だから、ま、自由に動いてて、国会にも来てないわけですよ、例によって。いつもの小沢さんに戻った、その小沢さんの支持さえもらえれば、ひょっとしたら俺は総理になれるかもと思う、はっきり言うとやや小粒な人たちが今、手を挙げてるって状況です。で、小沢さんとしてはこうやってガサガサ動きを作っておいて、そしてやがて9月の声を聞いて、さあ本番になった時にたとえば突然ね、主要閣僚のうちの岡田さんとか前原さんに手を伸ばして、いきなりそこで支えてってこともありえるわけで。今、小沢さんがむしろフリーハンドを持ってしまってますよね。で、今ちょうど(VTRに)前原さんが映ってますけど、前原さんは反小沢で有名で、前原さん自身が揺らいでるとは僕は思わないけれども、前原グループに対して小沢さんグループの側から手が伸びてることは間違いがないんですよ。ま、そういう状況になってますね。だから今は見せかけの動きであって、何かちょっと高級な四川料理食ったとか(小沢氏に近い松木謙公議員のぶら下がり会見)、そんなのまでいちいちやらなくても(報道しなくても)僕はいいと思いますけど。すみません。
(ただ、動きが不愉快というか、有権者からするとバカらしいというか)
さっきの国会答弁と合わせると、去年の8月に政権交代を果たして、みんなが政治に新しい期待を持ったのに、やっぱりそのことに一番責任を感じてほしいですよね。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
国会論戦防戦続く菅首相…普天間移設計画は先送り?青山が沖縄現地取材!
沖縄に現地取材に行かれた青山さん。沖縄のトップはじめ庶民の方々と話してわかった、普天間問題の現状とは?
コーナー前に、参院予算委員会や代表選に向けての民主党の動きについてニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
※私の使っているMacOS9で再びYouTube視聴ができなくなりました。
(ここ1週間ほどユーザーベージからは視聴ができてたんですが…)
裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■参院予算委で荒井国家戦略担当相がキャミソール購入について説明 菅首相はまたもブレ(FNN8/4)
■民主党代表選挙をにらみ、菅首相の対抗馬擁立に向けた新たな議員グループの会合相次ぐ(FNN8/4)
(まず、今日から参議院に舞台を移した国会をどうご覧になりますか)
たとえばね、国家戦略担当大臣の荒井さんの答弁でね、国に役立つコミックを読んでたんだみたいな説明も、皆さん口あんぐりして聞いたんじゃないかと思いますけど…。
(あきれましたねー)
ところが、あの荒井さんの答弁の中で思わず実態がばれた点があるんですよ。というのは、キャミソールを含め、秘書の私物が誤って混入したと言われたでしょ。それどうして誤って混入したかというと、実態がない事務所経費を追及されて、もう何が何でも領収書こうやって集めたんですね。実態がないからかき集めたんですね。その中に800円のキャミソールがあったわけです。だからあれは国会だと追及甘いから済んでるけど、取り調べだったら、あなたじゃあどうして混入したんですか?とやられる場面なんですよね。そこをきちんと追及しない方も追及しない方だと思いますけどね。
(代表選に向けて活発になっている動きについては?)
これも奇怪なっていうか、珍妙な動きに今のところなっててですね。というのは、9月の代表選でもし菅さん替えるなら、また総理が替わるってことでしょ。これいくら何でもひどいよねって話がやっぱり先に立つから、現職の閣僚の方々はまだ手を挙げられる人いないわけですよ。ということは、主要閣僚やってるような本来ならポスト菅にふさわしいような人でも、今はじっと菅さんの支持を得なきゃならない。ところが一方で小沢さんは全く無役だから、ま、自由に動いてて、国会にも来てないわけですよ、例によって。いつもの小沢さんに戻った、その小沢さんの支持さえもらえれば、ひょっとしたら俺は総理になれるかもと思う、はっきり言うとやや小粒な人たちが今、手を挙げてるって状況です。で、小沢さんとしてはこうやってガサガサ動きを作っておいて、そしてやがて9月の声を聞いて、さあ本番になった時にたとえば突然ね、主要閣僚のうちの岡田さんとか前原さんに手を伸ばして、いきなりそこで支えてってこともありえるわけで。今、小沢さんがむしろフリーハンドを持ってしまってますよね。で、今ちょうど(VTRに)前原さんが映ってますけど、前原さんは反小沢で有名で、前原さん自身が揺らいでるとは僕は思わないけれども、前原グループに対して小沢さんグループの側から手が伸びてることは間違いがないんですよ。ま、そういう状況になってますね。だから今は見せかけの動きであって、何かちょっと高級な四川料理食ったとか(小沢氏に近い松木謙公議員のぶら下がり会見)、そんなのまでいちいちやらなくても(報道しなくても)僕はいいと思いますけど。すみません。
(ただ、動きが不愉快というか、有権者からするとバカらしいというか)
さっきの国会答弁と合わせると、去年の8月に政権交代を果たして、みんなが政治に新しい期待を持ったのに、やっぱりそのことに一番責任を感じてほしいですよね。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「さ、そして、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに移るわけですけれども、今日はどんなお話を」
青山繁晴
「はい。あの、実はこのコーナーがその元通り、今日なったんですけど、ま、3週ぶりですよね。はい。で、その間、ま、2週間ぐらい前なんですけど、実は沖縄にあの、行ってまいりました。で、沖縄に行った目的のたとえば1つはその、この番組でもやった学徒看護隊の方々にお会いすることも目的でしたが、ま、一番大きな目的っていうか、その、主たる目的は、やっぱり目前に迫る普天間のことであって、これあの、選挙の時にも申しましたけども、沖縄のトップを含め当事者の方々にお会いしてきました。で、お会いしてきて、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『現場に行き会ってみて初めてわかる』」
青山繁晴
「はい。これあの、1つには今の菅政権が沖縄の本当の考え、気持ちっていうものをやっぱりつかめてないんじゃないかっていうことと、それから、菅さんがってだけじゃなくて僕たち本土の人間に、僕も含めてそういうところあるんじゃないかっていう自省も込めて、さあ沖縄に行って、トップから、あるいは、ごく、その、庶民の方まで会ってみて、どうだったかってことを、皆さんと一緒に、具体的に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、先月の参議院選挙の選挙特番に出演された時にも青山さんは、忘れられている普天間問題がこれから再燃するとおっしゃいました。さ、現場へ行ってみて初めてわかったことは。そして沖縄の人たちの本音とは。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。皆さんあの、ちょうどこれ今、映ってますけど、僕がこんなちっこいカメラで撮った、これあの、例の問題の辺野古の上空なんですね」
村西利恵
「飛行機から撮られたんですね」
青山繁晴
「はい。で、えー、だから普天間の海兵隊部隊をこのへんに(中央あたり示して)、このきれいな海の部分を作ろうかっていう話なんですね。で、これあの、もちろんローカルな話じゃなくて、その、日本の政治全体、あるいは日米関係、あるいはアジアの運命にも関わってくるような、あの、今、海になってるわけですね。で、その上で、今どうしてこの時期に沖縄に行ったかといいますと、やっぱり一番気になることは、菅政権になってから、その、沖縄は本当はどうしようとしてるのか、本当にここに造っていいのか、造れるのかってことを含めてですね、それを菅政権の大事な人々がほとんど聞きに行っていない。だから伝わってない。それが心配なのでこの時期に行きましたから、当然あの、ただ行くだけじゃなくて、菅政権の中の、この沖縄に関係する人々、外務、防衛の方々、あるいは官邸の人々に、じゃあ菅政権はどうしようとしてるのかを聞いた上で、その、沖縄に行って来たんです。で、ところがですね、そうやってあの、話を聞いた、つまり、特に電話をした中の1人が、お1人だけはですね、あの、青山さん、私も間もなく行きますからと、いうようにおっしゃった人がいて、それはこの人です。はい、出して下さい」
村西利恵
「今週の日曜日、沖縄県の仲井真知事と前原沖縄担当大臣が、那覇市内のホテルで面談しました」
青山繁晴
「はい。あの、前原さんは、国交大臣として有名ですけど、実は沖縄の担当大臣、という意味は、沖縄の振興、沖縄をこれから良い所にしていく、もっと良い所にしていく担当大臣なんですね。で、この前原さんがいろんな関係者の中から、いわば初めて、この仲井真沖縄県知事と、えー、直接2人だけで話しに行ったということは、これ僕は、あえて言いますが、評価させていただきます。まあ僕がたまたま仲井真さんと会ったあとに、何日かあとに、何日かって、えー、1週間以上あとに前原さん行かれたんですけどもね。ただ、この、やっぱりたとえばホテルだったりするわけですよね。それに深い意味はないかもしれませんけど、これ、このホテルって県庁から歩いて7、8分のとこなんですけど、県庁じゃなくてわざわざホテルを設営したりっていうところに、やっぱり菅政権との距離もあってですね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「その、前原さんがその、沖縄が、今、本当はどういう気持ちなのかっていうことを、少なくとも1回でわかるのは僕は無理だと思います。で、その上でですね、しかし皆さん、こういう話してたら、あれ、青山ちょっと待てよと。菅政権になってから、肝心な人がちゃんと行ってるじゃないかと、思った人いると思うんですよ。すなわち、菅総理が実は○○○○かけて(聞き取れず)沖縄に行きましたよね。で、これは菅さんなりに、あの、ま、計算って言っちゃ悪いかな、その、鳩山政権の時の反省を込めてね、鳩山政権ってずっと、鳩山総理沖縄に行かないで、最後の最後に行って、むしろ反発だけ買ったじゃないですか。だから今度は6月に総理になってすぐに、わりとすぐに行かれたんですよね。ところがその行った意味が、僕らが思ってたのと沖縄の受け止めが全然違うんですよ。いつ行かれたっていうのはこれですね、はい出して下さい」
村西利恵
「6月の23日、『慰霊の日』。そこで菅総理は、お詫びとお礼を述べられました」
青山繁晴
「うん。で、たとえばこの写真見ていただくと、ま、菅さんがあの、頭を下げられていて、あの、これ知事です、仲井真さんね。で、こうやって頭下げてらっしゃるけど、もう2列目からもう知らん顔されてるでしょ。ね」
青山繁晴
「そしてここから、このあたりの表情も非常に厳しいものがあってですね。で、この行ったこと自体、その菅さんにとっても辛いことだったと思うんですけど、でも行ったことに本来意味があるはずが、実はこれが逆効果になったんです。どうしてかというと、皆さんちょっとこれ見ていただけますか」
村西利恵
「式典での、菅総理の挨拶をご覧いただきます」
…………………………VTR開始…………………………
(ナレーションは村西アナが生で)
6月23日、沖縄最後の激戦地となった糸満市の平和祈念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式。菅総理大臣は就任後初めて出席し、このように挨拶しました。
菅首相
「いまだに沖縄には米軍基地が集中し、大きな負担をお願いし続けております。そのような負担をかけてきたことに対し、全国民を代表してお詫びを申し上げます。他方、この沖縄のご負担が、アジア太平洋地域の平和と安定につながってきたことについて、率直にお礼の気持ちも表させていただきたいと思います」
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「あの、皆さん今お聞きになってですね、あの、菅さんなりに、あの、一生懸命話されていたと思います。ところがですね、あの、今回、僕は仲井真知事にお会いした時にね、仲井真さんが僕におっしゃったのは、青山さん、お礼とは何ですかと。お礼ってどういうことですか、沖縄に対する侮辱じゃないですかと。普段、仲井真さんってのは非常に穏やかで、きびしい言葉遣いはされないんですが、そういうようにおっしゃってですね。で、その時に、たとえば僕は、菅さんが何か失言したと思ったんじゃなくて、それは僕自身にも突き刺さる言葉だったんですよ。あの、僕らもその、お詫びと同時に感謝の気持ちを言えばいいんじゃないかって気持ちがやっぱりどっかにあると思うんですよ。で、お詫びは、お詫びは当然のこととして、その、お礼を言ったら叱られるのかと思った視聴者の方も多いと思うんですけど、これをね、理解していただくためにね、あえてちょっと全然違う写真見ていただけますか。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。これあの、白梅の塔、この『アンカー』でやりましたね」
青山繁晴
「で、これは、たとえばひめゆりの塔だったらたくさんの人が知ってるけれども、本当はその、ひめゆり部隊、えー、沖縄のひめゆり部隊って学徒看護隊以外に、あの、沖縄戦の最中にあと8つ学徒看護隊があって、そのうちの1つがこの白梅学徒看護隊なんですね。そしてこの『アンカー』のお陰で、この生き残りの方々とお会いすることができました」
青山繁晴
「今、その生き残りの同窓会長がこの中山きくさんなわけですけれどね(左から二番目、青山さんの右隣が中山さん)。この方々とこうお会いした、その時の写真なんです。このあとに僕は仲井真知事と会ったんですけど。この、写真には写ってないけど、それは写真撮りません、その場所は。自決壕があってですね」
青山繁晴
「皆さんこれ、ね、たとえば、きくさん今81歳でいらっしゃいますが、当時15歳だったわけですね。65年前ですから沖縄戦は。その15歳の少女たちがこう亡くなった現場が、こっち側に(最初の全景写真の右側示して)黒々と穴を空けたその、穴、洞穴にあるわけですよね。で、そういう所をその、歩いて、今日あの、キーワードで、現場に行ってみて会ってみて初めてわかると書きましたけれども、あの、僭越な物の言い方になってたら、もうほんとにそれこそお詫びしますけれども、しかしやっぱりこの自決壕の中に入って、その、15の少女たちが亡くなってた、その黒い土の所を触って、あの、感謝を捧げてる時にですね、その感謝と、その、ああいう場所で言うお礼とはやっぱり違うなというのがね、やっぱりあの、現場に行くと誰にも伝わってくることだと思うんですよ。だから菅さんなりにあの、慰霊式にその、鳩山内閣の反省もあって行かれたのはいいけれども、あそこでその、アジアの平和と安定に寄与してお礼を言いますって、要するに、沖縄をずっと、それからもずっと踏みつけにしてきたがと、ありがとうって一言で済むのかっていう気持ちが」
一同
「うーん」
青山繁晴
「やっぱり沖縄の人たちには沸き上がるということを、あの、僕らはやっぱり理解すべきだと思うんですね。で、その上でですね、しかし、あの、どんどん物事は進んでいくわけで。すみません(モニターの白梅の塔の写真に合掌)、白梅の方々ありがとうございます。で、ちょっとスケジュール出していただけますか」
村西利恵
「はい。今後のスケジュールですが、日米合意によって8月末に辺野古の沖の位置や工法を決定することになっています。そして9月に入ると名護市議会議員選挙。9月の14日には民主党代表選挙。そして11月の13日、オバマ大統領が来日します。11月の28日には沖縄県知事選挙が控えています」
青山繁晴
「はい。で、皆さんこれ、オバマ大統領が来たりですね、こういう、ま、派手な行事があの、いっぱいこう並んでるわけですけど、実は一番大事なのは、この9月12日の名護市の市議選挙なんですね。で、名護市っていうのはこの、辺野古を含む所です、あの、辺野古は名護市内です。だからその、普天間の海兵隊部隊がやって来るとしたら、この名護市は当事者なわけですけれどね。これあの、普天間問題がなかったら、まあ単なる沖縄のちょっと大きめの町であって、あんまり全国に知られることはなかった。でもこの市議選がどうして大事かっていうとですよ、皆さんこれ名護市っていうとやっぱり記憶力のいい人は覚えてらっしゃると思うんですが、今年1月に市長選挙があったんですね。で、その市長選挙で、今までその辺野古に移ってくることを受け入れると言ってきた市長さんが落選しまして、絶対反対の新しい市長さんが今は市長なんですね。ところがこの市議選ではですね、その新しい市長さんへの野党、つまり条件付きだけども、受け入れなきゃいけないかなっていう、あの、市議のほうが、今のところ優勢なんですよ。で、これが実はその沖縄の苦しみをまざまざとあの、物語っているんであって、その、もうとにかく絶対反対で全て出て行けっていう方もいらっしゃれば、やっぱり沖縄の現実を考えると、あるいは日本の安全保障を考えると受け入れざるをえないんじゃないかって人まで、本当にその、あの、沖縄がこう分かれてしまってるっていうのが苦しみなんですね。で、たとえばその、沖縄県庁であれ、そういう所はですよ、そういう分かれた上に何とかバランスを取って、ギリギリの解決策を考えざるをえない。で、それを今回、僕は一番あの、僕なりに力を入れて聞いていったわけですけど、それがかなり、思ったよりもずっとはっきりと出てきました。それを皆さんちょっと見て下さい」
村西利恵
「青山さんが感じ取った沖縄県側の『本心』。辺野古移設への道筋ということですが、1つめは日米間で8月合意をしない」
青山繁晴
「はい。これ8月末合意っていうのは、皆さんご記憶だと思いますが、鳩山政権の末期、5月に日米で、ま、土壇場の合意をしてですよ、やっぱり辺野古に移しますということになって、その上で、8月までにその辺野古の、さっき皆さん写真で見ていただいたあの海のどこに具体的に海兵隊の航空基地を造るのか。今(VTRが)映ってますけれど。それからその時に、えー、自民党政権時代、これをドボドボと土砂を入れて埋め立てるってことだったけれども、鳩山さんは、いや、それはやりたくないから、せめて杭を打って、その、上に浮かせませんかって言ったりした。で、そういうことを全部8月末で決着つけましょうということになったわけですけど、その日米合意がちゃんと文書でもあるんですけど、これを沖縄県側は、これは合意をしないでもらいたいと。ていうか、合意しても意味がないと。日米で勝手に決めるなと。というのは、さっきのお礼で言うとですよ、本当は菅さんだけじゃなくて、あの、6月24日にアメリカの下院もやっぱり感謝決議をやってですよ、これはいいことだろうというので、その、わずか数日後に、今度は上院でもお礼決議をやってですよ、その両方が沖縄の人たちの心をかき乱してるから、日米で勝手に決めたりすんなと。決めても意味ないよ、どうしてか。さっき見ました通り、11月に沖縄県知事選挙があるんだから、絶対反対の知事が当選したら、こんな合意なんてやれるわけがないと。だからこんなこと言ってないで、これはやめなさいと。ま、はっきり言うと先送りにしなさいってこと言ってるわけですね。で、その上で、このへんが本当の苦しい本心で、2つめ出していただけますか」
村西利恵
「滑走路は埋め立て方式で1本のみにして、民主党らしく環境に配慮してほしいと」
青山繁晴
「はい。これもう自民党時代にですね、皆さん僕の手元を見ていただくと、こういうV字の滑走路を造るってことにしたんですよ。離陸用とそれから着陸用の滑走路をそれぞれ造ってですね、そうすると離陸の時、着陸の時、それぞれ風の向きなんかを考えると、陸にかかる部分が少ないと言ってて、これが妙案だってことで、自民党はそれ決着したんですが、実際には工事全然できなかったわけです。自民党も人のこと言えたわけじゃないんですよ。で、それをその、あえて、もう1本にしなさいと。で、その上でその、鳩山さんが言ってたような格好付けた話にするんじゃなくて、埋め立てしかありえないと。それが一番コスト安くて、結局はこれしかないんだと。で、その時に、でも民主党らしくせめて環境に配慮して下さいと。というのはあの、さっきのこのV字案ていうのは、その、陸のとこにかかってるんですけど、これを沖合いに出して、騒音被害を減らしてくれということが2つめ。そして3つめ、はい」
村西利恵
「沖縄振興の長期ビジョンを示して、アメリカ軍の施設を少しでも県外へ持っていってほしい」
青山繁晴
「はい。これはね、これはあの、たとえば仲井真知事が一番強調されてたことでね。結局、沖縄を中長期で日本国はどうするかってビジョンがないと。その、つけはぎのような振興策をあの、持ち出して、いわばお金で釣るようなことはやめてくれと。そうじゃなくて日本国沖縄県としてどうするのかってことを、国民全体ではっきりとしたビジョンとして、そして内閣は責任持って示してほしい、その中に、この普天間は無理でも他に米軍施設たくさんあるんだから、少しでもそれを県外に、つまり僕たち本土の側で受け入れるっていう、長期ビジョンもちゃんと作って下さいと。で、もしも、この1番2番3番を今の民主党政権が沖縄側にやがて提示してくれたら、4つめ、はい」
村西利恵
「民主党政権からこれらが示されれば、1年から1年半の環境アセスメントを行う」
青山繁晴
「はい。これはどういうことかというとですね、これ実はこの、V字滑走路の時代にすでに仲井真さんは知事だった。その時に50メートルだけ沖合いにずらしてくれたら受け入れるって姿勢を示してたんですよ。それはどうしてかというと、これやる時に、環境アセスメント、アセスメントって外来語あんまり使いたくないですけど、影響の評価ですね。だから環境影響評価、それをもういったん終わってるわけですけれども、それをずらす時に55メートルまでだったらやり直さなくてもいいんですよ。でも、それを超えるとやり直さなきゃいけない。だから、自民党時代と違って鳩山内閣にはいろんないきさつあったんだから、もうやり直しはしなきゃいけませんと。それにしっかり1年半ぐらいの時間はくれと。で、それをアメリカが嫌がっても民主党政権はちゃんと説得しろと。それができるんだったら、やむをえず、こういうプロセスで受け入れますということなんで、これは実は非常に大事なメッセージですが、僕が知る限り、残念ながら、今、菅政権にはそれが届いてないんですよ」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「どうして届いてないかというと、さっきのお礼ということがいわば壁になってしまってて、その、その、そこで傷ついたってことを、菅首相以下がわからないとこの話にならないってことなんですね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、その上でですね、皆さん、沖縄にとって一番、いや名護市長、市議選と並んで大事なことがやがてやってきます。さっきの表にありましたが、11月の沖縄県知事選挙。11月28日。この時にどうなるか。これがいろんな運命を左右するんですが、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『三つ裂き』。11月の沖縄県知事選挙はどういった構図になるのか。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「11月に行われる沖縄県知事選挙、これを青山さんは『三つ裂き』状態と表現されました。えー、どういう構図になってるのか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、現地に入ってみて、『三つ裂き』の構図ってのは僕も初めてよくわかったんですけど、今、一般的な報道では、このお2人の対決ってことになってるんですね。で、仲井真知事、はっきり出馬表示をしてませんが、あの、僕はもう間違いなく出馬されるってことを確信してます。で、それに対抗して、これ宜野湾市長と読むんですけど、ギノワンって読むんですけど、宜野湾っていうのは普天間のある所です。だから関係先の地元市長の伊波さん、イハって読むんですけど、伊波さんは、もうあの、座右の銘が、基地のない沖縄ですから。とにかく普天間だけじゃなくて全部、無条件にアメリカ軍の基地は沖縄から出て行けっていう人で、もう絶対反対ですね。で、仲井真さんはさっきからいろいろとご説明しましたような苦しみを抱えたままの人なんですが、そこにプラスアルファの人が出ることが間違い…、間違いないとは言いません。その、動きとしてはまず間違いなくあると。最終的にはまだ決着してませんが、それがこの方々です」
村西利恵
「それが儀間光男、浦添(「ウラゾエ」と言い間違い)市長」
青山繁晴
「ウラソエ」
村西利恵
「浦添市長。失礼いたしました」
青山繁晴
「はい。で、これはあの、浦添市ってのは那覇の隣の町なんですけれども、保守系なんですよ、この儀間さんてですね。もういかにも沖縄らしい好男児なんですよね、顔のはっきりしたね。で、それを支えてるのが下地幹郎さん。これ重要ですね。つまり今、与党の国民新党の幹事長の下地さんがこの儀間さんを支えて、保守系で出ようとしてるわけです。で、この、もし儀間さんが本当に立候補した場合に、どんなあの、看板を掲げるかというと、埋め立てで早くやれ、その時に埋め立て許可をさっさとハンコ押す知事になるよと。仲井真さんみたいに苦しんで、あの、押しそうな、あの、押しそうでなかったりじゃない、すぐ押すよっていうことを今のところはね、打ち出してるわけですよ。で、従って、もう全く三つ裂きの状態になってて、これが沖縄の苦しみであり、で、それに本当は一つの大きな決着をつけなきゃいけないのは、民主党内閣がどの人を支えるのかということですね。もう伊波さんはなかなか難しいでしょう。だって日米合意を守ろうって菅さん言っちゃってるんですから。で、その上で、その、さっきの沖縄の本心にもありました通り、民主党らしさを出すためにもね、その、どういうふうにこの知事選挙に関わるのか。まさか国政選挙、こないだの参院選挙みたいに、候補者出さないで知らない顔はできませんよということがポイントの一つですね。で、ところがですよ、これに加えて、分裂してるのは沖縄だけじゃない。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「アメリカも分裂している」
青山繁晴
「はい。これ日本の、今のところ普天間に関する報道で全然出てこないですが、これあの、今日実は僕このあと韓国から、またアメリカ方面に向けてあの、出発するんですけど、あの、僕自身がアメリカの分裂でちょっとあの、びっくりしてるわけです。というのはですね、これあの、グレグソンってあの、今、日本のカウンターパートナー、交渉相手になってる国防次官補ですね。そしてキャンベルさんていうのは今、国務次官補、国務省って、『アンカー』で何度もやりましたが、日本の外務省ですね。この人は親日家なんですよ。で、こういうあの、文官、文民、シビリアンですね、軍をコントロールする立場の、シビリアンコントロール、その人たちの言うことと、この軍の本音が全然違うんですよ。で、たとえばね、じゃあこの人たちみんな本心言ってるかというと、そうでもなくて、このグレグソンさんは、8月末の合意は絶対守ってくれと表面上は言ってるのに、これもうはっきり申しますが、水面下の交渉ではこのグレグソンさん、苦情あるならどうぞ言ってきて下さい、もう僕の聞いてる限りはですね、いや、8月末の先延ばしはやむをえないねってことを」
山本浩之
「えー」
青山繁晴
「実質的には合意してると。もちろん公式には言いませんよ。ね。まあアメリカとしては、アメリカなりの苦渋の選択ってことだと思いますが。そうこうことも反映してか、こないだキャンベルさんが突然議会で、日本は総理大臣がころころ替わるから、なかなか信頼関係は作れないと言ったんですよ。キャンベルさんすみません、しかしはっきり言うと、あなたも責任逃れですよ。キャンベルさんずっとクビ危ないから。お前のせいで上手く行ってないって言われるから、日本の総理がころころ替わるのは事実だけど、しかしアメリカの議会で簡単にそんなこと言ってほしくないと。ね。で、そういうことに対して、この、軍の方が非常に強い不満を持ってて、まず8月末を本当は先延ばしで合意するってのはけしからんって軍は思ってるわけですよ。ね。そしてさらにですよ、これ、マクリスタルさんっていう司令官を出したのはどうしてかというと、前、アフガニスタン駐留米軍の司令官、これわかる人いらっしゃると思いますが、このマクリスタル司令官がアフガンの今の現状について、オバマ政権をちょこっと雑誌のインタビューで批判したら、オバマさんが激昂して。だからイラ菅じゃなくて、イラオバマだという話もあってですね(笑)、イラバマ、ね、もう切っちゃったんですよ。よけい軍の不満は高まってて、日本では全然そこがその、政治家もジャーナリズムも関心薄いけど、これはアメリカが分裂するってことは、日本にとっては当然交渉のチャンスなわけですよ」
村西利恵
「付け入る隙というか、うん」
青山繁晴
「はい。はっきり言うと、外交はそういうことですから、隙があったところに手を入れなきゃいけないから、ここに空いてるここ(キャンベルとマクリスタルの間)に入れなきゃいけないわけで。その上でですね、もう皆さん今日の最後に、もう一度あの写真見ていただけますか」
青山繁晴
「はい。これ(右)さっき見ていただいた写真。そしてこれ(左)は実際に陸に降り立って、辺野古の海岸からこう見てるわけですけど、これあの、だからこっからこう撮ってるんですね(カメラが青山さんの手を映さなかったので詳細不明)」
青山繁晴
「こっからこう撮ってですよ、ここにちょこっと見えますけど(対岸)、これプライベートビーチで、アメリカ海兵隊員とその家族しか入れない、えー、プライベートビーチなんですね。私たちの沖縄の海にそういう所があると。そしてですよ、皆さん、これがこのあたりですが(右の写真示して)、本当にこのきれいな海にわざわざ土砂をざばざば入れて、わざわざ外国の海兵隊に来てほしいと思いますか?すでにここが海兵隊基地なんですよ(右の写真の左手の方)。そしてここ(右の写真の中央あたり)は沖縄資本が一生懸命作ったリゾート地なんですけど、もうこのリゾート地もこれでもう、要するにリゾートでなくなってしまうって現状があるわけですね。そして僕が今言おうとしてるのは、このきれいな海を埋め立てていいのかっていうことだけじゃありません。もっと現実に即して言うと、危機管理の専門家のはしくれとして申せばですよ、ここで工事ができるはずがない。というのはこれ完全な洋上工事でしょ?ということは、これ全部海上封鎖しなきゃいけないですよ。で、反対派の方々は絶対お出でになりますから、その時に小型ボートとかあるいはアクアラングで来るのを防ぐためには、完全な海上封鎖ですから、警察でできるわけがない。海上保安庁もちょっと難しい。やっぱり海上自衛隊が…、そんなことできるわけないじゃないですか。ということは、いくら何をやっても結局は工事できないで普天間をそのまま使い続ける可能性が高い。ということは時間に、いや、解決に時間がかかる。時間がかかると何が起きるかというと、今のヘリがオスプレイっていうのに替わるんですよ。これ今、もう絵を出す時間はないんですかね?はい、これ今出ましたが」
青山繁晴
「映ってますね。皆さん変わった飛行機でしょ?これ普段は普通に翼で飛ぶんですが、離陸する時や着陸する時だけ、ヘリコプターのように翼の端が変わるんですよ。で、これが今のとっても音の大きなヘリに替わって、普天間に予定通りだったら2013年の6月にはこれが全部配備されるはずなんです。これ配備されると何が起きるかというと、航続距離が大変延びて、3700キロになるんですよ。すると僕の住んでる東京から台湾までだいたい、台湾海峡まで2200キロぐらいですから。そうなったらですよ、僕は前から言ってますが、この東京にこれを招く可能性は現実的に僕はなってくると思うんですよ。というのは、東京は失政続きで、オリンピックの招致も失敗し、都市博も開けなくて、その前は。空いた埋め立て地がいっぱいあるわけですよ。わざわざ海を埋め立てなくてもできるかもしれないし、そしてここ大阪の橋下知事は関西に持ってくるべきだとおっしゃってる。ということは、やがてこのアメリカの分裂も含めて考えると、普天間を県外に持っていくことはほんとはできるかもしれない。それも含めてですね、僕らもう一度自分の問題として、考えるべきじゃないかなと思うんです。はい」
山本浩之
「将来的なお話も含めるとそういうことになると思うんですけど、やはりまずは沖縄の人たちのさっきその本心というか、青山さんが現場に行って感じたこと、伝わったこと、それをどうしてその政府関係者がすぐやらないのかっていう、ここにものすごく苛立ちを覚えますね」
青山繁晴
「あの、たとえば前原さんはその、知事だけじゃなくて市町村の町長たちにも会ったりして努力はされましたけど、やっぱりまずは菅さんがですね」
山本浩之
「そうですよ。前原さん1人だけじゃなくって」
青山繁晴
「その、それもその、慰霊式に行ってそのあと知事と会談もしてるんですけど、菅さんね。その、知事の気持ちほとんど汲み取ってくれなかったっていうのが、沖縄側の印象なんで、菅さん、この予算委員会が終わったらすぐにですね、沖縄入りされるべきだと僕は思います」
山本浩之
「その通りですね。ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
総理が鳩山さんから菅さんに交代して以降、普天間問題はほとんど報道されなくなってしまってますよね。クローズアップされたのは菅さんが慰霊式に行ったあの時ぐらいでは?
今日(8月4日)、鳩山さんが久々にテレビカメラの前に出てきて喋ったってニュースをやってましたが(FNNの23時台)、ヘラヘラしてるのを見て、ものすごく腹が立ってきました。誰のせいでこんなことになってるのか分かってんのか?と(-.-#)
それにしても、仲井真知事が青山さんに言われたという言葉、「沖縄を中長期で日本国はどうするかってビジョンがない」って、その通りですよね。
沖縄だけじゃなく、外交にしても安全保障にしても経済にしても福祉にしても、本当に今の日本、てか、菅政権は、国としてのビジョンがないんじゃないかと。
今日の参院予算委員会でも、菅さん、同じ民主党の桜井充政調会長代理から、「どんな国家を目指してるのか?」的な質問をされてましたもんね(T^T)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
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「さ、そして、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに移るわけですけれども、今日はどんなお話を」
青山繁晴
「はい。あの、実はこのコーナーがその元通り、今日なったんですけど、ま、3週ぶりですよね。はい。で、その間、ま、2週間ぐらい前なんですけど、実は沖縄にあの、行ってまいりました。で、沖縄に行った目的のたとえば1つはその、この番組でもやった学徒看護隊の方々にお会いすることも目的でしたが、ま、一番大きな目的っていうか、その、主たる目的は、やっぱり目前に迫る普天間のことであって、これあの、選挙の時にも申しましたけども、沖縄のトップを含め当事者の方々にお会いしてきました。で、お会いしてきて、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『現場に行き会ってみて初めてわかる』」
青山繁晴
「はい。これあの、1つには今の菅政権が沖縄の本当の考え、気持ちっていうものをやっぱりつかめてないんじゃないかっていうことと、それから、菅さんがってだけじゃなくて僕たち本土の人間に、僕も含めてそういうところあるんじゃないかっていう自省も込めて、さあ沖縄に行って、トップから、あるいは、ごく、その、庶民の方まで会ってみて、どうだったかってことを、皆さんと一緒に、具体的に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、先月の参議院選挙の選挙特番に出演された時にも青山さんは、忘れられている普天間問題がこれから再燃するとおっしゃいました。さ、現場へ行ってみて初めてわかったことは。そして沖縄の人たちの本音とは。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。皆さんあの、ちょうどこれ今、映ってますけど、僕がこんなちっこいカメラで撮った、これあの、例の問題の辺野古の上空なんですね」
村西利恵
「飛行機から撮られたんですね」
青山繁晴
「はい。で、えー、だから普天間の海兵隊部隊をこのへんに(中央あたり示して)、このきれいな海の部分を作ろうかっていう話なんですね。で、これあの、もちろんローカルな話じゃなくて、その、日本の政治全体、あるいは日米関係、あるいはアジアの運命にも関わってくるような、あの、今、海になってるわけですね。で、その上で、今どうしてこの時期に沖縄に行ったかといいますと、やっぱり一番気になることは、菅政権になってから、その、沖縄は本当はどうしようとしてるのか、本当にここに造っていいのか、造れるのかってことを含めてですね、それを菅政権の大事な人々がほとんど聞きに行っていない。だから伝わってない。それが心配なのでこの時期に行きましたから、当然あの、ただ行くだけじゃなくて、菅政権の中の、この沖縄に関係する人々、外務、防衛の方々、あるいは官邸の人々に、じゃあ菅政権はどうしようとしてるのかを聞いた上で、その、沖縄に行って来たんです。で、ところがですね、そうやってあの、話を聞いた、つまり、特に電話をした中の1人が、お1人だけはですね、あの、青山さん、私も間もなく行きますからと、いうようにおっしゃった人がいて、それはこの人です。はい、出して下さい」
村西利恵
「今週の日曜日、沖縄県の仲井真知事と前原沖縄担当大臣が、那覇市内のホテルで面談しました」
青山繁晴
「はい。あの、前原さんは、国交大臣として有名ですけど、実は沖縄の担当大臣、という意味は、沖縄の振興、沖縄をこれから良い所にしていく、もっと良い所にしていく担当大臣なんですね。で、この前原さんがいろんな関係者の中から、いわば初めて、この仲井真沖縄県知事と、えー、直接2人だけで話しに行ったということは、これ僕は、あえて言いますが、評価させていただきます。まあ僕がたまたま仲井真さんと会ったあとに、何日かあとに、何日かって、えー、1週間以上あとに前原さん行かれたんですけどもね。ただ、この、やっぱりたとえばホテルだったりするわけですよね。それに深い意味はないかもしれませんけど、これ、このホテルって県庁から歩いて7、8分のとこなんですけど、県庁じゃなくてわざわざホテルを設営したりっていうところに、やっぱり菅政権との距離もあってですね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「その、前原さんがその、沖縄が、今、本当はどういう気持ちなのかっていうことを、少なくとも1回でわかるのは僕は無理だと思います。で、その上でですね、しかし皆さん、こういう話してたら、あれ、青山ちょっと待てよと。菅政権になってから、肝心な人がちゃんと行ってるじゃないかと、思った人いると思うんですよ。すなわち、菅総理が実は○○○○かけて(聞き取れず)沖縄に行きましたよね。で、これは菅さんなりに、あの、ま、計算って言っちゃ悪いかな、その、鳩山政権の時の反省を込めてね、鳩山政権ってずっと、鳩山総理沖縄に行かないで、最後の最後に行って、むしろ反発だけ買ったじゃないですか。だから今度は6月に総理になってすぐに、わりとすぐに行かれたんですよね。ところがその行った意味が、僕らが思ってたのと沖縄の受け止めが全然違うんですよ。いつ行かれたっていうのはこれですね、はい出して下さい」
村西利恵
「6月の23日、『慰霊の日』。そこで菅総理は、お詫びとお礼を述べられました」
青山繁晴
「うん。で、たとえばこの写真見ていただくと、ま、菅さんがあの、頭を下げられていて、あの、これ知事です、仲井真さんね。で、こうやって頭下げてらっしゃるけど、もう2列目からもう知らん顔されてるでしょ。ね」
青山繁晴
「そしてここから、このあたりの表情も非常に厳しいものがあってですね。で、この行ったこと自体、その菅さんにとっても辛いことだったと思うんですけど、でも行ったことに本来意味があるはずが、実はこれが逆効果になったんです。どうしてかというと、皆さんちょっとこれ見ていただけますか」
村西利恵
「式典での、菅総理の挨拶をご覧いただきます」
…………………………VTR開始…………………………
(ナレーションは村西アナが生で)
6月23日、沖縄最後の激戦地となった糸満市の平和祈念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式。菅総理大臣は就任後初めて出席し、このように挨拶しました。
菅首相
「いまだに沖縄には米軍基地が集中し、大きな負担をお願いし続けております。そのような負担をかけてきたことに対し、全国民を代表してお詫びを申し上げます。他方、この沖縄のご負担が、アジア太平洋地域の平和と安定につながってきたことについて、率直にお礼の気持ちも表させていただきたいと思います」
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「あの、皆さん今お聞きになってですね、あの、菅さんなりに、あの、一生懸命話されていたと思います。ところがですね、あの、今回、僕は仲井真知事にお会いした時にね、仲井真さんが僕におっしゃったのは、青山さん、お礼とは何ですかと。お礼ってどういうことですか、沖縄に対する侮辱じゃないですかと。普段、仲井真さんってのは非常に穏やかで、きびしい言葉遣いはされないんですが、そういうようにおっしゃってですね。で、その時に、たとえば僕は、菅さんが何か失言したと思ったんじゃなくて、それは僕自身にも突き刺さる言葉だったんですよ。あの、僕らもその、お詫びと同時に感謝の気持ちを言えばいいんじゃないかって気持ちがやっぱりどっかにあると思うんですよ。で、お詫びは、お詫びは当然のこととして、その、お礼を言ったら叱られるのかと思った視聴者の方も多いと思うんですけど、これをね、理解していただくためにね、あえてちょっと全然違う写真見ていただけますか。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。これあの、白梅の塔、この『アンカー』でやりましたね」
青山繁晴
「で、これは、たとえばひめゆりの塔だったらたくさんの人が知ってるけれども、本当はその、ひめゆり部隊、えー、沖縄のひめゆり部隊って学徒看護隊以外に、あの、沖縄戦の最中にあと8つ学徒看護隊があって、そのうちの1つがこの白梅学徒看護隊なんですね。そしてこの『アンカー』のお陰で、この生き残りの方々とお会いすることができました」
青山繁晴
「今、その生き残りの同窓会長がこの中山きくさんなわけですけれどね(左から二番目、青山さんの右隣が中山さん)。この方々とこうお会いした、その時の写真なんです。このあとに僕は仲井真知事と会ったんですけど。この、写真には写ってないけど、それは写真撮りません、その場所は。自決壕があってですね」
青山繁晴
「皆さんこれ、ね、たとえば、きくさん今81歳でいらっしゃいますが、当時15歳だったわけですね。65年前ですから沖縄戦は。その15歳の少女たちがこう亡くなった現場が、こっち側に(最初の全景写真の右側示して)黒々と穴を空けたその、穴、洞穴にあるわけですよね。で、そういう所をその、歩いて、今日あの、キーワードで、現場に行ってみて会ってみて初めてわかると書きましたけれども、あの、僭越な物の言い方になってたら、もうほんとにそれこそお詫びしますけれども、しかしやっぱりこの自決壕の中に入って、その、15の少女たちが亡くなってた、その黒い土の所を触って、あの、感謝を捧げてる時にですね、その感謝と、その、ああいう場所で言うお礼とはやっぱり違うなというのがね、やっぱりあの、現場に行くと誰にも伝わってくることだと思うんですよ。だから菅さんなりにあの、慰霊式にその、鳩山内閣の反省もあって行かれたのはいいけれども、あそこでその、アジアの平和と安定に寄与してお礼を言いますって、要するに、沖縄をずっと、それからもずっと踏みつけにしてきたがと、ありがとうって一言で済むのかっていう気持ちが」
一同
「うーん」
青山繁晴
「やっぱり沖縄の人たちには沸き上がるということを、あの、僕らはやっぱり理解すべきだと思うんですね。で、その上でですね、しかし、あの、どんどん物事は進んでいくわけで。すみません(モニターの白梅の塔の写真に合掌)、白梅の方々ありがとうございます。で、ちょっとスケジュール出していただけますか」
村西利恵
「はい。今後のスケジュールですが、日米合意によって8月末に辺野古の沖の位置や工法を決定することになっています。そして9月に入ると名護市議会議員選挙。9月の14日には民主党代表選挙。そして11月の13日、オバマ大統領が来日します。11月の28日には沖縄県知事選挙が控えています」
青山繁晴
「はい。で、皆さんこれ、オバマ大統領が来たりですね、こういう、ま、派手な行事があの、いっぱいこう並んでるわけですけど、実は一番大事なのは、この9月12日の名護市の市議選挙なんですね。で、名護市っていうのはこの、辺野古を含む所です、あの、辺野古は名護市内です。だからその、普天間の海兵隊部隊がやって来るとしたら、この名護市は当事者なわけですけれどね。これあの、普天間問題がなかったら、まあ単なる沖縄のちょっと大きめの町であって、あんまり全国に知られることはなかった。でもこの市議選がどうして大事かっていうとですよ、皆さんこれ名護市っていうとやっぱり記憶力のいい人は覚えてらっしゃると思うんですが、今年1月に市長選挙があったんですね。で、その市長選挙で、今までその辺野古に移ってくることを受け入れると言ってきた市長さんが落選しまして、絶対反対の新しい市長さんが今は市長なんですね。ところがこの市議選ではですね、その新しい市長さんへの野党、つまり条件付きだけども、受け入れなきゃいけないかなっていう、あの、市議のほうが、今のところ優勢なんですよ。で、これが実はその沖縄の苦しみをまざまざとあの、物語っているんであって、その、もうとにかく絶対反対で全て出て行けっていう方もいらっしゃれば、やっぱり沖縄の現実を考えると、あるいは日本の安全保障を考えると受け入れざるをえないんじゃないかって人まで、本当にその、あの、沖縄がこう分かれてしまってるっていうのが苦しみなんですね。で、たとえばその、沖縄県庁であれ、そういう所はですよ、そういう分かれた上に何とかバランスを取って、ギリギリの解決策を考えざるをえない。で、それを今回、僕は一番あの、僕なりに力を入れて聞いていったわけですけど、それがかなり、思ったよりもずっとはっきりと出てきました。それを皆さんちょっと見て下さい」
村西利恵
「青山さんが感じ取った沖縄県側の『本心』。辺野古移設への道筋ということですが、1つめは日米間で8月合意をしない」
青山繁晴
「はい。これ8月末合意っていうのは、皆さんご記憶だと思いますが、鳩山政権の末期、5月に日米で、ま、土壇場の合意をしてですよ、やっぱり辺野古に移しますということになって、その上で、8月までにその辺野古の、さっき皆さん写真で見ていただいたあの海のどこに具体的に海兵隊の航空基地を造るのか。今(VTRが)映ってますけれど。それからその時に、えー、自民党政権時代、これをドボドボと土砂を入れて埋め立てるってことだったけれども、鳩山さんは、いや、それはやりたくないから、せめて杭を打って、その、上に浮かせませんかって言ったりした。で、そういうことを全部8月末で決着つけましょうということになったわけですけど、その日米合意がちゃんと文書でもあるんですけど、これを沖縄県側は、これは合意をしないでもらいたいと。ていうか、合意しても意味がないと。日米で勝手に決めるなと。というのは、さっきのお礼で言うとですよ、本当は菅さんだけじゃなくて、あの、6月24日にアメリカの下院もやっぱり感謝決議をやってですよ、これはいいことだろうというので、その、わずか数日後に、今度は上院でもお礼決議をやってですよ、その両方が沖縄の人たちの心をかき乱してるから、日米で勝手に決めたりすんなと。決めても意味ないよ、どうしてか。さっき見ました通り、11月に沖縄県知事選挙があるんだから、絶対反対の知事が当選したら、こんな合意なんてやれるわけがないと。だからこんなこと言ってないで、これはやめなさいと。ま、はっきり言うと先送りにしなさいってこと言ってるわけですね。で、その上で、このへんが本当の苦しい本心で、2つめ出していただけますか」
村西利恵
「滑走路は埋め立て方式で1本のみにして、民主党らしく環境に配慮してほしいと」
青山繁晴
「はい。これもう自民党時代にですね、皆さん僕の手元を見ていただくと、こういうV字の滑走路を造るってことにしたんですよ。離陸用とそれから着陸用の滑走路をそれぞれ造ってですね、そうすると離陸の時、着陸の時、それぞれ風の向きなんかを考えると、陸にかかる部分が少ないと言ってて、これが妙案だってことで、自民党はそれ決着したんですが、実際には工事全然できなかったわけです。自民党も人のこと言えたわけじゃないんですよ。で、それをその、あえて、もう1本にしなさいと。で、その上でその、鳩山さんが言ってたような格好付けた話にするんじゃなくて、埋め立てしかありえないと。それが一番コスト安くて、結局はこれしかないんだと。で、その時に、でも民主党らしくせめて環境に配慮して下さいと。というのはあの、さっきのこのV字案ていうのは、その、陸のとこにかかってるんですけど、これを沖合いに出して、騒音被害を減らしてくれということが2つめ。そして3つめ、はい」
村西利恵
「沖縄振興の長期ビジョンを示して、アメリカ軍の施設を少しでも県外へ持っていってほしい」
青山繁晴
「はい。これはね、これはあの、たとえば仲井真知事が一番強調されてたことでね。結局、沖縄を中長期で日本国はどうするかってビジョンがないと。その、つけはぎのような振興策をあの、持ち出して、いわばお金で釣るようなことはやめてくれと。そうじゃなくて日本国沖縄県としてどうするのかってことを、国民全体ではっきりとしたビジョンとして、そして内閣は責任持って示してほしい、その中に、この普天間は無理でも他に米軍施設たくさんあるんだから、少しでもそれを県外に、つまり僕たち本土の側で受け入れるっていう、長期ビジョンもちゃんと作って下さいと。で、もしも、この1番2番3番を今の民主党政権が沖縄側にやがて提示してくれたら、4つめ、はい」
村西利恵
「民主党政権からこれらが示されれば、1年から1年半の環境アセスメントを行う」
青山繁晴
「はい。これはどういうことかというとですね、これ実はこの、V字滑走路の時代にすでに仲井真さんは知事だった。その時に50メートルだけ沖合いにずらしてくれたら受け入れるって姿勢を示してたんですよ。それはどうしてかというと、これやる時に、環境アセスメント、アセスメントって外来語あんまり使いたくないですけど、影響の評価ですね。だから環境影響評価、それをもういったん終わってるわけですけれども、それをずらす時に55メートルまでだったらやり直さなくてもいいんですよ。でも、それを超えるとやり直さなきゃいけない。だから、自民党時代と違って鳩山内閣にはいろんないきさつあったんだから、もうやり直しはしなきゃいけませんと。それにしっかり1年半ぐらいの時間はくれと。で、それをアメリカが嫌がっても民主党政権はちゃんと説得しろと。それができるんだったら、やむをえず、こういうプロセスで受け入れますということなんで、これは実は非常に大事なメッセージですが、僕が知る限り、残念ながら、今、菅政権にはそれが届いてないんですよ」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「どうして届いてないかというと、さっきのお礼ということがいわば壁になってしまってて、その、その、そこで傷ついたってことを、菅首相以下がわからないとこの話にならないってことなんですね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、その上でですね、皆さん、沖縄にとって一番、いや名護市長、市議選と並んで大事なことがやがてやってきます。さっきの表にありましたが、11月の沖縄県知事選挙。11月28日。この時にどうなるか。これがいろんな運命を左右するんですが、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『三つ裂き』。11月の沖縄県知事選挙はどういった構図になるのか。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「11月に行われる沖縄県知事選挙、これを青山さんは『三つ裂き』状態と表現されました。えー、どういう構図になってるのか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、現地に入ってみて、『三つ裂き』の構図ってのは僕も初めてよくわかったんですけど、今、一般的な報道では、このお2人の対決ってことになってるんですね。で、仲井真知事、はっきり出馬表示をしてませんが、あの、僕はもう間違いなく出馬されるってことを確信してます。で、それに対抗して、これ宜野湾市長と読むんですけど、ギノワンって読むんですけど、宜野湾っていうのは普天間のある所です。だから関係先の地元市長の伊波さん、イハって読むんですけど、伊波さんは、もうあの、座右の銘が、基地のない沖縄ですから。とにかく普天間だけじゃなくて全部、無条件にアメリカ軍の基地は沖縄から出て行けっていう人で、もう絶対反対ですね。で、仲井真さんはさっきからいろいろとご説明しましたような苦しみを抱えたままの人なんですが、そこにプラスアルファの人が出ることが間違い…、間違いないとは言いません。その、動きとしてはまず間違いなくあると。最終的にはまだ決着してませんが、それがこの方々です」
村西利恵
「それが儀間光男、浦添(「ウラゾエ」と言い間違い)市長」
青山繁晴
「ウラソエ」
村西利恵
「浦添市長。失礼いたしました」
青山繁晴
「はい。で、これはあの、浦添市ってのは那覇の隣の町なんですけれども、保守系なんですよ、この儀間さんてですね。もういかにも沖縄らしい好男児なんですよね、顔のはっきりしたね。で、それを支えてるのが下地幹郎さん。これ重要ですね。つまり今、与党の国民新党の幹事長の下地さんがこの儀間さんを支えて、保守系で出ようとしてるわけです。で、この、もし儀間さんが本当に立候補した場合に、どんなあの、看板を掲げるかというと、埋め立てで早くやれ、その時に埋め立て許可をさっさとハンコ押す知事になるよと。仲井真さんみたいに苦しんで、あの、押しそうな、あの、押しそうでなかったりじゃない、すぐ押すよっていうことを今のところはね、打ち出してるわけですよ。で、従って、もう全く三つ裂きの状態になってて、これが沖縄の苦しみであり、で、それに本当は一つの大きな決着をつけなきゃいけないのは、民主党内閣がどの人を支えるのかということですね。もう伊波さんはなかなか難しいでしょう。だって日米合意を守ろうって菅さん言っちゃってるんですから。で、その上で、その、さっきの沖縄の本心にもありました通り、民主党らしさを出すためにもね、その、どういうふうにこの知事選挙に関わるのか。まさか国政選挙、こないだの参院選挙みたいに、候補者出さないで知らない顔はできませんよということがポイントの一つですね。で、ところがですよ、これに加えて、分裂してるのは沖縄だけじゃない。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「アメリカも分裂している」
青山繁晴
「はい。これ日本の、今のところ普天間に関する報道で全然出てこないですが、これあの、今日実は僕このあと韓国から、またアメリカ方面に向けてあの、出発するんですけど、あの、僕自身がアメリカの分裂でちょっとあの、びっくりしてるわけです。というのはですね、これあの、グレグソンってあの、今、日本のカウンターパートナー、交渉相手になってる国防次官補ですね。そしてキャンベルさんていうのは今、国務次官補、国務省って、『アンカー』で何度もやりましたが、日本の外務省ですね。この人は親日家なんですよ。で、こういうあの、文官、文民、シビリアンですね、軍をコントロールする立場の、シビリアンコントロール、その人たちの言うことと、この軍の本音が全然違うんですよ。で、たとえばね、じゃあこの人たちみんな本心言ってるかというと、そうでもなくて、このグレグソンさんは、8月末の合意は絶対守ってくれと表面上は言ってるのに、これもうはっきり申しますが、水面下の交渉ではこのグレグソンさん、苦情あるならどうぞ言ってきて下さい、もう僕の聞いてる限りはですね、いや、8月末の先延ばしはやむをえないねってことを」
山本浩之
「えー」
青山繁晴
「実質的には合意してると。もちろん公式には言いませんよ。ね。まあアメリカとしては、アメリカなりの苦渋の選択ってことだと思いますが。そうこうことも反映してか、こないだキャンベルさんが突然議会で、日本は総理大臣がころころ替わるから、なかなか信頼関係は作れないと言ったんですよ。キャンベルさんすみません、しかしはっきり言うと、あなたも責任逃れですよ。キャンベルさんずっとクビ危ないから。お前のせいで上手く行ってないって言われるから、日本の総理がころころ替わるのは事実だけど、しかしアメリカの議会で簡単にそんなこと言ってほしくないと。ね。で、そういうことに対して、この、軍の方が非常に強い不満を持ってて、まず8月末を本当は先延ばしで合意するってのはけしからんって軍は思ってるわけですよ。ね。そしてさらにですよ、これ、マクリスタルさんっていう司令官を出したのはどうしてかというと、前、アフガニスタン駐留米軍の司令官、これわかる人いらっしゃると思いますが、このマクリスタル司令官がアフガンの今の現状について、オバマ政権をちょこっと雑誌のインタビューで批判したら、オバマさんが激昂して。だからイラ菅じゃなくて、イラオバマだという話もあってですね(笑)、イラバマ、ね、もう切っちゃったんですよ。よけい軍の不満は高まってて、日本では全然そこがその、政治家もジャーナリズムも関心薄いけど、これはアメリカが分裂するってことは、日本にとっては当然交渉のチャンスなわけですよ」
村西利恵
「付け入る隙というか、うん」
青山繁晴
「はい。はっきり言うと、外交はそういうことですから、隙があったところに手を入れなきゃいけないから、ここに空いてるここ(キャンベルとマクリスタルの間)に入れなきゃいけないわけで。その上でですね、もう皆さん今日の最後に、もう一度あの写真見ていただけますか」
青山繁晴
「はい。これ(右)さっき見ていただいた写真。そしてこれ(左)は実際に陸に降り立って、辺野古の海岸からこう見てるわけですけど、これあの、だからこっからこう撮ってるんですね(カメラが青山さんの手を映さなかったので詳細不明)」
青山繁晴
「こっからこう撮ってですよ、ここにちょこっと見えますけど(対岸)、これプライベートビーチで、アメリカ海兵隊員とその家族しか入れない、えー、プライベートビーチなんですね。私たちの沖縄の海にそういう所があると。そしてですよ、皆さん、これがこのあたりですが(右の写真示して)、本当にこのきれいな海にわざわざ土砂をざばざば入れて、わざわざ外国の海兵隊に来てほしいと思いますか?すでにここが海兵隊基地なんですよ(右の写真の左手の方)。そしてここ(右の写真の中央あたり)は沖縄資本が一生懸命作ったリゾート地なんですけど、もうこのリゾート地もこれでもう、要するにリゾートでなくなってしまうって現状があるわけですね。そして僕が今言おうとしてるのは、このきれいな海を埋め立てていいのかっていうことだけじゃありません。もっと現実に即して言うと、危機管理の専門家のはしくれとして申せばですよ、ここで工事ができるはずがない。というのはこれ完全な洋上工事でしょ?ということは、これ全部海上封鎖しなきゃいけないですよ。で、反対派の方々は絶対お出でになりますから、その時に小型ボートとかあるいはアクアラングで来るのを防ぐためには、完全な海上封鎖ですから、警察でできるわけがない。海上保安庁もちょっと難しい。やっぱり海上自衛隊が…、そんなことできるわけないじゃないですか。ということは、いくら何をやっても結局は工事できないで普天間をそのまま使い続ける可能性が高い。ということは時間に、いや、解決に時間がかかる。時間がかかると何が起きるかというと、今のヘリがオスプレイっていうのに替わるんですよ。これ今、もう絵を出す時間はないんですかね?はい、これ今出ましたが」
青山繁晴
「映ってますね。皆さん変わった飛行機でしょ?これ普段は普通に翼で飛ぶんですが、離陸する時や着陸する時だけ、ヘリコプターのように翼の端が変わるんですよ。で、これが今のとっても音の大きなヘリに替わって、普天間に予定通りだったら2013年の6月にはこれが全部配備されるはずなんです。これ配備されると何が起きるかというと、航続距離が大変延びて、3700キロになるんですよ。すると僕の住んでる東京から台湾までだいたい、台湾海峡まで2200キロぐらいですから。そうなったらですよ、僕は前から言ってますが、この東京にこれを招く可能性は現実的に僕はなってくると思うんですよ。というのは、東京は失政続きで、オリンピックの招致も失敗し、都市博も開けなくて、その前は。空いた埋め立て地がいっぱいあるわけですよ。わざわざ海を埋め立てなくてもできるかもしれないし、そしてここ大阪の橋下知事は関西に持ってくるべきだとおっしゃってる。ということは、やがてこのアメリカの分裂も含めて考えると、普天間を県外に持っていくことはほんとはできるかもしれない。それも含めてですね、僕らもう一度自分の問題として、考えるべきじゃないかなと思うんです。はい」
山本浩之
「将来的なお話も含めるとそういうことになると思うんですけど、やはりまずは沖縄の人たちのさっきその本心というか、青山さんが現場に行って感じたこと、伝わったこと、それをどうしてその政府関係者がすぐやらないのかっていう、ここにものすごく苛立ちを覚えますね」
青山繁晴
「あの、たとえば前原さんはその、知事だけじゃなくて市町村の町長たちにも会ったりして努力はされましたけど、やっぱりまずは菅さんがですね」
山本浩之
「そうですよ。前原さん1人だけじゃなくって」
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「その、それもその、慰霊式に行ってそのあと知事と会談もしてるんですけど、菅さんね。その、知事の気持ちほとんど汲み取ってくれなかったっていうのが、沖縄側の印象なんで、菅さん、この予算委員会が終わったらすぐにですね、沖縄入りされるべきだと僕は思います」
山本浩之
「その通りですね。ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
総理が鳩山さんから菅さんに交代して以降、普天間問題はほとんど報道されなくなってしまってますよね。クローズアップされたのは菅さんが慰霊式に行ったあの時ぐらいでは?
今日(8月4日)、鳩山さんが久々にテレビカメラの前に出てきて喋ったってニュースをやってましたが(FNNの23時台)、ヘラヘラしてるのを見て、ものすごく腹が立ってきました。誰のせいでこんなことになってるのか分かってんのか?と(-.-#)
それにしても、仲井真知事が青山さんに言われたという言葉、「沖縄を中長期で日本国はどうするかってビジョンがない」って、その通りですよね。
沖縄だけじゃなく、外交にしても安全保障にしても経済にしても福祉にしても、本当に今の日本、てか、菅政権は、国としてのビジョンがないんじゃないかと。
今日の参院予算委員会でも、菅さん、同じ民主党の桜井充政調会長代理から、「どんな国家を目指してるのか?」的な質問をされてましたもんね(T^T)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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