「アンカー」日朝拉致で談合と政府専用機の日の丸
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■8/13放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
ラテ欄はこうなってましたが、今日は日朝協議1本で。
青山さんが言及した政府専用機の「日の丸」、果たしてその意味とは?
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
メインキャスターのヤマヒロさんこと山本浩之さんは今週もお休み。今日のメインキャスターは普段サブキャスターの岡安譲さんが務めました。
内容紹介ここから____________________________
岡安譲
「注目の日朝協議、拉致の再調査の方法について日朝が合意しました」
村西利恵
「これにより、北朝鮮は可能な限り、再調査を今年の秋までに終了させることになりました。一方、調査開始と同時に、日本は経済制裁の一部を解除することも決まり、家族会は反発しています」
…………………………VTR開始…………………………
北朝鮮 宋日昊(ソンイルホ)大使
「お久しぶり」(斎木局長と握手)
およそ2カ月ぶりに中国の瀋陽で行われた日朝実務者協議。今回の協議では、拉致問題の再調査について夜を徹して話し合われ、今日(8/13)未明になって終了しました。
日朝が合意した内容は、拉致被害者の再調査は権限が与えられた北朝鮮の調査委員会が行い、可能な限り今年の秋までに終了させること。
そして日本側は、北朝鮮との人的往来と航空チャーター便の規制を一部解除するとしています。
斎木昭隆 アジア大洋州局長
「まあ一歩前進であったというふうに思います。被害者の方々の速やかな帰国、これにつながるということを切に願っています」
中山恭子
「『口先だけの約束ではない』ということでしたので、そうであれば新しい局面が開ける可能性はあるのではないかとと」
しかし、今回の合意に制裁の一部解除が盛り込まれたことについて、拉致被害者家族はこうコメントしました。
増元照明さん
「常に裏切られてきたことを考えると、すぐに制裁の一部解除を決定するのは、やっぱり拙速だと思ってます。(VTR中略)外交的な間違いではないかと思います」
一方、アメリカ政府は北朝鮮の核申告の検証に何ら進展がないことから、テロ支援国家指定解除を見送りました。
日本側にも、制裁解除は拉致問題調査の結果が出てからとの声もありましたが、北朝鮮の宋日昊大使は、制裁解除をしなければ再調査を中止する可能性を示唆しています。
今後の再調査で成果が得られなければ、制裁解除したことに急激に批判が高まりそうです。
…………………………VTR終了…………………………
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■8/13放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
北京五輪・日朝協議水面下でうごめく思惑 青山ズバリ
ラテ欄はこうなってましたが、今日は日朝協議1本で。
青山さんが言及した政府専用機の「日の丸」、果たしてその意味とは?
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
メインキャスターのヤマヒロさんこと山本浩之さんは今週もお休み。今日のメインキャスターは普段サブキャスターの岡安譲さんが務めました。
内容紹介ここから____________________________
岡安譲
「注目の日朝協議、拉致の再調査の方法について日朝が合意しました」
村西利恵
「これにより、北朝鮮は可能な限り、再調査を今年の秋までに終了させることになりました。一方、調査開始と同時に、日本は経済制裁の一部を解除することも決まり、家族会は反発しています」
…………………………VTR開始…………………………
北朝鮮 宋日昊(ソンイルホ)大使
「お久しぶり」(斎木局長と握手)
およそ2カ月ぶりに中国の瀋陽で行われた日朝実務者協議。今回の協議では、拉致問題の再調査について夜を徹して話し合われ、今日(8/13)未明になって終了しました。
日朝が合意した内容は、拉致被害者の再調査は権限が与えられた北朝鮮の調査委員会が行い、可能な限り今年の秋までに終了させること。
そして日本側は、北朝鮮との人的往来と航空チャーター便の規制を一部解除するとしています。
斎木昭隆 アジア大洋州局長
「まあ一歩前進であったというふうに思います。被害者の方々の速やかな帰国、これにつながるということを切に願っています」
中山恭子
「『口先だけの約束ではない』ということでしたので、そうであれば新しい局面が開ける可能性はあるのではないかとと」
しかし、今回の合意に制裁の一部解除が盛り込まれたことについて、拉致被害者家族はこうコメントしました。
増元照明さん
「常に裏切られてきたことを考えると、すぐに制裁の一部解除を決定するのは、やっぱり拙速だと思ってます。(VTR中略)外交的な間違いではないかと思います」
一方、アメリカ政府は北朝鮮の核申告の検証に何ら進展がないことから、テロ支援国家指定解除を見送りました。
日本側にも、制裁解除は拉致問題調査の結果が出てからとの声もありましたが、北朝鮮の宋日昊大使は、制裁解除をしなければ再調査を中止する可能性を示唆しています。
今後の再調査で成果が得られなければ、制裁解除したことに急激に批判が高まりそうです。
…………………………VTR終了…………………………
岡安譲
「ま、つまり調査開始と同時に制裁を一部解除ということなんですが、室井さん、これいかがですか」
室井佑月
「いや、だって今までのことを考えてきたら、やっぱり結果が出てから解除しなきゃおかしいだろうと思うし」
岡安譲
「そうですね」
室井佑月
「何か、ま、向こうが秋までに結果を出すって言って、向こうが本当にやる気になったら、それは向こうが、あの、誘拐したわけで、向こうは情報は分かってるだろうからさ、できるとは思うんだけど、それって危険なことであるとも思うんだよね、あたしは」
岡安譲
「と言うと?」
室井佑月
「だって、やっぱりその、出していい人と、その、北朝鮮の情報、すごく関わってて、出せない人とかいるわけでしょ。日本に帰国させられない人がいるわけじゃない。そしたら秋までって約束して、たとえばその出せない人っていうのがいるとしたら、命が危ないとかじゃないの?」
岡安譲
「あ、そこまで、そうですね、北朝鮮も考えてる場合もありますもんね」
室井佑月
「だから、それこそ結果が出てからじゃないと、そういう危険を、その、拉致被害者の人たち、晒すことになっちゃうから、やっぱり私は今回、間違いだったと思うよ」
岡安譲
「そういう懸念も当然出てくるわけですよね。ということで、この件について、この後の“ニュースDEズバリ”のコーナーで、青山さんに詳しく解説していただくということなんですけれども」
青山繁晴
「はい。あのー、報道番組なんでね、あんまり感情的なこと、もちろん言いたくないんですけど、今朝の、未明にその、第一報、電話でもらってから、正直、僕は憤懣(ふんまん)やるかたない(少しこみ上げる)。これ、あの、ごめんなさいね、いきなりで。家族会がね、その、たとえば家族会の中で横田滋さんなんかがね、ひょっとしたら新しい可能性あるかもしれないとおっしゃってて、それはもう苦しい中からですからね、何とか前向きなことを考えたいから、そうおっしゃってる。あるいは中山担当大臣もね、拉致問題担当大臣も、今、福田内閣の中に入っちゃったから、それは逆らうことができないで、ああいうことになってますけど、しかし、これ公平に言うと、客観的に見て、もうこの言葉しかないです(フリップ出す)」
岡安譲
「『談合、裏切り、他人事』…」
青山繁晴
「はい。あの、決してこれが感情的な話じゃなくて、客観的に見て、こうであると。これに対して国民がよーく目を開けていただきたいっていうことを、この後、事実に基づいてお話ししたいと思います」
岡安譲
「お知らせの後、青山さんに詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「拉致問題に関する解決策、再調査の方法などをめぐって、今日未明に日本と北朝鮮が合意に達しました。その合意の裏でいったい何があったんでしょうか。青山さんに詳しく解説していただきます。お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、改めて申しますけど、このコーナーの一番大切な目的というのは、もちろん僕の考えを押し付けたりすることじゃなくて、客観的な事実に基づいた問題提起を僭越ながらさせていただいて、視聴者、国民の方が、あとは自分の頭で考えていただくというのが一番大切な目的なので、だから今回もやっぱり皆さんが考えていただくために、あとでゆっくり考えていただくために、いちおうちょっとおさらいをさせて下さい」
村西利恵
「はい。最近の拉致問題をめぐる動きをまとめました」
青山繁晴
「はい。あの、皆さんまだ覚えてると思います。6月半ば、もうあっという間に2カ月経ってしまいましたけど、6月11日・12日、水曜日・木曜日、北京で日本と北朝鮮が、ま、久しぶりに協議をやってですね、その時に実は日本側からお願いをして、北朝鮮が最後に、じゃあ再調査をやってもいいよということを言ったと。で、本当はその時にすでに日本の、せっかく今までやってきた一部制裁の解除することを決めてしまったけども、まあ、あざとい演出として、わざわざ翌日、13日の金曜日に、外務省の斎木さんという局長が福田総理に報告してから、福田さんが一部制裁解除を決断したと。表向き、こうなってるわけですね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「それがあざとい演出だったっていうことは、この『アンカー』ではっきり申しました(6月18日放送分を参照)。で、6月13日金曜日に、国民に向かって一部制裁解除しますよってことを公表して、実はその翌週の金曜日までに、つまり6月20日の金曜日までに制裁を解除する予定だったけど、これできなかった」
村西利恵
「そうなんですよね」
青山繁晴
「ええ。どうしてかと言うと、首相官邸に国民から怒りのメールと怒りの電話が殺到したから、とてもじゃないけど、それ出来ないってことになった。そうしたら北朝鮮の側も、ああ、日本は先に制裁解除しないんだったら、我々も再調査やらないよって言って横向いてしまって、その間、2カ月経ってしまったっていうことなんです」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、その2カ月の果てに、ちょっと新しい動きとして出たのが、本来は一昨日の8月11日、アメリカが北朝鮮をテロ支援国家から外す予定だった。ところが北朝鮮が、はっきり言うとあまりにも傲慢な態度に出て、要するに核兵器をなくすとは言わずに、いや、自分は核保有国なんだと。で、核をなくす、なくすっていう話はその、自分の決めたところだけ、アメリカとかその他に見せてもいいってなこと言い出したから、アメリカが、それだったら指定解除は延期だということになったわけですね。これは北朝鮮にとっては計算外で、かなり困ることで、もう一つ、韓国とも関係が悪化してるから、まあじゃあ日本をテコに事態を動かそうかってことになって、ちょうど2カ月たった8月11日・12日、昨日と一昨日、今度は中国の瀋陽でこの日朝協議をやって、この再調査に合意したということなんですよね。再調査の合意っていうか、再調査を具体的にやるやり方について合意したということなんですが、その中身、ちょっと見ていただきましょう」
村西利恵
「はい。合意内容ですが、まず北朝鮮側は、調査委員会を設置して再調査を行う。可能な限り秋までに調査を終えるとしています。で、この調査過程は随時報告して、日本側が直接確認できるように協力するとしているんですね。で、一方、日本側ですが、調査委員会が設置されたと同時に、制裁を一部解除することを約束しました。その一部というのが、人的往来と航空チャーター便の乗り入れ禁止を解除すること」
青山繁晴
「はい。あの、今朝早くからのテレビニュースとか、それから新聞の朝刊、それから今日の夕刊も含めてですね、わりとこれは、少し前向きなんじゃないかっていうトーンになってますね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「しかしそれは、もう一度申しますが、本当の実態はさっきのキーワードのこれなんです(再びフリップを出す)。1つは、談合というのはですね、あろうことか日本の外務省、首相官邸と北朝鮮が裏で談合していると。で、それが国民、それから拉致被害者の方々、さらに拉致被害者の家族の方々に対する明らかな裏切りであると。で、どうしてそれが起きるかと言うと、実は福田総理以下、政府要人にとってはみんな他人事じゃないのかということがあるというお話で、この後、具体的にしてまいりたいんです。はい。まず1つめ」
村西利恵
「はい。合意の真実1つめは『協議の前に重大な妥協』」
青山繁晴
「はい。これちょっと下を見てもらう前にですね、何を言ってるかというとですね、この協議前、すなわちこの外務省の斎木さんなどが北京に行く前にですね、実は水面下で日本政府の中でせめぎ合いがありました」
村西利恵
「せめぎ合い」
青山繁晴
「はい。実は長いこと続いてきたんですが、ま、捜査当局の側からですね、その再調査の具体的なやり方を決めるんだったら、その再調査自体に日本の捜査官を入れるべきだと。で、いっしょに再調査することが、もう、少なくとも大前提になるべきだと言ったら…」
村西利恵
「当然そうじゃないですか?」
青山繁晴
「当たり前のように思うんですけど、外務省はそれを一蹴したわけです。全く話にならんと言って、一蹴した」
岡安譲
「え?外務省がですか」
青山繁晴
「外務省が。その理由はですね、たとえば外務省記者クラブの記者懇談とか、僕もかつていた記者クラブで何度も懇談、くり返してる。その説明してるんです、理由を。理由はね、もし日本が再調査に加わったら、その再調査の結果がもし日本にとって良くないものであっても、日本も加わってたじゃないかということで北朝鮮に押し切られるから、ね、という説明を何度も何度も記者懇談、くり返したから、皆さんもう一回言いますけど、新聞やテレビではね、そのように、そういうちゃんとした理由があるからそれはできないんだってことは、今まで報道されてるわけですよ。あたかも正しいかのようにですね。ところが、それは実態としては全然そんなことはなくてですね。これ、拉致被害者の家族の方が言ってる大事な言葉を思い出せば、皆さんにも分かっていただけると思うんですが、この神戸の拉致被害者の有本恵子ちゃんのお母さんの有本嘉代子さんが、さっき言いました6月のあの日朝協議の時にね、こうおっしゃったんですよ。『えっ、再調査って何ですか?』。室井さんが言ったことと同じなんですよ。『再調査って何ですか?実際に誘拐、拉致をおやった、その指示をした金正日さんも健在、それやった工作機関も健在、自分で分かってることなのに、再調査なんてやる意味がないじゃないですか』と。ね。その有本嘉代子さんがおっしゃったわけですよ。すなわち北朝鮮は再調査って言ったって、本当はね、単独で再調査って言ったって、やるこはないわけですよ、実際は」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「やることがないのに、そこに日本の捜査官が加わったら、えっ、実際はやることないじゃないかっていうのがばれてしまうから、この再調査が単独じゃなくてですね、日本と北朝鮮の共同だったら、北朝鮮は大変困るわけですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「ということは、外務省が理屈をつけてですよ、はっきり言うと屁理屈をつけて、この、一蹴したことによって喜んだのは誰かというと、北朝鮮が喜んだわけですよ」
岡安譲
「うんー」
青山繁晴
「ね。それ、ばれなくてすむから。はい、その上で2つめです」
村西利恵
「はい。真実の2つめは『主導権は北朝鮮』」
青山繁晴
「はい。これね、僕が今言ったことについて、僕はこの番組で言うだけじゃなくて、当然外務省の人ともですね、電話だけじゃなくて直接会って、おかしいじゃないかと言いましたら、『いや青山さん、そう言うけど、今回すごいだろ』と。『日本側が直接確認できるようになった、なるんだよ』と、ま、事前だから言ってました。ね。そしてフタを開けてみたら、日本側があとで確認するって、この3つなんですよ。北朝鮮が自分で勝手に再調査なるものをやって、ほんとは再調査じゃないですよ、室井さんが言った通り。犯人なんだから。犯人が自分のこと再調査するはずがないじゃないですか。だけど日本側に適当にまあ報告と称して何か伝えてきたらですよ、日本はその関係者に会って、ヒアリングできる。ね。それから、たとえば誘拐場所はここだってことになったら、あるいは横田めぐみちゃんは自殺したと北朝鮮は言ってんですから、その自殺した場所とか訪問できる。ね。それから資料があったらそれを日本側も見れると言ってるわけです。しかしね(笑)、これ、子供でも分かるじゃないですか。これ。全部北朝鮮が指定するんですよ」
岡安譲
「北朝鮮に都合のいい関係者っていうことですね」
青山繁晴
「そうです。だから主導権って書いたけど、まだこれ言葉、やわらかいんですよ。北が勝手に決めるわけじゃないですか、北朝鮮が。『関係者ってのはこの人なんです』。ね。『関係場所はここですよ』と。『はい、資料はこれです』と。日本側がそれを見てですね、それ、どうやって確認するんですか。子供だましの話でしょ?ね。ということは、そもそも外務省が共同調査やらないで、あとで確認する方が正しいんだって言ってんのは、ガラガラと崩れる話でしょ?はい。そして次に、見て下さい」
村西利恵
「はい。3つめはこちらです。『調査委員会の立ち上げだけで、一部制裁解除』」
青山繁晴
「はい。これね、これもさっき室井さんがぴたっと指摘してましたけどね、これ、誰が考えてもですね、その調査委員会なるものを北朝鮮が単独でこれも作るんですけど、勝手に作るんですけど、あの独裁国家で委員会が、金正日さんに何を指示できるのか。できるはずありませんけどね。いずれにしても、その結果を見て経済解除どうしますかっていうのが当たり前なのに、もう一部制裁解除やってしまったと。で、これについて外務省幹部はね、僕と長い付き合いの人ですけど、『青山くんはそう言うけれども、こう見せないと、カードを切らないと向こうは立ち上げないんだよ』と言うわけですよ。ね。しかし、それはずーっと戦後日本が繰り返してきた外交であって、つまり常に相手の下に入る外交なんです。それ、外交って言わないんですよ、本当は。そしてその外務省幹部がさらに言うのは、『いや、解除って言ったってね、人的往来と航空チャーター便の許可だけなんだ』と。で、『こんなの実際には大して出来ないんだから、意味ないんだ』と。実はそう言ってるわけですよ。で、その、『例の万景峰(マンギョンボン)っていう船についてはまだ入港させないんだから、そんなにひどいこと言われる筋合いはない』と、外務省幹部は言うんですが」
村西利恵
「えー」
青山繁晴
「それは逆で、むしろ万景峰はなかなか入れないってことをむしろ見せかけにしてね、いわばもうはっきり言うと、日本国民、世論に対するエサのようにして使ってるわけです。しかし、いずれ万景峰は実はやがて船が入るようになる。それは6月の段階ですでに朝鮮総連がですね、新潟港に対して、万景峰がやがて入港しますから、その許可の申請を出したことでも分かる。実はもう既定路線になってるわけです。時期がずれてるだけのことですね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「そしてもう一つ、最後にこれ見て下さい」
村西利恵
「4つめは『可能な限り、秋までに終わらせる』ということ」
青山繁晴
「はい。で、これね、これも室井さんの指摘にあったですよね。それで、秋がいったい何月を指してるのか。9月なのか10月なのか11月なのか、誰も分からないってことが問題でね。それは日本のメディアもさすがに指摘してるんですけど、本当のね、この問題はそうじゃなくてですね。秋って、もう8月半ばですよ。だからすぐ目の前じゃないですか」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「そうでしょう?で、今まで何十年も分からなかったって言ってるわけでしょ、北朝鮮は。それからたとえば小泉さんが訪朝した時は、2002年9月ですよ、あれから6年経ってる。6年の間、もう新しい拉致被害者はいないと北朝鮮は言ってきて、それをほんとに再調査するんだったら、そんなに簡単に秋までに終わるなんて言えるはずがないじゃないですか」
岡安譲
「確かにそうですね」
青山繁晴
「だからこれは、あの、視聴者の方々、あるいは国民がね、ニュースを見ていただく時に、裏に何があるか、つまり僕みたいに情報を仕事にしなくても、表に出ることから『おかしいな』って分かる。ね。分かる1つの例なんですよ。秋ってことが出た以上、ああ、再調査は形だけなんだと、実は北朝鮮も日本側も分かってやってるってことが、ここでばれてしまってるわけですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「そうすると、さっき僕が言いました談合であり、裏切りであり、ということになるんですが、じゃあなぜこれが起きるのかっていうことは、これも表に出た発言から皆さんがお考えになることが出来るんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「斎木アジア大洋州局長が、11日の日朝会議でこのように発言しています。『拉致問題は国民的な関心事項であり、世論が納得するやり方で再調査しなければ、事態の進展が見通せない』」
青山繁晴
「ええ。それでね、これ、斎木さんて一時期、家族会のいわば味方のような人だったんですけど、今年のその6月の協議からほんとに顔つきも変わって、おかしくなってるんですけどもね」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「まあはっきり言うと、出世っていうことも関係するんだと思いますけど、これ当たり前のような発言でいてですね、この斎木さんを中心とした外務省の人々、主流派ね、その外務省の中に批判的な人もいますよ、本当はね、今ね。しかし(パネルの斎木さんの言葉を指して)普通の言葉だと思ったでしょ?しかしこれね、見たらおかしいでしょ?ね。これ、もし斎木さんがですね、『日本国民の命が大事だから、再調査をどうやるかが大事なんだ』と北朝鮮に言ったら分かるわけですよ。で、でも世界の常識じゃないですか。しかし斎木さんが言ってるのは、『拉致というのは国民の関心が強いんだ』と。ね。『だから世論を納得させなきゃいけないから、そのやり方で再調査をしなきゃいけない』ってことを日朝協議の中で言ったわけですよ。これがつまり僕の言った『他人事』なんですよ」
一同
「(口々に)ほんとに…そうですね…」
青山繁晴
「そしてこれが、この発言でね、皆さんね、視聴者の方、絶対すぐ思い出す発言が2つあると思いますよ。はい、ちょっと出して下さい。1つは…」
村西利恵
「福田総理の日中首脳会談での発言ですね。『ギョーザ問題は日本国民の関心が高い。一刻も早く解決することを期待したい』。それから食の安全についての太田農水大臣の発言。『日本国内は問題ないと思っているが、消費者がやかましいから徹底する』」
青山繁晴
「これ、まずね、福田さんの発言ってあきれるほど、さっきの斎木発言と同じでしょ」
村西利恵
「同じこと言ってますね」
青山繁晴
「これもう福田総理、私たちの民主的な手続きで選んだ総理が、中国の毒ギョーザを作ったところの中国の首脳に言う時にはですね、『国民の関心が高いから』じゃなくてですね、『国民の命が大事だから解決しなきゃいけない』と、『今までのように日本で毒を入れたような嘘言っちゃいけません』と言うのが、世界の常識じゃないですか。ね。そして、この太田農水大臣が、もともと失言癖ある人ですけれども、この毒ギョーザも含めて食の安全問題について、『日本は消費者がやかましいから』と」
村西利恵
「もっと露骨に言ってますね(笑)」
青山繁晴
「ええ。で、福田総理も、この人の発言けしからんと注意したそうですけれども、何をおっしゃってるんですか。言ってること同じじゃないですか。むしろ太田さんは正直に言ってしまっただけであって、つまりこの国は総理も大臣も、それから外務省の高級幹部もみんな国民の命ってのが実は他人事だということを、この協議の中で実は晒してしまってる。ね。そして、その上でですね、皆さん、やっぱり語らなきゃいけないのは、さはさりながら、これでその再調査っていうものを、とにかくやることになったわけですね。で、その上で、その拉致被害者の家族の方々の期待も含めて(こみ上げる)、これからどうなるかということを、どうしても語らなきゃいけません。それについてのキーワードはこれなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『これで終わり』。この合意によってこの先何が起きるのかを、CMの後、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「今回の合意が一歩前進どころか、青山さんの話を聞いていると非常に悲観的な内容にも聞こえてくるんですが、2つめのキーワードは『これで終わり』でした。いったいどういうことなんでしょうか?青山さん」
青山繁晴
「はい。あの、今、岡安さんがね、悲観的という言葉を使って、もうこのコーナーは、もう1つは何とかこう希望を見出したい、それはそうなんですが、これ今、皆さん見ていただいてるフリップ、これ、カギカッコがついてます。これ、さっき言いました外務省の中で、わりと今回のこと批判的な人が、今朝早くの電話で僕に言ってくれたことなんですけれども、実はあの日朝協議の中で、北朝鮮側の宋日昊っていう担当大使がこの斎木局長に向かって、『もうこれで終わりだぞ』ということを何度も何度もくり返したんだよと。つまり再調査委員会なるものを作って、北朝鮮が自分たちの結論出してきますね。で、日本側は、さっき言った確認なるものが終わったら、もうそれでお終いだと。それ以上はないんだと。どんな人間ももう出てこないし、もう交渉もない。これで終わりだということをずっと言ってる。ね。で、その批判的な外務省幹部も、だからと言って斎木が『あ、分かりました』と言ったわけじゃないよと。それは誤解しないでくれと言ってますけれど、しかし北朝鮮の側の意図がどこにあるかは、それではっきり分かるでしょ?その意図っていうのはもちろんこれですよね。はい、改めて出して下さい」
青山繁晴
「はい。北朝鮮にとって都合のいい人だけを選んで帰国させる、今回も。今回もっていうのは、皆さん、この番組で何度も触れましたからもうお分かりと思いますけど、2002年の9月に小泉さんが北朝鮮に拉致を認めさせて、その翌月の2002年10月に5人の方が初めてやっと帰ってきましたけれど、その5人の方々に何の責任もないけれども、北朝鮮にとって都合のいい人たちだけを選んで帰国させた。たとえば曽我ひとみさんでいえば、曽我ひとみさんはいわば人柄が良すぎて工作活動に向いてないと、北朝鮮はおそらく判断したと。これ、捜査当局の一致した見方で、だから工作活動にあまり深入りせずにすんだから、だから北朝鮮の一番闇の部分を知らないですんだから、帰国することができたと。すると今回もですね、北朝鮮がまた、自分たちにとって都合のいい人たちを選んでくるだけの、再調査と言いながら、それは本当は何とむごい話なのか。そのたくさんの拉致被害者の中から、犯人が勝手に選ぶと。再調査と言ってるけど、再調査じゃなくて選別じゃないですか(涙)。そうでしょ。しかもね、これもう外務省も日本の捜査当局もうすうす気がついてるのは、北朝鮮が用意してる中に拉致被害者もいるかもしれない。いる可能性あります。実は僕は名前も聞いてますが、ここでは申しませんが、家族の方に影響が大きすぎるから申しませんが、拉致被害者の方もいるかもしれない。いる可能性ある。しかしそれ以外にですね、たとえば私たちが全然分からない、ご自分の意志で北朝鮮に入ってしまった人、それから北朝鮮の旦那さんが北朝鮮に帰るのに合わせて北朝鮮に渡ってしまって、そのあと帰れなくなった日本人の奥さん、いわゆる日本人妻の方、そういう方をたくさん入れて、人数だけふくらませて選別した上で返そうとすると。ね。これがどんなにむごい話か分かっていただくためにですね、皆さん、今日は最後にですね、ちょっとこの絵を見て下さい」
青山繁晴
「はい。これ何の絵かというと、政府専用機です。政府専用機がどうしたと思われるかもしれませんが、ちょっとここのアップ出してくれますか。尾翼のアップ」
青山繁晴
「これ皆さん、ご覧になってる通りね、この政府専用機って、ジャンボ機で一番でかい飛行機なんですよ(涙)。ね。それ2機なんですけど、この尾翼にでっかい日の丸が付いてるわけなんです。ね。で、僕が何言いたいのかというとね、僕も政府専用機、何度も記者時代に乗ってます。このあたり(昇降口?)から、大きい日の丸だなあと思って、こればっかり目立つわけですよ。そしたらね、その捜査当局の幹部がね、北朝鮮に行ってますね。たとえばニセの遺骨を渡された時も、警察庁の幹部が行きましたね。その中の複数の方がおっしゃってるのはね、『青山さん、これは未確認情報だけど、この政府専用機が2002年9月に小泉さん行った時に、平壌空港に降り立った、あるいはその後、1カ月後に5人を帰国させる時に、これもまた降り立った。その時に拉致被害者の中でね、空港か、空港の近くで、この尾翼を見た人が何人かいるらしい』と(涙)。ああ、日の丸を付けた飛行機がやっと自分たちを助けに来たと思ったら、飛び立ってしまって2度と帰ってこない。ね。それがまた起きるわけですよ。北朝鮮が勝手に選んだ人だけを、またこの日章旗が付いた、私たちの日の丸、国旗が付いた飛行機に乗せてですね、また選別されなかった人は、つまり北朝鮮に無理やり工作活動に従事させられた人は、またこの日の丸を、どうして自分たちは乗れないのかと。ね(涙)。何の罪もない人がまた見送るっていいうことが起きる。どんなにむごいことかということをですね、今日のいわば僕の問題提起にして、これ見た方の中で記憶にとどめる方いらっしゃったら、考えていただいて、私たち国民の態度を決めましょう。さっき言った通り、福田政権は世論を気にしてます。なぜか。総選挙が近いからであって、だから北朝鮮と裏約束した、制裁解除もできない、で、2カ月経ったわけでしょ。だからどうしろってことは、もちろん僕申しませんけれども、国民の声が最後には全てを決めると。そこは岡安さん、私たちの国の希望なんですよ。僕らの国は本物の民主国家ですから。はい」
岡安譲
「私たちがやはり、このね、世論で声を上げていくことは大切だと思います。室井さん、いかがですか」
室井佑月
「うーん、やっぱり間違ってるなって思った。私が思った通りだなあって」
青山繁晴
「その通りです。その通り」
岡安譲
「はい。ほんとに、もう、ね、日の丸見ながら帰ってこられない拉致被害者の皆さんの思いをね、考えるとほんとに無念でならないんですが」
室井佑月
「帰って来れないだけじゃない。命の危険だってあると思うよ」
岡安譲
「そうですね。はい。ありがとうございました。“ニュースDEズバリ”のコーナーでした」
____________________________内容紹介ここまで
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
政府専用機を実際に見たことがある拉致被害者の方、おそらくおられると思います。
直接には見ていなくても、テレビなどで目にしたことのある方は、たくさん、たくさんおられると思います。
曽我ひとみさんは、日本から訪朝団がやって来ているのをテレビのニュースなどで知っていたそうです。そして訪朝団が来る度、「日本に帰れるのではないか」と期待していたそうです。
北朝鮮で翻訳の仕事をさせられていた蓮池薫さんは、拉致問題について書かれた日本の新聞記事を目にしていました。家族会結成のニュースを見た時は、「まさか拉致された当の自分がこうして日本の記事を翻訳してるなんて、親父たちは夢にも思っていないだろうな」と思ったそうです。
拉致被害者の方々は、「いつか祖国が自分を助けに来てくれる」と信じて、私たちが日本で見ているのと同じ青い空、あるいは星空を見ながら、かの地で頑張って生き抜いておられるはずです。
今、日本政府に、そして私たち日本国民に何より求められるのは、「拉致された同胞を全員取り返す」という強い意志を北朝鮮に突きつけることではないでしょうか。
これはやはり関係各所に抗議&要請のメールを送らねばなるまい。
ということで、久々に貼っておきます。
・首相官邸 ご意見募集
・外務省 ご意見・ご感想
メールを読んでもらえるのはたぶんお盆明けでしょうね。
でも、お盆明けにネットつなげて、「何じゃこりゃー!」って驚くほどの莫大な量の抗議メールが届いていたら、官邸や外務省の方針も変わるかもしれません。
2カ月前、一部制裁解除の実行を踏みとどまらせた時と同じように。
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
・こちらからどうぞ。
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
青山さんに直接コメントが送れます。
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室井佑月
「いや、だって今までのことを考えてきたら、やっぱり結果が出てから解除しなきゃおかしいだろうと思うし」
岡安譲
「そうですね」
室井佑月
「何か、ま、向こうが秋までに結果を出すって言って、向こうが本当にやる気になったら、それは向こうが、あの、誘拐したわけで、向こうは情報は分かってるだろうからさ、できるとは思うんだけど、それって危険なことであるとも思うんだよね、あたしは」
岡安譲
「と言うと?」
室井佑月
「だって、やっぱりその、出していい人と、その、北朝鮮の情報、すごく関わってて、出せない人とかいるわけでしょ。日本に帰国させられない人がいるわけじゃない。そしたら秋までって約束して、たとえばその出せない人っていうのがいるとしたら、命が危ないとかじゃないの?」
岡安譲
「あ、そこまで、そうですね、北朝鮮も考えてる場合もありますもんね」
室井佑月
「だから、それこそ結果が出てからじゃないと、そういう危険を、その、拉致被害者の人たち、晒すことになっちゃうから、やっぱり私は今回、間違いだったと思うよ」
岡安譲
「そういう懸念も当然出てくるわけですよね。ということで、この件について、この後の“ニュースDEズバリ”のコーナーで、青山さんに詳しく解説していただくということなんですけれども」
青山繁晴
「はい。あのー、報道番組なんでね、あんまり感情的なこと、もちろん言いたくないんですけど、今朝の、未明にその、第一報、電話でもらってから、正直、僕は憤懣(ふんまん)やるかたない(少しこみ上げる)。これ、あの、ごめんなさいね、いきなりで。家族会がね、その、たとえば家族会の中で横田滋さんなんかがね、ひょっとしたら新しい可能性あるかもしれないとおっしゃってて、それはもう苦しい中からですからね、何とか前向きなことを考えたいから、そうおっしゃってる。あるいは中山担当大臣もね、拉致問題担当大臣も、今、福田内閣の中に入っちゃったから、それは逆らうことができないで、ああいうことになってますけど、しかし、これ公平に言うと、客観的に見て、もうこの言葉しかないです(フリップ出す)」
岡安譲
「『談合、裏切り、他人事』…」
青山繁晴
「はい。あの、決してこれが感情的な話じゃなくて、客観的に見て、こうであると。これに対して国民がよーく目を開けていただきたいっていうことを、この後、事実に基づいてお話ししたいと思います」
岡安譲
「お知らせの後、青山さんに詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「拉致問題に関する解決策、再調査の方法などをめぐって、今日未明に日本と北朝鮮が合意に達しました。その合意の裏でいったい何があったんでしょうか。青山さんに詳しく解説していただきます。お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、改めて申しますけど、このコーナーの一番大切な目的というのは、もちろん僕の考えを押し付けたりすることじゃなくて、客観的な事実に基づいた問題提起を僭越ながらさせていただいて、視聴者、国民の方が、あとは自分の頭で考えていただくというのが一番大切な目的なので、だから今回もやっぱり皆さんが考えていただくために、あとでゆっくり考えていただくために、いちおうちょっとおさらいをさせて下さい」
村西利恵
「はい。最近の拉致問題をめぐる動きをまとめました」
青山繁晴
「はい。あの、皆さんまだ覚えてると思います。6月半ば、もうあっという間に2カ月経ってしまいましたけど、6月11日・12日、水曜日・木曜日、北京で日本と北朝鮮が、ま、久しぶりに協議をやってですね、その時に実は日本側からお願いをして、北朝鮮が最後に、じゃあ再調査をやってもいいよということを言ったと。で、本当はその時にすでに日本の、せっかく今までやってきた一部制裁の解除することを決めてしまったけども、まあ、あざとい演出として、わざわざ翌日、13日の金曜日に、外務省の斎木さんという局長が福田総理に報告してから、福田さんが一部制裁解除を決断したと。表向き、こうなってるわけですね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「それがあざとい演出だったっていうことは、この『アンカー』ではっきり申しました(6月18日放送分を参照)。で、6月13日金曜日に、国民に向かって一部制裁解除しますよってことを公表して、実はその翌週の金曜日までに、つまり6月20日の金曜日までに制裁を解除する予定だったけど、これできなかった」
村西利恵
「そうなんですよね」
青山繁晴
「ええ。どうしてかと言うと、首相官邸に国民から怒りのメールと怒りの電話が殺到したから、とてもじゃないけど、それ出来ないってことになった。そうしたら北朝鮮の側も、ああ、日本は先に制裁解除しないんだったら、我々も再調査やらないよって言って横向いてしまって、その間、2カ月経ってしまったっていうことなんです」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、その2カ月の果てに、ちょっと新しい動きとして出たのが、本来は一昨日の8月11日、アメリカが北朝鮮をテロ支援国家から外す予定だった。ところが北朝鮮が、はっきり言うとあまりにも傲慢な態度に出て、要するに核兵器をなくすとは言わずに、いや、自分は核保有国なんだと。で、核をなくす、なくすっていう話はその、自分の決めたところだけ、アメリカとかその他に見せてもいいってなこと言い出したから、アメリカが、それだったら指定解除は延期だということになったわけですね。これは北朝鮮にとっては計算外で、かなり困ることで、もう一つ、韓国とも関係が悪化してるから、まあじゃあ日本をテコに事態を動かそうかってことになって、ちょうど2カ月たった8月11日・12日、昨日と一昨日、今度は中国の瀋陽でこの日朝協議をやって、この再調査に合意したということなんですよね。再調査の合意っていうか、再調査を具体的にやるやり方について合意したということなんですが、その中身、ちょっと見ていただきましょう」
村西利恵
「はい。合意内容ですが、まず北朝鮮側は、調査委員会を設置して再調査を行う。可能な限り秋までに調査を終えるとしています。で、この調査過程は随時報告して、日本側が直接確認できるように協力するとしているんですね。で、一方、日本側ですが、調査委員会が設置されたと同時に、制裁を一部解除することを約束しました。その一部というのが、人的往来と航空チャーター便の乗り入れ禁止を解除すること」
青山繁晴
「はい。あの、今朝早くからのテレビニュースとか、それから新聞の朝刊、それから今日の夕刊も含めてですね、わりとこれは、少し前向きなんじゃないかっていうトーンになってますね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「しかしそれは、もう一度申しますが、本当の実態はさっきのキーワードのこれなんです(再びフリップを出す)。1つは、談合というのはですね、あろうことか日本の外務省、首相官邸と北朝鮮が裏で談合していると。で、それが国民、それから拉致被害者の方々、さらに拉致被害者の家族の方々に対する明らかな裏切りであると。で、どうしてそれが起きるかと言うと、実は福田総理以下、政府要人にとってはみんな他人事じゃないのかということがあるというお話で、この後、具体的にしてまいりたいんです。はい。まず1つめ」
村西利恵
「はい。合意の真実1つめは『協議の前に重大な妥協』」
青山繁晴
「はい。これちょっと下を見てもらう前にですね、何を言ってるかというとですね、この協議前、すなわちこの外務省の斎木さんなどが北京に行く前にですね、実は水面下で日本政府の中でせめぎ合いがありました」
村西利恵
「せめぎ合い」
青山繁晴
「はい。実は長いこと続いてきたんですが、ま、捜査当局の側からですね、その再調査の具体的なやり方を決めるんだったら、その再調査自体に日本の捜査官を入れるべきだと。で、いっしょに再調査することが、もう、少なくとも大前提になるべきだと言ったら…」
村西利恵
「当然そうじゃないですか?」
青山繁晴
「当たり前のように思うんですけど、外務省はそれを一蹴したわけです。全く話にならんと言って、一蹴した」
岡安譲
「え?外務省がですか」
青山繁晴
「外務省が。その理由はですね、たとえば外務省記者クラブの記者懇談とか、僕もかつていた記者クラブで何度も懇談、くり返してる。その説明してるんです、理由を。理由はね、もし日本が再調査に加わったら、その再調査の結果がもし日本にとって良くないものであっても、日本も加わってたじゃないかということで北朝鮮に押し切られるから、ね、という説明を何度も何度も記者懇談、くり返したから、皆さんもう一回言いますけど、新聞やテレビではね、そのように、そういうちゃんとした理由があるからそれはできないんだってことは、今まで報道されてるわけですよ。あたかも正しいかのようにですね。ところが、それは実態としては全然そんなことはなくてですね。これ、拉致被害者の家族の方が言ってる大事な言葉を思い出せば、皆さんにも分かっていただけると思うんですが、この神戸の拉致被害者の有本恵子ちゃんのお母さんの有本嘉代子さんが、さっき言いました6月のあの日朝協議の時にね、こうおっしゃったんですよ。『えっ、再調査って何ですか?』。室井さんが言ったことと同じなんですよ。『再調査って何ですか?実際に誘拐、拉致をおやった、その指示をした金正日さんも健在、それやった工作機関も健在、自分で分かってることなのに、再調査なんてやる意味がないじゃないですか』と。ね。その有本嘉代子さんがおっしゃったわけですよ。すなわち北朝鮮は再調査って言ったって、本当はね、単独で再調査って言ったって、やるこはないわけですよ、実際は」
一同
「そうですね」
青山繁晴
「やることがないのに、そこに日本の捜査官が加わったら、えっ、実際はやることないじゃないかっていうのがばれてしまうから、この再調査が単独じゃなくてですね、日本と北朝鮮の共同だったら、北朝鮮は大変困るわけですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「ということは、外務省が理屈をつけてですよ、はっきり言うと屁理屈をつけて、この、一蹴したことによって喜んだのは誰かというと、北朝鮮が喜んだわけですよ」
岡安譲
「うんー」
青山繁晴
「ね。それ、ばれなくてすむから。はい、その上で2つめです」
村西利恵
「はい。真実の2つめは『主導権は北朝鮮』」
青山繁晴
「はい。これね、僕が今言ったことについて、僕はこの番組で言うだけじゃなくて、当然外務省の人ともですね、電話だけじゃなくて直接会って、おかしいじゃないかと言いましたら、『いや青山さん、そう言うけど、今回すごいだろ』と。『日本側が直接確認できるようになった、なるんだよ』と、ま、事前だから言ってました。ね。そしてフタを開けてみたら、日本側があとで確認するって、この3つなんですよ。北朝鮮が自分で勝手に再調査なるものをやって、ほんとは再調査じゃないですよ、室井さんが言った通り。犯人なんだから。犯人が自分のこと再調査するはずがないじゃないですか。だけど日本側に適当にまあ報告と称して何か伝えてきたらですよ、日本はその関係者に会って、ヒアリングできる。ね。それから、たとえば誘拐場所はここだってことになったら、あるいは横田めぐみちゃんは自殺したと北朝鮮は言ってんですから、その自殺した場所とか訪問できる。ね。それから資料があったらそれを日本側も見れると言ってるわけです。しかしね(笑)、これ、子供でも分かるじゃないですか。これ。全部北朝鮮が指定するんですよ」
岡安譲
「北朝鮮に都合のいい関係者っていうことですね」
青山繁晴
「そうです。だから主導権って書いたけど、まだこれ言葉、やわらかいんですよ。北が勝手に決めるわけじゃないですか、北朝鮮が。『関係者ってのはこの人なんです』。ね。『関係場所はここですよ』と。『はい、資料はこれです』と。日本側がそれを見てですね、それ、どうやって確認するんですか。子供だましの話でしょ?ね。ということは、そもそも外務省が共同調査やらないで、あとで確認する方が正しいんだって言ってんのは、ガラガラと崩れる話でしょ?はい。そして次に、見て下さい」
村西利恵
「はい。3つめはこちらです。『調査委員会の立ち上げだけで、一部制裁解除』」
青山繁晴
「はい。これね、これもさっき室井さんがぴたっと指摘してましたけどね、これ、誰が考えてもですね、その調査委員会なるものを北朝鮮が単独でこれも作るんですけど、勝手に作るんですけど、あの独裁国家で委員会が、金正日さんに何を指示できるのか。できるはずありませんけどね。いずれにしても、その結果を見て経済解除どうしますかっていうのが当たり前なのに、もう一部制裁解除やってしまったと。で、これについて外務省幹部はね、僕と長い付き合いの人ですけど、『青山くんはそう言うけれども、こう見せないと、カードを切らないと向こうは立ち上げないんだよ』と言うわけですよ。ね。しかし、それはずーっと戦後日本が繰り返してきた外交であって、つまり常に相手の下に入る外交なんです。それ、外交って言わないんですよ、本当は。そしてその外務省幹部がさらに言うのは、『いや、解除って言ったってね、人的往来と航空チャーター便の許可だけなんだ』と。で、『こんなの実際には大して出来ないんだから、意味ないんだ』と。実はそう言ってるわけですよ。で、その、『例の万景峰(マンギョンボン)っていう船についてはまだ入港させないんだから、そんなにひどいこと言われる筋合いはない』と、外務省幹部は言うんですが」
村西利恵
「えー」
青山繁晴
「それは逆で、むしろ万景峰はなかなか入れないってことをむしろ見せかけにしてね、いわばもうはっきり言うと、日本国民、世論に対するエサのようにして使ってるわけです。しかし、いずれ万景峰は実はやがて船が入るようになる。それは6月の段階ですでに朝鮮総連がですね、新潟港に対して、万景峰がやがて入港しますから、その許可の申請を出したことでも分かる。実はもう既定路線になってるわけです。時期がずれてるだけのことですね」
一同
「うーん」
青山繁晴
「そしてもう一つ、最後にこれ見て下さい」
村西利恵
「4つめは『可能な限り、秋までに終わらせる』ということ」
青山繁晴
「はい。で、これね、これも室井さんの指摘にあったですよね。それで、秋がいったい何月を指してるのか。9月なのか10月なのか11月なのか、誰も分からないってことが問題でね。それは日本のメディアもさすがに指摘してるんですけど、本当のね、この問題はそうじゃなくてですね。秋って、もう8月半ばですよ。だからすぐ目の前じゃないですか」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「そうでしょう?で、今まで何十年も分からなかったって言ってるわけでしょ、北朝鮮は。それからたとえば小泉さんが訪朝した時は、2002年9月ですよ、あれから6年経ってる。6年の間、もう新しい拉致被害者はいないと北朝鮮は言ってきて、それをほんとに再調査するんだったら、そんなに簡単に秋までに終わるなんて言えるはずがないじゃないですか」
岡安譲
「確かにそうですね」
青山繁晴
「だからこれは、あの、視聴者の方々、あるいは国民がね、ニュースを見ていただく時に、裏に何があるか、つまり僕みたいに情報を仕事にしなくても、表に出ることから『おかしいな』って分かる。ね。分かる1つの例なんですよ。秋ってことが出た以上、ああ、再調査は形だけなんだと、実は北朝鮮も日本側も分かってやってるってことが、ここでばれてしまってるわけですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「そうすると、さっき僕が言いました談合であり、裏切りであり、ということになるんですが、じゃあなぜこれが起きるのかっていうことは、これも表に出た発言から皆さんがお考えになることが出来るんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「斎木アジア大洋州局長が、11日の日朝会議でこのように発言しています。『拉致問題は国民的な関心事項であり、世論が納得するやり方で再調査しなければ、事態の進展が見通せない』」
青山繁晴
「ええ。それでね、これ、斎木さんて一時期、家族会のいわば味方のような人だったんですけど、今年のその6月の協議からほんとに顔つきも変わって、おかしくなってるんですけどもね」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「まあはっきり言うと、出世っていうことも関係するんだと思いますけど、これ当たり前のような発言でいてですね、この斎木さんを中心とした外務省の人々、主流派ね、その外務省の中に批判的な人もいますよ、本当はね、今ね。しかし(パネルの斎木さんの言葉を指して)普通の言葉だと思ったでしょ?しかしこれね、見たらおかしいでしょ?ね。これ、もし斎木さんがですね、『日本国民の命が大事だから、再調査をどうやるかが大事なんだ』と北朝鮮に言ったら分かるわけですよ。で、でも世界の常識じゃないですか。しかし斎木さんが言ってるのは、『拉致というのは国民の関心が強いんだ』と。ね。『だから世論を納得させなきゃいけないから、そのやり方で再調査をしなきゃいけない』ってことを日朝協議の中で言ったわけですよ。これがつまり僕の言った『他人事』なんですよ」
一同
「(口々に)ほんとに…そうですね…」
青山繁晴
「そしてこれが、この発言でね、皆さんね、視聴者の方、絶対すぐ思い出す発言が2つあると思いますよ。はい、ちょっと出して下さい。1つは…」
村西利恵
「福田総理の日中首脳会談での発言ですね。『ギョーザ問題は日本国民の関心が高い。一刻も早く解決することを期待したい』。それから食の安全についての太田農水大臣の発言。『日本国内は問題ないと思っているが、消費者がやかましいから徹底する』」
青山繁晴
「これ、まずね、福田さんの発言ってあきれるほど、さっきの斎木発言と同じでしょ」
村西利恵
「同じこと言ってますね」
青山繁晴
「これもう福田総理、私たちの民主的な手続きで選んだ総理が、中国の毒ギョーザを作ったところの中国の首脳に言う時にはですね、『国民の関心が高いから』じゃなくてですね、『国民の命が大事だから解決しなきゃいけない』と、『今までのように日本で毒を入れたような嘘言っちゃいけません』と言うのが、世界の常識じゃないですか。ね。そして、この太田農水大臣が、もともと失言癖ある人ですけれども、この毒ギョーザも含めて食の安全問題について、『日本は消費者がやかましいから』と」
村西利恵
「もっと露骨に言ってますね(笑)」
青山繁晴
「ええ。で、福田総理も、この人の発言けしからんと注意したそうですけれども、何をおっしゃってるんですか。言ってること同じじゃないですか。むしろ太田さんは正直に言ってしまっただけであって、つまりこの国は総理も大臣も、それから外務省の高級幹部もみんな国民の命ってのが実は他人事だということを、この協議の中で実は晒してしまってる。ね。そして、その上でですね、皆さん、やっぱり語らなきゃいけないのは、さはさりながら、これでその再調査っていうものを、とにかくやることになったわけですね。で、その上で、その拉致被害者の家族の方々の期待も含めて(こみ上げる)、これからどうなるかということを、どうしても語らなきゃいけません。それについてのキーワードはこれなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『これで終わり』。この合意によってこの先何が起きるのかを、CMの後、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「今回の合意が一歩前進どころか、青山さんの話を聞いていると非常に悲観的な内容にも聞こえてくるんですが、2つめのキーワードは『これで終わり』でした。いったいどういうことなんでしょうか?青山さん」
青山繁晴
「はい。あの、今、岡安さんがね、悲観的という言葉を使って、もうこのコーナーは、もう1つは何とかこう希望を見出したい、それはそうなんですが、これ今、皆さん見ていただいてるフリップ、これ、カギカッコがついてます。これ、さっき言いました外務省の中で、わりと今回のこと批判的な人が、今朝早くの電話で僕に言ってくれたことなんですけれども、実はあの日朝協議の中で、北朝鮮側の宋日昊っていう担当大使がこの斎木局長に向かって、『もうこれで終わりだぞ』ということを何度も何度もくり返したんだよと。つまり再調査委員会なるものを作って、北朝鮮が自分たちの結論出してきますね。で、日本側は、さっき言った確認なるものが終わったら、もうそれでお終いだと。それ以上はないんだと。どんな人間ももう出てこないし、もう交渉もない。これで終わりだということをずっと言ってる。ね。で、その批判的な外務省幹部も、だからと言って斎木が『あ、分かりました』と言ったわけじゃないよと。それは誤解しないでくれと言ってますけれど、しかし北朝鮮の側の意図がどこにあるかは、それではっきり分かるでしょ?その意図っていうのはもちろんこれですよね。はい、改めて出して下さい」
青山繁晴
「はい。北朝鮮にとって都合のいい人だけを選んで帰国させる、今回も。今回もっていうのは、皆さん、この番組で何度も触れましたからもうお分かりと思いますけど、2002年の9月に小泉さんが北朝鮮に拉致を認めさせて、その翌月の2002年10月に5人の方が初めてやっと帰ってきましたけれど、その5人の方々に何の責任もないけれども、北朝鮮にとって都合のいい人たちだけを選んで帰国させた。たとえば曽我ひとみさんでいえば、曽我ひとみさんはいわば人柄が良すぎて工作活動に向いてないと、北朝鮮はおそらく判断したと。これ、捜査当局の一致した見方で、だから工作活動にあまり深入りせずにすんだから、だから北朝鮮の一番闇の部分を知らないですんだから、帰国することができたと。すると今回もですね、北朝鮮がまた、自分たちにとって都合のいい人たちを選んでくるだけの、再調査と言いながら、それは本当は何とむごい話なのか。そのたくさんの拉致被害者の中から、犯人が勝手に選ぶと。再調査と言ってるけど、再調査じゃなくて選別じゃないですか(涙)。そうでしょ。しかもね、これもう外務省も日本の捜査当局もうすうす気がついてるのは、北朝鮮が用意してる中に拉致被害者もいるかもしれない。いる可能性あります。実は僕は名前も聞いてますが、ここでは申しませんが、家族の方に影響が大きすぎるから申しませんが、拉致被害者の方もいるかもしれない。いる可能性ある。しかしそれ以外にですね、たとえば私たちが全然分からない、ご自分の意志で北朝鮮に入ってしまった人、それから北朝鮮の旦那さんが北朝鮮に帰るのに合わせて北朝鮮に渡ってしまって、そのあと帰れなくなった日本人の奥さん、いわゆる日本人妻の方、そういう方をたくさん入れて、人数だけふくらませて選別した上で返そうとすると。ね。これがどんなにむごい話か分かっていただくためにですね、皆さん、今日は最後にですね、ちょっとこの絵を見て下さい」
青山繁晴
「はい。これ何の絵かというと、政府専用機です。政府専用機がどうしたと思われるかもしれませんが、ちょっとここのアップ出してくれますか。尾翼のアップ」
青山繁晴
「これ皆さん、ご覧になってる通りね、この政府専用機って、ジャンボ機で一番でかい飛行機なんですよ(涙)。ね。それ2機なんですけど、この尾翼にでっかい日の丸が付いてるわけなんです。ね。で、僕が何言いたいのかというとね、僕も政府専用機、何度も記者時代に乗ってます。このあたり(昇降口?)から、大きい日の丸だなあと思って、こればっかり目立つわけですよ。そしたらね、その捜査当局の幹部がね、北朝鮮に行ってますね。たとえばニセの遺骨を渡された時も、警察庁の幹部が行きましたね。その中の複数の方がおっしゃってるのはね、『青山さん、これは未確認情報だけど、この政府専用機が2002年9月に小泉さん行った時に、平壌空港に降り立った、あるいはその後、1カ月後に5人を帰国させる時に、これもまた降り立った。その時に拉致被害者の中でね、空港か、空港の近くで、この尾翼を見た人が何人かいるらしい』と(涙)。ああ、日の丸を付けた飛行機がやっと自分たちを助けに来たと思ったら、飛び立ってしまって2度と帰ってこない。ね。それがまた起きるわけですよ。北朝鮮が勝手に選んだ人だけを、またこの日章旗が付いた、私たちの日の丸、国旗が付いた飛行機に乗せてですね、また選別されなかった人は、つまり北朝鮮に無理やり工作活動に従事させられた人は、またこの日の丸を、どうして自分たちは乗れないのかと。ね(涙)。何の罪もない人がまた見送るっていいうことが起きる。どんなにむごいことかということをですね、今日のいわば僕の問題提起にして、これ見た方の中で記憶にとどめる方いらっしゃったら、考えていただいて、私たち国民の態度を決めましょう。さっき言った通り、福田政権は世論を気にしてます。なぜか。総選挙が近いからであって、だから北朝鮮と裏約束した、制裁解除もできない、で、2カ月経ったわけでしょ。だからどうしろってことは、もちろん僕申しませんけれども、国民の声が最後には全てを決めると。そこは岡安さん、私たちの国の希望なんですよ。僕らの国は本物の民主国家ですから。はい」
岡安譲
「私たちがやはり、このね、世論で声を上げていくことは大切だと思います。室井さん、いかがですか」
室井佑月
「うーん、やっぱり間違ってるなって思った。私が思った通りだなあって」
青山繁晴
「その通りです。その通り」
岡安譲
「はい。ほんとに、もう、ね、日の丸見ながら帰ってこられない拉致被害者の皆さんの思いをね、考えるとほんとに無念でならないんですが」
室井佑月
「帰って来れないだけじゃない。命の危険だってあると思うよ」
岡安譲
「そうですね。はい。ありがとうございました。“ニュースDEズバリ”のコーナーでした」
____________________________内容紹介ここまで
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
政府専用機を実際に見たことがある拉致被害者の方、おそらくおられると思います。
直接には見ていなくても、テレビなどで目にしたことのある方は、たくさん、たくさんおられると思います。
曽我ひとみさんは、日本から訪朝団がやって来ているのをテレビのニュースなどで知っていたそうです。そして訪朝団が来る度、「日本に帰れるのではないか」と期待していたそうです。
北朝鮮で翻訳の仕事をさせられていた蓮池薫さんは、拉致問題について書かれた日本の新聞記事を目にしていました。家族会結成のニュースを見た時は、「まさか拉致された当の自分がこうして日本の記事を翻訳してるなんて、親父たちは夢にも思っていないだろうな」と思ったそうです。
拉致被害者の方々は、「いつか祖国が自分を助けに来てくれる」と信じて、私たちが日本で見ているのと同じ青い空、あるいは星空を見ながら、かの地で頑張って生き抜いておられるはずです。
今、日本政府に、そして私たち日本国民に何より求められるのは、「拉致された同胞を全員取り返す」という強い意志を北朝鮮に突きつけることではないでしょうか。
これはやはり関係各所に抗議&要請のメールを送らねばなるまい。
ということで、久々に貼っておきます。
・首相官邸 ご意見募集
・外務省 ご意見・ご感想
メールを読んでもらえるのはたぶんお盆明けでしょうね。
でも、お盆明けにネットつなげて、「何じゃこりゃー!」って驚くほどの莫大な量の抗議メールが届いていたら、官邸や外務省の方針も変わるかもしれません。
2カ月前、一部制裁解除の実行を踏みとどまらせた時と同じように。
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
・こちらからどうぞ。
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
青山さんに直接コメントが送れます。
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★ご面倒でなければこちらも→
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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Comments
さすがに許せなかったので。
かなり感情的に書いてしまいましたがそうでもなきゃ怒りがおさ回らなかったので。
本当に情けなくて涙が出ます。
福田になってから本当に
日本はどんどんおかしな方向へ
いってますよ。
今回の記事には本当に頭に血が上りました。もちろんメール送りました。
それにしても、この件について我々はどこの政党を支持したらよいのでしょうね。民主党?
なんでこんなんことが許されているのか。
メール送りました。
一分一秒でも早く、福田には首相を辞めて二度と議員活動もしないでほしい。
>それにしても、この件について我々はどこの政党を支持したらよいのでしょうね。民主党?
民主党は沖縄を中国に返すとか、日本の国家主権を合法的に他国に譲れるように憲法を改正しようとしている政党なので、日本の政権は永遠に取らせちゃいけないと思いますよ。
日朝国交正常化推進議員連盟の偉い役に民主もいます。
今は抗議するのが一番最善の策だと思います。
訪れるたびに感心させられます。
駄文で効果の程はワカランけど、抗議メールを送りました。
>民主党は沖縄を中国に返すとか、日本の国家主権を合法的に他国に譲れるように憲法を改正しようとしている政党
本当ですか?
とんでもないことです。福田は元々拉致被害者を取り返そうという意志などないのだから、いい結果になるわけがありません。何らかのケリをつければ支持が上がると勝手に勘違いしたまま間違った方向に進めているようで、危ないですね。
かといって、福田はすぐにでも辞めてほしいけど、民主党はもっと親北勢力が多くて、それこそすぐにでも国交してしまいそうで、にっちもさっちもといった感の嘆かわしい政界の惨状です。
昔ならば手紙や電話となり送るほうにも労力が必要だったのでなかなか数にならず 声が届きにくかったでしょうがこういうときに
ネットがあってよかったと本当におもいますね。
スケアクロー様
沖縄ビジョンでググってみてください。
おそらく驚愕するような記事が山ほど出てくると思います。
そして民主党自体のHPにある
「沖縄ビジョン『改訂』」のあまりに判りやすい中国色隠しのしかたに怖気が走ると思います。
まさにチベットや東トルキスタンで行なわれた漢民族の流入、中国化、文化抹殺、独立、中国の自治区へ、、の流れが丸見えです。
いまの世界情勢でこの沖縄ビジョンが大々的に報道されれば一般的にも民主党のヤバさが知れ渡ると思うのですが一般マスメディアがとりあげることはないのでしょうね、、。
本当です。以前の民主党のマニフェストに書いてありました。しかし、既に削除してるらしいのでウェブアーカイブから拾ってきました。
http://web.archive.org/web/20060109004812/www.dpj.or.jp/seisaku/kan0312/kouan/image/BOX_KOA0022.pdf
これの2ページ目に一国二制度、6ページ目に3000万人ステイ構想、12ページ目に中国語の学習が書かれてます。
http://web.archive.org/web/20051210070911/www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/image/BOX_SG0062_kakuron.pdf
http://web.archive.org/web/20041029142405/http://www.dpj.or.jp/seisaku/sogo/BOX_SG0057.html
東アジア共同体を作るとか、主権を移譲とか書かれてます。
嘘吐き居直り強盗国家に対しては本来はもっときつく締め付けて経済制裁をすべき時なのに、こんな盗人に追い銭みたいな事をして、拉致被害者と家族を見殺しにしようとしている現政権に空しさを感じてしまいます。
でも、それでも抗議のメールを送り続けますよ。気が遠くなりますけど、拉致被害者家族の落胆は恐らく僕が想像をする以上のものでしょうから…。
私も官邸と外務省に抗議メールしました。私達の声は1つ1つは微々たりものでも、確実に政治を動かしていくと信じたい。
件の制裁解除がなされなかったのも、米が経済制裁解除を延期したもの、日本の世論の怒りが後押ししたのだと思いたいです。
青山さんの解説、本当に感動的でした。私も涙を抑えることができませんでした。1人でも多くの人に見て欲しいと思います。
このHPも諸問題を判りやすくまとめておられて、同じく多くの方々に見て欲しいと思います。
お盆もアップ有難う御座います。
たまにはゆっくりお休みになってください。
さて、私も何度も官邸や外務省にメールを送りました。しかし、その時は一時的に方向を変えることは出来ても、やはりその政策自体を変更させることは出来ません。
今回の例が将に典型であると思います。
やはり、臭い匂いは元から断つべきであると思います。
私自身がブログをやっているわけでもなく、無責任なご提案は百も承知ですが、保守系ブログを中心に「福田総理更迭キャンペーン」のようなものは出来ないでしょうか。
もしこれがある程度の力を発揮し、福田の首を永田町に晒すことが出来れば、今後、売国政治家の動きをある程度牽制出来るのではないでしょうか。
休んでくださいといっておきながら、新たなことを提案するのは我ながら矛盾ですが、是非、御一考のほどをお願い致します。
ありがとうございます。
熟読したいと思います。
さて、いつもは官邸宛てメールの類など、日々の忙しさを言い訳に
スルーしていたのですが、今度ばかりは我慢出来ないほどひどい
決定でもあり、また幸いにも余裕のあるお盆休みだったこともあり
今回初めて官邸と外務省双方にメールを送りました...是非とも6
月のとき以上のメールが集まって、今回も見直しということにな
ればこれに勝ることは無い!のですが。
記事を読みながら、悔しいやら情けないやらで涙がこぼれてきました。
自分の家族がさらわれて…、そこに居るって分かってるのに…、自らを犠牲にして力ずくでも取り返しにいきたいのに…、行けない、こんな腰抜けな政府に任せないといけない…、
…そんなご家族の方々の心痛。
日の丸の付いた飛行機を見送るたびに、「わたしはここに居る!気づいて!!」と心で叫んでいるであろう被害者の方々の諦めと悔しさ。
誰でも安易に想像がつく切実な想いを、直接交渉できる立場でありながら他人事のように「国民がうるさいしぃ〜」と片付ける態度……怒りが沸いてきます。
この怒り、ちゃんとぶつけないといけませんね。
うちも両方に怒りのメールをしました。無事にすべての拉致被害者が帰国できることを切に願っています(`0´)
くっくりさん、文字起こしいつもありがとうございます^^
これから外務省にも出してきます。
私も官邸に抗議のメールを出しました。書いているうちに怒りで手が震えました。拉致被害者のご家族のことを思うと涙が止まりません。横田さんご夫妻がお元気なうちに是非是非めぐみちゃんを取り返したいです。
日本の国益に反することばかりしてる外務省。(外務省だけではないけれど) 官邸も外務省も国民を舐めきってるとしか思えません。役立たずの外務省など、いっそ解体して欲しいです。
私も送りたい。けどどう書いて良いか判らない。
誰か、テンプレートを書いてくれ
私が拉致問題についてメールする時はいつもほぼ同じ、このような内容です。
「福田首相はご自分の手で拉致問題を解決したいと申されましたが、解決とは拉致被害者を切り捨てることですか?このまま方針転換のなき場合、次の総選挙では私は民主党に投票します」
今年も靖国神社にお参りに行ってきました。大勢の皆さんがお参りに来ていらっしゃいました。
家族連れや、若い方が多いのには毎度驚かされます。
もう一つ驚いたのは警察の警備のすさまじさでした。
地下鉄の駅の構内から、神社への
参道、おまけに神社周辺の主要道路、路地に至るまで、完全装備の機動隊が固めていました。(軽く1000人くらいですか???)なにやら靖国神社へのお参りが危険な行為か、反国家的な行為のような雰囲気でした。
こちらは静かに英霊の方々に手を合わせたいだけなのに、どうも日本の警察は雰囲気をぶち壊し、守るべき対象を勘違いしている集団のような気がします。
政府や外務省は我々の代表であるのだから我々の利益、我々のために働いてくれないのならばいらないと考える。
水面下で頑張ってくれているのかもしれないが我々を裏ぎっているわけではないということが判るようにしてほしい。
日本国民一人一人の代理人であるあなた方が頼れないとなると国民は個人個人で動き出さざるを得なくなります。
国民一人一人が独自に北朝鮮に制裁を加え始めることになるので そんなことにならないためにもよろしくお願いします、、というものです。政治家、そして政府は我々の代表であり我々の味方でないといけません。
単に罵るだけでなく希望を述べ主権である参政権を行使し、脅迫になったり完全に敵になってしまわないように文面を工夫しなければいけないなと考えています。
とはいってもどうみてもおかしい人たちは排除もやむなしと考えますが。
PS,警察の警備も長野の体たらくをみると信用できないとなるのもしかたがないですが、ここは
「暑い中 (私たちを守るために)警備ご苦労様です!」といって労って仲間に引き入れるほうがよろしいかと思いますよ(笑
日々、いろんな政治ブログをお読みになっている方々に提案です。
そろそろブログを閲覧するだけでなく、自ら行動に動いてみませんか?
ネット上だけでの活動でも、皆さんに出来ることがあります。
吸収した情報を使って、日本のために活動できる場が以下のサイトです。
http://www35.atwiki.jp/kolia/
国民が知らない反日の実態
「 国民が知らない反日の実態 」は、日本を滅亡させる反日勢力の陰謀や、主張の矛盾点・捏造点を監視し、
国民が知るべき日本の真実・裏事情を不特定多数でまとめるwikiサイトです。
特に、テレビや新聞などが隠そうとする情報をまとめることに力を入れています。
非常に多くのテーマを扱っており、今後もどんどんページは増えていきます。
全てをここで紹介することは出来ないので詳しくはまとめサイトをみていただきたいのですが、
例えば以下のようなページがございます。
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/119.html
売国議員リスト
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/159.html
民主党の正体
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/126.html
毎日新聞の不祥事年表
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/138.html
韓国の歴史偽造
現行内閣が売国行為を連発し、また、衆議院選挙も近いので、行動を起こすのは今しかありません。
日本が取り返しのつかない状態になる前に、ぜひ行動を起こしましょう。
有本嘉代子さんがおっしゃるように「再調査」は、日朝双方による茶番です。
なぜなら、言葉の使い方からわかります。
北朝鮮当局は、拉致の当事者(もっと端的にいえば犯人)なのだから、第三者機関が、犯罪事実を調査をするような印象を国民に与える「再調査」なる言葉はおかしいです。
外務省も本音で外交して欲しいです。
これからは、日本側だけでも「再調査」なる言葉は使わず、
(拉致被害者の)「管理情報の開示」とかにして欲しいです。
害務省には、無理でしょうね!情けなや!です。
留任させたまま福田のやりたいことをさせないというのは、アンフェアだし、総理を選ぶ意味を無くすだけですよ。
国民の命を守るのに左も右もないのでは。
>留任させたまま福田のやりたいことをさせないというのは、アンフェア
どっかの独裁国家と違って日本は独裁がやりにくいシステム。
何より選挙というものがあります。
だから福田も世論を気にせざるをえないのです。
(もちろん拉致問題以外のことも世論を気にしながらやってます。)
それともあなたは国民不在の政治をお望みですか。
でも、一応気にはしてるんだね。
送っといて良かった。
さて、昨日(2008年8月18日 8:38:16)、官邸から返信のメールが来ました。
おっそー、と思ったのと同時に、文面が前と違うと思いました。
官邸からの返信の文面は、3パターンぐらいあるんでしょうかね。
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ご意見等を受領し、拝見しました。 首相官邸ホームページ「ご意見募集」コーナー担当
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失礼だなあと思いつつ、もしかして、官邸のスタッフの方が、振り分けをした結果かな、と思ってしまいました。
?福田さんがほっほっほ、とうれしそうに読むことができる意見
?福田さんがいやいやでも読む意見
?福田さんは読まないし、第一見せられない意見
今回、私は福田さんに辞任も要求しましたから、?扱い?
(だって、国民の生命財産が他人事なんて、ひどすぎますもん)
以上、憶測で、すみません。
一切の妥協はすべきでない。制裁するのは当たり前ではないか。こちらの言うことを聞かないなら、制裁強化が当然。
政府の対応に歯軋りしてしまいます。官邸に抗議メールしました。