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マイケル無罪
マイケル全面無罪 決定的な物証なく

 アメリカのマスコミは「マイケル不利」と予想していたようですが、大きく外れました。
 裁判で検察側は「彼は小児愛者で、富と名声を利用し、少年らを性的虐待の餌食にした」と主張。
 これに対し弁護側は「少年の母親がうそつきで、病気の息子を利用して、有名人目当てに金銭をたかることで生活している」と反論していた。
 
 原告の少年の母親の印象が悪かった……これが評決に大きく影響したようです。
 陪審員制度を採用しているアメリカらしい結末だな、と思いました。

 母親がたとえ本当にそういう人だとしても、ですよ。
 「この母親は嘘つきだ。だから今度の訴えも真実かどうか怪しいものだ」という弁護側の主張が、陪審員の評決に大きな影響を与えたのだとしたら、陪審員制度というのはかなり不公正な制度ではないかと思えるのです。

 日本でもやがて裁判員制度が導入されますが、アメリカ人よりもずっと印象操作に弱い日本人のことです。裏目に出ませんかね。
 口が上手かったり、人の情に訴えるタイプの被告や弁護士を目の前にして、果たして素人が冷静な判断が下せるんでしょうか。
 本来刑務所にぶち込むべき人間なのに情に流されて無罪判決を出してしまったり、逆に、無罪の人間なのに有罪にしてしまったり、そういう間違った判断をしてしまわないだろうか。
 もし私が裁判員だったら、あまり自信がありません。

 蛇足ですが……
 マイケル側の証人の一人で、「マイケルと一緒に寝たことがあるが、何もされなかった」と証言したマコーレー・カルキン君。
 この8日にこういう記事がありました。

元子役スター、有罪認める=米
 映画「ホーム・アローン」に主演した元子役スター、マコーレー・カルキン被告(24)は8日、オクラホマ州で開かれた裁判で、マリフアナを不法所持していた罪を認めた。ただ判事は情状を酌量し、1年間の宣告猶予とした。
 宣告猶予では、設定期間を無事経過すれば刑の宣告を行わない。同被告は昨年9月、マリフアナ所持で逮捕された。
 
 だからって、カルキン君がマイケルの裁判で嘘の証言をしたとは言いませんよ。
 あくまで「それはそれ、これはこれ」の一例として、ね。

| くっくり | 01:05 | comments (6) | trackback (0) | 報道 |

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